2017-05-18

Let DJ AKi Roll プロジェクト!!

Let DJ AKi Roll プロジェクトがクラウドファウンディングのキャンプファイアで開始して1週間が経過した。まずは、この場をお借りしてこの1週間支援してくれた皆さんに心からの感謝とお礼を伝えたい。自分が望む活動に対して支援して上げようと思ってくれる人たちが、これだけ存在し、応援してくれる事実に、正直かなり久しぶりに心が震えました。本当にありがとうございます。この感覚は初めてで、より気持ちを引き締め更に高く DJとして 更に飛躍する所存です。

そんな嬉しい状況の中、その反面クラウドファウンディングって何?という人も多く、 IT系に詳しくない人にはあまり聞きなれない言葉。自分も実際そうだったし、初めてその言葉を耳にしたのは、2015年11月に出演した、中野区役所前で開催されたフェスティバル、Re Animation 8(以下リアニ)。どうやら支援者からのサポートを募るWeb Site。日本ではキャンプファイヤーというサイトが主流で、このシステムを利用し、支援者を募り、集まった金額で自らのビジネスやイベントの予算を支援金によって展開させる新たなIT系の試み。確かに、あっ!これ古い温泉旅館の若旦那が活用して再生したニュースを見たなと思っていたけど、リアニが集める金額は数百万円で、それだけの予算が集まるもんなんだなと感心して、実際オーガナイザーの杉本君に、その仕組みや考え方を指南してもらった。実際内容を知ると、まだ完璧な答えが明確では無い無限の使用方法があるシステムで、支援金を集めるためのルールも自由度が高すぎて、これはかなり難解かつ簡単では無いなと理解した。

何度も様々なSNSやラジオで伝えているけど、DJ AKi の DJキャリアは20年に突入した。20年と一言で言うとたわいも無い単語に過ぎないけど、振り返ると沢山の違った場所や国でDJをしてきたし、無限の記憶がそこには凝縮されていて、一瞬だったなんて言えない、長い時間を DJ をするという行為に費やしてきた。そんな大きな節目であるDJ 20周年の記念は、自分の人生にとっても自分の軌跡を振り返る良い機会で、もちろんその節目をみんなに知ってもらいたいし、では、そこに向けて何をしたいのか? 自分に問いかける日々が続いていた。幸いな事に、過去に目標としてきた世界各国のDJブースに立つ事が出来て、結果や爪痕を残せてきたかなと思うけど、今自分は何をしたいのか?考えた時に、チェコ共和国の首都プラハで開催されている、ヨーロッパ屈指の大型ドラムンベース・フェスティバル”Let It Roll”に出演してみたい欲求が、そこに存在していた。

各SNSを通して、また毎月自分のパーティーに招聘するDJやプロデューサーと話していると、ここ数年はLet It Rollの話題が上がる。そこには過去に存在しなかった、200組の出演DJ。3日間で10万に及ぶクラウド。かつてなかった ドラムンベースシーンの世界がそこには存在していて、それを自分の目で確かめて、リアルなヨーロッパで凄まじい成長を見せるシーンを更に体感して、この国日本に伝え無いといけないんだなと実感し、今後の日本でより拡大させるべくシーン作りのヒントが必ずあると考えていた。そんな矢先、全く別件でチャットをしていた、Andy Cの義兄であるShimonが、今年は彼のレーベル”Audio Porn”仕切りでステージを出すから、DJをしに来ないかと誘われた。彼とは何度と無く世界中の様々な街で会う機会があって、自分と世界のシーンを繋げてくれるキーマンで、ウィーンで開催されたフェスティバル”BeatPatrol”に誘ってもらった事もあるし、ロンドンに滞在した際は、3日間彼の家に泊めてくれて一緒にスタジオに入った時間もある。心から信頼出来る人で、そんなShimonから今回のオファーをもらったのは、かなり嬉しく受け止めたけど、条件として、日本からヨーロッパへの渡航費用は無く、まずはプラハまで来て欲しいと。海外で活躍する日本人のアーティストや DJ は、実際そんなに存在しないし、全てに当てはまる訳では無いけど、案外ビッグネームの DJ でも渡航費が捻出されないケースが実は多々ある。

DJやアーティスト活動を継続するには、もちろんそれに対する資金や支援者が必要で、そんなサポートを得られずに廃業してしまった優秀なDJやダンスミュージックに関わる人たちを、日本に帰国した2000年から山のように見てきた。自分は今まで環境に恵まれていたからこそ20年もDJを続けられているのは間違いが無い。様々な各方面からのサポートは自分の活動を、今までドラムンベースに触れる機会が無かった人に対して、電波させてくれた役割も大きかったし、知名度が大きくないドラムンベースという音楽の啓蒙活動に対して応援してくれた人々が居たから、今のDJ AKiが存在し、そんな人たちがシーン作りの、重要な役割を果たしてくれた。それでも今後につながる何か新しいアプローチが出来ないかと模索していた時に出会ったのが冒頭に書いたクラウドファウンディング。DJ AKi が DJキャリア20周年を迎え、MIX CDの作成や、全国ツアーを模索していた際に、クラウドファンディングという新たなシステムに着目した。少なからずDJという活動に携わって海外進出をしてみたいと夢見る若者たちが存在すると、DJスクールを開講し知る機会があった。自分のような20年も活動しているDJが、そんな若者たちに対して、自分の求める夢を叶えるには、今回のようなプロジェクトによって成就できる可能性がある事を示す機会にもなるのでは?と考えた。

自分自身でも信じられ無いけど、目標としていたゴールは、プロジェクト開始9時間でサクセスして、1週間でおよそ250%の結果が生まれた。今までもそうだったけど、様々な人たちの愛を受けて自分は成長してきたんだと改めて知る機会になったこのプロジェクト。クラウドファウンディングには、ストレッチゴールといつシステムがあって、ゴールしてもその先に新たな目標が作れるのも面白い利点で、今現在のその先のゴールを近々アナウンスします。今まで誰もやらなかったような挑戦をしたいと思います。是非楽しみにしていて欲しいです。そして、更なるみなさんからのご支援よろしく御願いします。

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