2010-05-26

MATTER から FABRIC へ

衝撃のニュースが "Twitter" に流れ出したのが、約1週間前。昨年9月にロンドンの最先端大型クラブ "Matter" で開催された、"RAM NIGHT"に出演した際に、写真を撮影していたカメラマンの OLLIE が、この夏に "Matter" が閉店すると掲載したクラブ情報サイトの記事を、Twitter上にリンクを貼っていた。あの Matter が閉まる ??? 前回訪れた時は、4,000人近い集客で、こんなにもドラムンベースのパーティーに人が集まるのか!と驚愕の衝撃だったのに。。。でも、噂では、幸運にも自分が出演した "RAM NIGHT"は、最も集客力があるパーティーで、ハウスや、テクノのパーティーは あまり調子が良く無い話も耳に入ってきていた。でも、6月4日に開催される "RAM NIGHT" は、数ヶ月前からフィックスされていたし、自分もメインフロアーでの DJ ブッキングが決まっていて、当然フライトもブッキング済み。。。一体どうなるんだ!と動向を心底気にしていた。


事実確認もあって、RAM RECORDS を ANDY C と共に主宰するパーティーのオーガナイザーでもある、RED ONE にコンタクトしたところ、自分もこの事実を昨日知って、どれだけ悪夢なニュースか想像出来るだろう?と真に迫る返事が戻って来た。あらら、、、これは本格的に今回のロンドンはキャンセルかな?と思っていた所、数日後に再び連絡があって、"Matter" は、やはりクローズするとの事。


どうやらロンドンの街の中心からかなり外れている "Matter" の近くを通っている地下鉄が、長い間不通になってしまっているようで、 他にタクシーしか交通手段が無いエリアのこのクラブは、そんな交通事情の打撃をおもいっきり受けたようで、その影響で夏の間は様子を見る為に、一時クローズするらしいとの事だった。。。今迄ロンドンに訪れた際に、日本でいうなら半蔵門線や、日比谷線にあたるメインラインの地下鉄がいきなり止まってしまって、かなりストレスを感じた事があったけど、日本では考えられないような公共の交通事情が、ロンドンでは当たり前のように起こる。先進国の首都とは考えられない事実。。。


そんな最悪の現状だったけど、パーティー自体は、"Matter" から "Fabric"に移動して、無事に開催するし、そのままメインルームでの DJ だから、安心してロンドンに来てくれと連絡があり、かなりホッとした。"Fabric" は、実は "Matter" と同じオーナーで、2年程前に ROOM 2 で、DJをした事があって、次はメインルームの ROOM 1で、DJ をしてみたいなぁと思っていただけに、案外、怪我の功名かも知れない。それにしてもこの短い期間で、元々スケジュールされていた "Fabric" のパーティーはどうなったのかな?何て思いつつも、今回は PLUMP DJs のパーティーと同時開催になるようだ。そして、8月以降の RAM NIGHT は、3フロアー全て RAM RECORDS のオーガナイズで開催されるとの事。


何通かロンドンに住む日本人の方々から、"Matter" 行きますよ!とメールをもらっていたけど、みなさんお間違いなく!今回の RAM NIGHT は、"Fabric" です!!出番は早めの時間なので、毎度のエントランスの長蛇の列は間違いないので、見逃さない為にも、オープンを目指す勢いで遊びに来て下さい!


ロンドンは、約9ヶ月振りで、音の進化や、流れの早いシーンを、この身を持ってしっかり受け止めてきたいし、4日間の滞在と短いけど、後半2日間は SHIMON 宅に訪れ、曲制作でスタジオに入るので、充実したロンドンの時間を過ごしたいと考えている。後は、6月12日の 06S 9周年記念パーティーに無事に帰って来られる様に、もう火山噴火しないでね~と願いたい。

2010-05-25

熊本植木温泉 _ 湯〜庵

晴れ男の自分でも、何故か熊本に訪れる際は、雨が多くて、今回も大雨が降っていた。。。それでも熊本の街には大きなアーケード通りが街のほとんどに網羅されているから、傘無しでも街をあちこち歩ける所が便利。週末の熊本は、雨でも相変わらず賑やかだけど、さすがに本降りの雨の中開催された、"FRESCO"のドラムンベースパーティー"HI & LAW"は、集客は若干少なめだった。でも、いつも遊びに来てくれる人から、最近パーティーに顔を出してくれるようになった人迄、大雨の中でもパーティーに来てくれて、心から嬉しかった。雨の日サービスという事で、初めてパーティーの最後およそ40分ほどDJをして、終了時のお客さんの拍手がとても暖かかった。


熊本 FRESCO 出演翌日の日曜日に、ひさしびりに植木温泉の貸し切り風呂 "湯~庵" に訪れた。九州道の熊本ICから1つ目の植木ICで降りて、車で10分足らずで到着する、熊本市街地からの利便性の良さは、ポイントが高い。周りにほとんど建物がない、ゆったりとした田園内にたたずむ、数寄屋造り風の"湯~庵" は、全17室。トルマリン石の岩盤風呂と、露天風呂。石で組まれた半露天とヒノキ風呂等、各部屋に趣向が凝らされている。造りも環境もとても熊本的でゆっくりとくつろげる。泉質は、植木でも1、2を争う泉質で、トロっとした肌触りは、南関近辺の三加和温泉や、山鹿温泉等、この近辺に分布する温泉地の泉質に似ていて、湯上がり後に肌がツルツルになる、正に美肌の湯。


雨が降っていて、露天にはゆっくりと浸かれなかったけど、畳が敷かれた内風呂の、毎回入れ替えられる新鮮な温泉は、身体の芯から暖まる。春の気候にはちょっと熱くて、約2ヶ月振りに訪れた温泉に完全にノックアウトされてしまったけど、沢山発汗して、かなり疲れがほぐれた。お風呂に入ってからマッサージを受けたけど、割りと若い聴覚障害者の人がマッサージをしてくれたが、言葉無くして、一生懸命コミュニケーションする姿が健気で、マッサージも上手で、彼の働く姿に感銘を受けた。施設内にレストランもあるし、食事も温泉も楽しめる"湯~庵"は、あぁ熊本に来たなぁ、、、と実感させてくれる貸し切り風呂だ。温泉に浸かったせいか、心無しか身体が軽い。やっぱり最低でも月に1度は温泉が必要。。。温泉地がある地方の方々!いつでもDJのオファーを!!日本全国良い温泉が存在すれば、何処でも訪れます★


泉質 : 炭酸ナトリウム - 炭酸水素塩 / 効能 : 神経痛、慢性皮膚炎、美肌、慢性婦人病、飲料可

2010-05-19

SOLAR FREQUENCY -Episode ONE-

昼と夜の寒暖の差があって、周りで風邪をひいている人が多いけど、みんなは元気でしょうか? 私は、2週間近く処方された薬をまじめに飲んで、生活をちょと見直したら、逆流性食道炎の症状は大分緩和された。今では、やっとちゃんとした食事が食べられる。でも、今はヒノキの花粉が飛んでいるようで、何か花粉症のように、鼻水とくしゃみが止まらない。。。困ったもんだ。


さて、5月の30日に、お台場のビーナスフォート前の大きな広場、青海シーサイドコートで開催される"SOLAR FREQUENCY -Episode ONE-"。どうやら3年後の2012年に太陽と月が重なって、光のリングの様に見える、金環日食と呼ばれる天文学現象が起こり、東京で見る事が出来るらしい。この金環日食を見よう!というコンセプトの元、それに向けて3年連続で、このフェスティバルをお台場で開催していくようだ。


当日は、JEFF MILLS 大先生を筆頭に、ISHIIさんや、VJ のNUMAN、ライティングの AIBA さんが出演する、"GALAXY STAGE"。そして、WOMB のレジデント DJ を軸に、自分も出演する "WOMB SATELLITE STAGE"。チルアウトエリアの"YOUNAGI AREA"と3ステージに分かれている。まだタイムテーブルは未定だが、夕方頃の出演になると思うので、詳細は TWITTER 等で、追って告知します。昨年10月の代々木公園以来、久しぶりの東京での野外フェス。始めての場所だし、沢山の人達が集まってくれる事を期待したい。

2010-05-18

WOMB CRUISE 2010 MOVIE REPORT


先週日曜日に開催された"WOMB CRUISE 2010"。自分は3便に分けて出航した、最終便の後半に DJ で、プレイ中はあまり思わなかったけど、映像を見る限り女子率がメチャメチャ高い。普段の 06S もこれぐらいの女子率だったら良いのになぁ何て思いつつも、パーティー自体の盛り上がりが素晴らしくて、心底楽しめた。今回は、過去数回に渡って使用していた船"バンティアン"から、未来艇 JICOOでパーティーが行われたけど、電飾ビカビカの船内は過去の CRUISEと違い、雰囲気が今迄に無い物で、新しい試みとして、CRUISE パーティーの新たな印象が産まれ、良かったと思う。でも、オープンデッキの開放感は捨てがたいので、今年もう1回、違う船での開催を切に願いたい。SABi〜よろしく頼むよ〜。

オープニングからの3曲は以下の通り。映像を楽しんでね★

01.SPLASH _ SUB FOCUS _ RAM RECORDS

02.SALT IN WOUNDS _ PENDULUM _UNIVERSAL

03.RIGHT HOOK _ DJAKi & TAKEO feat.KEN ISHII _ SUBLIME

2010-05-13

築地_やじ満

今回の築地グルメレポートは、市場内の中華"やじ満"。毎度ブログに登場する、我が愛するお寿司やさん"鮨文"の2件隣りで、店内で食事をした事は無かったけど、度々お持ち帰りのしゅうまいを購入し、家で蒸して食べる事もしばしば。ボリュームがある割には、胃にもたれないさっぱりとしたしゅうまいで、お気に入りの逸品だ。


築地は、ほぼ週に1回は来るし、基本的に色んなお店を試してきたけど、築地に来て迄、中華は無いよな。。。という思いがあった為、この数年築地に通いながらも、やじ満は試さなかったが、何で今迄このお店のお持ち帰りしゅうまいしか買わないで、素通りしてたんだ!と後悔してしまうほど、美味しい中華屋さんだ。


4月から始まる季節限定メニューのあさりラーメンは、この店でしか味わえない絶品で、さっぱりとした塩味の鶏ガラスープに、あさりの旨味が溶け込んでいて、最高に美味しいけど、先日試した冷やし中華は、本当に心から美味しい!と思える逸品。元々暖かい季節が訪れると、無性に冷やし中華が食べたくなる性分で、色んなお店で試してみるけど、中々納得のいく味に巡り会う事はない。でも、ここやじ満の冷やし中華は、自分にとって、ど真ん中のストライク。3代に渡って守られてきた、黒酢をベースに作られた秘伝のタレのバランス感は、究極的で、正に絶品。きゅうり、たまご、紅ショウガ、チャーシューとトッピングが王道そのもので、これぞ理想の冷やし中華ですよ!と食べた時に叫びたくなった。築地市場は、食のプロが集まる場所だから、長年続けられているお店は、もちろん揺るぎない、そのお店ならではの味がある。そんな築地の常識を、長い列に並ばずしても味わえるやじ満は、間違いなくオススメです!

2010-05-12

マイブログ、1周年を迎えました

自分の DJ 活動や、旅。好きな音楽、食べ物、温泉等。日々の生活で身の回りに起こる、様々な話を伝える事で、自分自身の考えや、自分の愛する音楽"ドラムンベース" の事を少しでも、知ってもらえたら良いなと思い、1日10人も見に来ない状況で開始したこのブログが、先月末で1周年を迎えた。1年経ったからヘッダーを、リニューアル。


最近は地方に訪れたり、久しぶりに会った人達から、ブログ見てるよ~と挨拶のように言われるようになったし、このブログを通して、自分の近況を多くの人が知ってくれているのが、案外嬉しかったりする。

この1年で書き込んだ投稿数は、135。平均で 2.7日に1回はブログを更新している計算だから、さぼっているようで、割とマメに更新している方かな? ブログに訪れてくれた人は、世界 66 各国から40,000人を超え、ページビューは、60,000ページを超えた。

amebro の芸能人ブログとかと比べたら、大した数字じゃないかも知れないけど、細々ながら1年間続けて来たブログに 40,000人以上の人達が訪れてくれた事実は、個人的にとても有り難く、感動的だ。何もしていなかったら、この1年の自分の動きは、何も伝わらなかったと思うと、逆に虚しく寂しい事だ。


最近はつくずく思うけど、インターネットが完全に普及した現状から、TVや、雑誌等の存在価値がどんどん薄れてきていて、個人発信のブログや、USTREAM、SNS、TWITTER から発信される情報源が、ユーザーにとって重要な要素になって、既存のメディアを色んな意味で、超え始めたなぁと感じている。実際の経験から産まれて、噛み砕いた言葉に真実があると思えた1年。これからも時間と話のネタが許す限り、自分の言葉でブログを書き続けて行きたいと思う。

基本的に、緩めな進行だから、みんなも時間がある時に、覗いてくれたら、幸いです!これからもよろしく♬

2010-05-10

逆流性食道炎

セルビアから戻り、そのまま成田から新幹線で大阪に移動し、東京に戻ってから WOMBでのパーティー。セルビアから大阪まで移動にほぼ1日かかっって、大阪で DJをし、東京に戻り 06S。GWのバイブのおかげが、あまりにも良いパーティーだったから、パーティー終了後に飲み過ぎてしまって、若干体調に異変を感じていた。1週間という時間の中で、ちょっと詰め込みすぎたかな?と思っていた矢先、GWの連休中にスタジオで、堪え難き痛みが胸のあたりを中心に襲ってきた。


10年位前に、長年住んでいたニューヨークから日本に帰国して、あまりの環境の変化に極度のストレスを感じたのか、胃潰瘍で入院したけど、それ以来、疲労やストレスがたまると、胃に異変が2年に1度位起こる。。。こう見えて案外センシティブな部分があったりする。近所の緊急病院や、三軒茶屋、池尻のボロボロの緊急病院の古畑病院、旅先の軽井沢で病院に、倒れる様に転がり込んだ事もある。でも、いつも強めの鎮痛剤を点滴してもらうと、痛みが和らぎ、また普通の生活に戻ってしまっていたけど、2年前に同じ症状が起こった際は、医者に胃カメラを進められて、その時診断された病状が、逆流性食道炎。


胃酸が、食道に逆流し、食道に炎症を起こすこの病気は、ストレスや、飲み過ぎ、たばこ、不規則な生活、寝る前に食事をする等、様々な理由が原因で発症するようだが、全部この原因があてはまっている自分は、この病気になって当然だ。。。

40歳になってから痛い程感じるのは、気持ちは若くても、身体は正真正銘40年間の時間を生きて来ていて、老化が少なくても始まっている事実があり、20代の頃に比べると、精神力に伴わない、体力の衰えがあって、全く次元が違って来る。若かりし頃は、何も考えないで、赴くままに遊び、弾けていた性格なだけに、30歳、35歳、40歳と、どんどん低下していく体力と共に、これは自分の健康に対する考え方そのものを変えないと、早死にするなぁと身を持って感じる。身体に起こる痛みや、異変は、身体が自分自身に送るメッセージだからしっかりと受け止めなさい!と D-BRIDGEに注意されたし、最近は、何故か会う人会う人にたばこは止めて、生活を見直しなさいと言う、再三の注意を受ける。。。これも何かのメッセージだな。。。


この先10年更に DJ を続けて行く為にも、処方された7種類の薬をしっかりと飲んで、まず病気の完治をし、自分自身がもっと先を見越した生活の過ごし方を心がけないとなぁと、身を持って感じる今日この頃だ。みなさん健康にはくれぐれも気をつけましょう★

2010-05-09

シュニッツェル in ウィーン

セルビア共和国から、ウィーンに飛んで、経由時間に4時間あったから、ウィーンの街の中心地近く迄、ちょっと足を延ばしてみた。空港から街迄は、わずか16分で、30分おきに電車が出ているからかなり便利。東ヨーロッパのセルビアから飛んで来ただけに、西ヨーロッパの瀬戸際である、オーストリアの首都ウィーンは、かなり西側の印象が強くて、街の空気や風が明るく感じる程、全く雰囲気が違った。4時間の経由時間は長そうで案外短いから、街をちょこっと歩く事しか出来なかったけど、日本を出発する前日に、以前ウィーンに訪れた事のある友人のエミちゃんに、ウィーンにはトンカツみたいな名物料理があるから、寄れる時間があったら食べてみたら良いよ~とオススメされたのもあって、駅近くのウィーン料理が食べれそうな、お店に入ってみた。メニューにあった、牛肉のフライが、多分そのウィーンのトンカツだと、ドイツに度々訪れているYUUKiが、言うのでオーダーしてみると、グローブのように大きい、正にウィーン版トンカツがサーブされた。牛肉を叩いて薄く延ばし、衣をつけて油で揚げたこの料理は、シュニッツェルって呼ぶ。とくにトンカツソースのようなソースは無く、レモンを絞る。軽い塩味がふられていて、サイドに運ばれたポテトと一緒に食する。これが案外美味しい。でも、トンカツソースが好きな自分としては、ソースをかけたくなる衝動が。7月末にウィーンで開催され、10万人が集まるフェスティバル"BEATPATROL"に出演する為、4日間程ウィーンに滞在するから、次回はソース持参でウィーンに行くか?なんて思った。音楽の都と呼ばれるだけあって、雰囲気が良いし、街も綺麗そうだから次回7月のウィーンは、今から楽しみだ。

2010-05-08

SUPERNATURAL FESTIVAL

先週末訪れたセルビア共和国の首都ベルグレード。先日のブログで、到着してから感じた街や人の印象等を書いたけど、DJ 出演したフェスティバル "SUPER NATURAL" の事を書こうと思う。このフェスティバルは、街の中心地から車で20分程の自然に囲まれた、大きな公園で開催されていた。ベルグレードで最も奇麗な水が湧き出るほど、自然豊かな山の中の公園は、街よりも涼しく、空気も奇麗で、中々良い環境だ。入場料は通常の前売りチケットの他に、空いたペットボトルを数本持って来ると入場出来るシステムも存在している。去年は10tに及ぶ空きペットボトルを回収出来たと、オーガナイザーが話してくれた。環境問題を強く意識したフェスだなと納得。







フェスティバル当日のお昼から開始していて、早い時間はキッズプログラムが行われていて、子供の合唱団や、人形劇等が行われていた。早めに会場入りしたから、ちょっとだけ子供達が楽しむフェスの様子も伺えたし、親子で自然と音楽を楽しむ姿は、何とも平和な光景だった。

夕方の五時頃から本格的に、音楽フェスへと以降し、地元のバンドがいくつか出演。サブステージでは、DJ を中心にプログラムが組まれていて、ぞくぞくと人が集まって来た。昼間から夜24時までの1日で、およそ1万5千人の人が集まったらしく、メインアクトだったバンドは長年セルビアで活躍するバンドで、1曲目からセルビア語で大合唱。会場は見渡す限りの人で埋め尽くされて、想像以上に大盛況だった。メインアクトの次にイギリスのDUBバンド ZION TRAIN がプレイしてから、日曜日の夜だったのもあってか、少しずつ人もひき始め、自分たちの出演時には、ピーク時の30~40%程の人の数になっていたけど、充分に人がまだ残っていた。ステージからお客さんまでの距離がかなりあって、お客さんとのコミュニケーションを取るのが中々難しかった。そんな中、遠くで踊る人達を眺めながらのプレイだったけど、思いのほか自分たちのプレイに対して良い反応があって、1時間のプレイがあっと言う間に終わってしまった。初めての国で初めての DJ だと、小さなクラブやバーで、小規模なパーティー出演が常だけど、あれだけの人達に、自分たちのプレイを聞いてもらえたのは、とても素晴らしい事だし、しっかりと手応えを感じる事が出来た。去年同じ時間帯に出演した DJは、あまり良い反応が無かったらしく、最後にはお客さんが全く居なくなってしまったようで、今年は最後迄人が残っていて良かったと、オーガナイザー始め、スタッフも喜んでくれたし、翌日街を歩いていたら、昨晩は良い音楽だったよと、声をかけてくれる人達もいて、とても嬉しかった。ベルグレードには、様々なドラムンベースのアーティストが訪れていて、シーンも徐々に浸透して来ているようだから、今回のフェスティバルをきっかけに、またセルビアに訪れる事が出来たら良いなぁと思えた、時間を与えられた。


フェスティバル翌日に、オーガナイザーのファミリーと、出演者が20人程集まって、セルビア料理のレストランで、ビッグディナーがあった。ギターとバイオリンの弾き語りが居て、みんなで美味しい食事とワインを楽しみ、多いに歌う、ディナースタイルは、おもいっきりセルビアのローカルな時間で、そんな場に、日本人の自分が一緒に居る事自体、かなりレアで、まるでウルルン滞在記の中に、滑り込んでしまったような感覚。心から楽しい貴重な時間を過ごさせてもらった。

まだまだ知らない土地があり、そこに住む人々と、音楽を分かち合い、楽しむ喜びを強烈に感じた、セルビアの首都ベルグレードだった。