2011-08-16

最近DJで感じる事

6週間続いた週末の DJ GIG も、先週末は久しぶりのオフ。実家や先祖のお墓参りに行こうと考えてたけど、日曜日に撮影が入って、今週末行かなくてはと思ってる。母親の墓はほぼ毎月訪れているし、先祖の墓参りは必ず、盆と正月に訪れる。何故か若い頃からこの習慣があって、先祖を敬う事が、ある意味自分の宗教なのかも知れない。人生が上手くいって無いなぁと思う人は、先祖の墓参りに行って、お墓を徹底的に綺麗に掃除してごらん。不思議と身も心もすっきりするから。


DJ の話に戻すけど、震災以降 DJ をしてお客さんから跳ね返ってくるバイブや、フロアーの様子が大きく変わったと身を持って感じている。音楽を今まで以上に楽しむのはもちろん、お客さんの弾けっぷりがかなり高くなった。ドラムンベースの DJ としては、有り難いリアクションで、みんな震災で見失いそうになってしまったこの世界から自分を取り戻すかの様に、その場を出来るだけ楽しもうとするその様子は、この先のシーンに大きな変革が起きる予感がしてならない。特に自分のWOMB でのパーティーや、ageHa Box でのパーティーバイブは、今まで見た事無いような驚愕な雰囲気。ここには、大きな意味があると思う。


2週間前は大阪名村造船所跡地で開催された"The star festival"に出演したけど、震災の影響をほぼ受けなかった関西なだけに、最近東京で感じるあの独特な激しいバイブでは無かったけど、大阪は今心斎橋周辺のクラブの状況が良く無いのもあって、夜遊び難民が沢山存在しているから、久しぶりのダンスミューックを心から堪能している様子があった。年内にそれぞれのクラブが通常の営業を出来る様に、心から祈っているし、東京とは違った独特な大阪の雰囲気もある意味新鮮だった。


先々週は、熊本で DJ をした。東京、大阪の DJ GIG が終わってから訪れただけに、東京、大阪との温度差を激しく感じた。震災の影響も無かったし、大阪のような問題も起きていない熊本のバイブは、とても緩くて、まるで違う国で DJ をしているかのようだった。東京と大阪が大きく変化したのに反し、特に大きな変化もなく、平和な日常を繰り返している熊本が逆にピュアに感じられたけど、同じ日本であってもこれだけ、全く違った人々の反応や、パーティーバイブに色々と考えさせられた。


自分は DJ で、音楽の力によって、人に喜びや楽しみを与え、様々な人とコニュニケーションを取って、みんなを踊らせるのが仕事。受け手側の心境や環境が違うと、ここまで同じ曲に対する反応も変わってくるのかって身に染みたし、そんな状況を瞬時に判断し、その土地やその人々にマッチした音楽を提供しないといけないと、東京、大阪、熊本の DJ で痛い程感じた。今までこの感覚を深く認識し、実践していたのか?自問自答しているけど、1流の DJ だったら、そんな事は当たり前のことで、この曲をかけていればみんな喜ぶだろうと、自信を持ってプレイしても、そこにおごりがあってはいけない。どんな状況だろうと臨機応変に自分のスタイルを保ちつつ、状況に合わせたパフィーマンスをしていかないとなぁと考えさせられた、6週連続の DJ ツアーだった。

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