今年もハロウィンの季節が到来。ハロウィンは、仏教で例えるならお盆のようなモノで、死者の霊が家族を訪ねたり、魔女や、精霊が現れると言われているけど、自分にとって、ハロウィンの思い出と言えば、90年代、7年近くニューヨークで生活していた頃の事を思い出す。当時は、イーストビレッジの Cafe Orlin というカフェのカウンターで働いていて、自分のシフト時間の売り上げを管理したり、ドリンクを作ったりしてたけど、ハロウィーン当日は、欧米人にとって特別な日で、ニューヨークは特に大きなパレードもあるし、仮装する事が子供の頃からの習慣で、みんな休みを取るから、知らずと毎年仕事していた。ハロウィンは正直あまり馴染みが無かったし、日本人で仏教徒の自分にとって、関係ない行事だなぁという思いで遠くから眺めているような状況だった。
でも仕事中に、早めの時間帯は、仮装した子供達が、Trick or Treate! (トリック・オア・トリート。お菓子くれないと、いたずらしちゃうぞぁ)と言いながら、こぞってお菓子をもらいに来る。仕事中ながら、その子供達がカフェに訪れる度に、お菓子を与え、パレード終了後にどっと仮装した沢山の人達がお店になだれ込んできて、目が廻るような忙しさだった。
自分は、未だに仮装した経験がないけど、ここ数年日本でもハロウィンが大分浸透して来て、仮装してパーティーに遊びに行く人がかなり増えてきた。仮装して楽しむのは、もちろん悪くはないけど、客観的に見ると、日本人特有の欧米文化の上辺だけをすくっているようにも見える。ハロウィンの本質をちゃんと理解した上で、楽しんだ方が、より良いのではないのかな?と思ったりもする。
日本のハロウィンに対して若干冷ややかながらも、ハロウィンを題材にした、奇才 Tim Barton 監督の映画、"Nightmare Before Christmas"が、大好きなので、仮装して出掛けない人は、家でこの映画でも見てまったりするのは、ありかもね。