2015-11-07

リアニは完全未来型フェス

まだ見ぬ人々の前でDJをして、自分の大好きな音楽の魅力を知ってもらいたい。そんな想いで長い時間DJをコツコツと続けているけど、先週日曜日に開催されたRe Animation 8(以下リアニ8)は、いつも遊びに来てくれる人々以外にも、今まで DJ AKiを見た事が無い沢山の人達にDJを見てもらう最高にエキサイティングな機会になった。会場は、中野区役所前とサンプラザ中野前の広場。もちろん昼間のデイイベントで、入場無料のフリーパーティー。フェスティバルの運営費は、クラウドファンディングで約500名からの寄付が集められ、運営スタッフはボランティア。今まで聞いた事や例の無いこの企画自体がとにかく画期的で素晴らしく、このプロジェクトに賛同し、支援する人達の愛が凝縮されたフェスティバルで、本来多くの人達が集まって祭りを楽しむ人間のプリミティブな部分から湧き上がる素直や気持ちや形、これからのフェスティバルが向かうであろう未来を強く感じた。音楽的な側面や集まっている人々の多くは、所謂オタクと呼ばれるジャンルで、日本を代表する文化であるアニメーションに関わる声優さんや、音楽家、またオタクシーンやサブカルのフィールドで活動するDJ達が集結していて、そもそもこのフェスティバルから自分に声がかかった事がとても興味深く嬉しかった。

自分も日本人に生まれただけに、当然のようにアニメーションを沢山見て、様々なゲームをして育ったから、自分もオタク的要素を多く含んだ人間で、オタクと呼ばれる人々や、そのムーブメント、カルチャーに対して素直に肯定的で、むしろ彼等の自分が好きな物に対する誠実で生真面目な考え方や人間性、生き方は、とても好意的で、オタクの聖地秋葉原のMOGRAでDJを年に1度DJさせてもらっているだけに、その熱量は身をもって体感しているけど、リアニはその規模とフェス感が、ある意味9月に出演した最大の商業的フェスティバルUMFとは真逆で、その手作り感や暖かみが凄く印象的で微笑ましく、あのフェスが現実的に開催出来ている事が奇跡的で素晴らしく、DJをしていてもかなり心地良かった。

DJオファーをもらってから、アニソン満載のフェスティバルでどんなDJをするべきか?熟考したけど、オタクな人々の勤勉な性格によって積み上げられている音楽的知識を刺激したかったし、こんな時こそ、よりDJ AKiやおよそ15年続く06S らしさを表現したいと考えた。最新で最先端な音であっても、出来るだけ伝わりやすい楽曲を50分に40曲選び抜いて凝縮したDJセットは、1曲1曲手に取れるほど反応が良かったし、むしろその反応の良さが想像以上で、MIXを繰り広げる度に、フロアーの揺れが増していってあっと言う間に50分が終わってしまった感覚だった。そして、今までに未体感だった経験を与えてもらったお陰か、DJセットの最後にテンションが高くなって、MOGRAの門番で、元WOMBのセキュリティーだったドラムンベースが大好きなヤスさんに、幼少期の頃に父親にしてもらった以来の肩車をしてもらってフロアーを練り歩いてもらって最高に楽しかった。ラグビーで鍛え抜いた巨漢のヤスさんの乗り心地は、安定感ある高級車のようでクセになりそう。御神輿に乗る祭り好きな近所のおじさんみたいなったけど、記憶に残るモーメントでした。

リアニ8の関係者や、参加してくれたみんなに感謝しつつ、リアニ8の明るい未来に大きな期待をしています。そして、これからもDJ AKiは躍進していきますので、応援よろしくね。


2015-09-28

LOCO DICE(神)に選ばれた!!

長年に渡ってワールドワイドにDJやダンスミュージックカルチャーを紹介するメディア”MIX MAG”。そのメディアの企画で、世界をまたにかけて大活躍する大人気 DJ、DESOLAT主宰、LOCO DICEが選ぶ5人のアーティストに、なんとDJ AKiをピックアップしてくれた。これは本当に信じられ無い事件ですよ。LOCO DICEは、男気溢れる無骨なキャラクターで、ストリート感満載な HIP HOPで培われたDJスキルは驚愕。トラクターのターンテーブル使いで、サイクループやエフェクターを駆使して繰り出す世界観とジャーニー、グルーブ感は、正に神レベルで、個人的には4つ打ち界で世界ナンバー1と呼ぶに相応しいDJ。そんな憧れかつ最もリスペクトするDJが、俺の事について、こんなコメントをくれるなんて、この上なく光栄で最高に喜ばしく感動的な話だ。彼は4つ打ち界で、ぶっち切りの実力とグルーブを誇っている新たな帝王で、ドラムンベースとは正直ほど遠い存在だけど、ジャンルは違ってもちゃんとトップランナーにDJとして評価され、見ていてくれたと思うと、こんなに嬉しい話は無い。更に気が引き締まって、もの凄く勇気と自信を与えられた。これを糧にもっともっと精進して、励んで行く所存です。Massive Thanx to Loco Dice!!!!!

"A very good friend of mine from Tokyo. He's a huge drum 'n' bass DJ out there. An institution. We met when I toured Japan around eight years ago and while I don't listen to a whole lot of d'n'b I know what I like – and I love Aki. He's not afraid to include elements of techno and rave with his selections. He thinks outside the box and finds different ways to communicate with the crowd. Every time I see him play he makes me think about exploring different genres and sounds."
(翻訳)
TOKYOの仲の良い友人。DJAKiは日本のドラムンベースの有名なDJ。8年ほど前に日本にツアーに行った時に知り合ったんだが、ドラムンベースを普段聴かない俺がこいつはスゴい!って思ったんだ。俺はAKiが好きなんだ。彼の選曲は、テクノやレイブの要素を組み込んでいくことを怖れたりしない。型にはまらず、人とは違ったアプローチでフロアの人々と繋がろうとするDJなんだ。いつも彼のプレイを見ると、自分も他のジャンルやサウンドに怖れず探求するべきということを気づかせてくれるよ。



2015-09-23

UMFという山を乗り越えて

どんな大きな目標や目的も叶ってしまうと、まるで幻だったように一瞬で終わってしまって、達成感よりも例えようも無い儚く虚しい想いが胸いっぱいに広がったりする。でも、その先にはもっと大きな壁やクリアーしないといけない案件が必ず待っていて、その次の山をどうやって登り切るのか。そして、頂上をいかにして目指すのか? そんな事を考えながら、一歩一歩立ち止まらずにその山を踏破するのが自分の生き方だから、DJなんて不確かな仕事を継続出来ているのかも知れない。今回登りきった山、”Ultra Music Festival Japan 2015”(以下UMF)が無事に終焉し、今はそんな想いが巡っている。

UMFは今まで日本に存在しなかった規模と内容のダンスミュージック・フェスティバルで、普段クラブに興味が無い人や、お祭り感覚で遊びに来ている人も多数存在していて、あまりにも多くの人達を飲み込んだ為か、商業的だとか、音楽性への不信感とか、色んな否定的な意見が飛び交っているのも事実だけど、自分の視点から言わせてもらうと、文句を言っている人々には、あれだけのムーブメントをあなたが作れるのか?と問いたい。3日間の為に大舞台を作り込み、数え切れ無い何万人もの人々を集め、海外からトップDJ、ダンサー、スタッフを日本に招聘し、あの非日常的かつ非現実的な空間を形にしている。そこには緻密な計算とオーガナイズ力、また日本側の主催者や、そこに関わる人々の知恵と巨大なフェスを安全で円滑に運営する経験値が無ければ、絶対的に現実化出来ない事柄であって、あの大盛況ぶりの中、楽しそうに集う人々を見ると自分には何も否定出来ない。そして、UMFを成功させようと言う熱い思いを持った人々の努力無くして成功は無く、ポジティブな思考が統括され同じ方向に向いて創造された3日間が残したインパクトの大きさは計りし得なく、日本のダンスミュージック・シーンの裾野を広げてくれた事は間違いない。

UMFとはご縁があって、3年前のUMF韓国に出演させてもらい、初めてその規模と演出力、ブランディングを目の当たりにしたけど、その時の韓国での衝撃は正直色んな意味でカルチャーショックな経験で、EDMの象徴とも呼ばれるフェスに対してドラムンベースDJとして、どうやって向き合うべきなのか、自分の立ち位置がそこにあるのか? もの凄く考えさせられたけど、今年のUMFでは信じられ無い事に、初日のセカンドステージがドラムンベース・エリアと化して開催された。自分にとっては本当に追い風が吹いたような大事件だったし、名だたるトップDJ達との共演に気持ちが高ぶらない訳が無い。そして、DJとしてこの貴重なチャンスをしっかりこの手に掴み取るのは、当然であって何があっても形にするぞ!という意気込みが強かった。でも、いつだってどんなパーティーやフェスでも蓋を開けてみないと実際どうなるのか分から無くて、想定外の事が起こるのが常だけど、とにかくもっともっと高く上に登る為、もっともっと大きくなる為と、心の奥底から自分を奮い立たせ、今回の舞台に魂を込めて挑んだ。


自分の出演時間は13:30からと、早い時間帯だったから、どれだけの人が集まってくれて、踊ってくれるのか全く想像出来なかった。いつも真っ暗なクラブを主に活動している自分としては、まずは生活の時間帯を徐々にひっくり返えす為に、フェス1週間前から昼シフトに切り替えていって、連日連夜音楽と真剣に向き合い走り込んで、可能な限りベストコンディションで挑みたかった。もちろん究極の晴れ男だから天気の心配はしていなかったけど、当日は9月とは思えないほどの秋晴れで、テントで覆われたステージの気温の暑さが尋常では無くて、久し振りにDJ中に鼻先から汗が絶え間無く流れ落ちるほどのサウナ状態。とても過酷な状況で簡単では無かったけど、DJを開始してから、徐々にフロアーに人が集まり始めて、1曲1曲落とし込む度に手応えを感じた。でも、その反面、心はどんどん冷静になっていく自分が居て、過去に乗り越えてきた大きな山の記憶が走馬灯のように頭の中を巡っていた。ブラジルのSKOLBEATS、イギリスのMATTERやFABRIC、THE END、オーストリアのBEATPATROL、FUJI ROCK等、海外のフェスや大型クラブで学んだ感覚が指先まで蘇るように全身が包まれていた。


今回のUMFでは、どんなDJをして、どんな音を響き渡らせるのか?熟考を重ねたけど、より自分らしさを打ち出す為に、UMFの音楽性や客層に寄せるのでは無くて、俺に寄らせるという想いを込めて、90分間で出来るだけ多くのDJ AKi 好みな楽曲を次から次にMIXして展開させようと心に決めていた。そして、ドラムンベースに特化したステージだったし、EDMや4ビートは、メインステージで嫌って程プレイされている訳だから、その辺に触れることなく、媚びず、自分の音楽であるドラムンベースのみでセットを構築したかった。そんな頑な想いが届いたのか、DJ終了時にはフロアーはパックの状態で、そこに渦巻く熱気は想像を遥かに超えていた。フロアーの外の遠くまで見える人達までもが踊っている風景は壮観で、長年の相棒 YUUKi MCと作り上げたライブ感やフローは、自分が考えていた以上に爪痕を残せたと思うし、あのとてつも無い数のお客さんの中から06Sや、JUPITERに来てくれる人が産まれ、シーンがより成熟してくれたら心から嬉しく幸せだ。でも、自分のプレイの自己評価は75点で、合格ギリギリのラインだったと感じていて、まだまだ究極に突き詰められたし、今でも1つ1つのMIXを手に取るように覚えていて、若干のミスや選曲の並び替えは、もっと大なり小なり沢山の現場で経験を積んで改善し、今後のDJプレイに生かして行きたい欲求が強く産まれた。


実はこの9月でDJキャリアが20年目に突入した。ターンテーブルのピッチすら合わせる事もままならなかったあの日々から20年。まだまだ全く悟りが開か無いけど、自分にとって20年という長い年月は大きな節目。今回UMFという大舞台を乗り越えた事で経験値が上がったのは確かで、悩みながらもひたすら前向きに続けてきたDJをまだ続けないとダメだよと、天の声が聞こえているようで、自分にとって大きなターニングポイントになった。この気持ちになれるのも、全ていつも支えてくれる仲間、06Sファミリー、今回の何者にも代え難い経験を与えてくれたUMF関係者の方々のおかげで、心から感謝している。そして、より強く1歩づつ前に進んで行こうと考える。残りの人生をかけて自分が進むべき道をしっかり捉え、この想いを成就させたいので、これからのDJ AKiを暖かくしっかりと見守って下さいね。

2015-09-22

UMF JAPAN 2015 DJAKi Track List

UMF JAPAN 2015 DJAKi のトラックリストを公開。新旧織り交ぜ拘りを持って選び抜いた、DJ AKi好みのハイクオリティーな楽曲揃い。90分間全51曲。

The Nemes _ Ed Rush & Optical
Once Again _ Loadstar
Anonymous _ Dirtyphonics
Lrad _ The Prototypes Rmx _ Knife Party
>> Deadline bootleg _ Dub Phizix
Where We Go Feat. Doctor _ Calyx & TeeBee
Robots & Romans _ June Miller
Snares _ Joe Ford
Zodiac _ Mob Tactics
Foodchain _ Audio
Freak ft. Josh Barry (VIP) _ Friction
Impulse _ Mind_Vortex
Spider (Optiv & BTK Remix) _ BC
In Your Eyes _ Callide & Intraspekt
The Pulse (The Prototype Remix) _ BC
City Of Gold (Extended Mix) _ The Prototypes
Shaman VIP _ DC Breaks
Some Chords (Cyantific Remix) _ Deadmau5
Abyss 2015 _ The Prototypes
Ghost _ Delta Heavy
Himsa _ June Miller
I Need You Here _ Tantrum Desire & Drumsound & Bassline Smith
Show Tell _ The Voss NC-17
>> Timewarp VIP _ Sub Focus
Heartbeat Loud (ANDY C VIP) _ Andy C ft Fiora
Borg _ Original Sin
Experts - The Prototypes Remix (Explicit Mix) _ Skisim
Phantasm _ Drumsound & Bassline Smith
Last Night On Earth _ June Miller
Kill The Silence (feat. Ayah Marar) _ The Prototypes
The Black Hole _ Smooth
Nitrous (Audio Remix) _ BC
Dune _ Loadstar
Way Of The Warrior _ James Marvel ft. MC Mota
Raptor _ Frankee
Force Majeure _ The Voss NC-17
Shatterdome _ Audio
Angry Bird _ Ed Rush & Optical
Perforation (Original) _ Wilkinson
Slaughter House _ Slang Banger
Take me Away (ANDY C rmx) _ Dj SKT
Half-Truth _ Ed Rush & Optical
Don't Look Down Feat. BullySongs _ Rene LaVice
Slow Down _ June Miller
Major Happy (VIP) _ Fred V & Grafix
Liberate (Matrix & Futurebound Remix) _ Eric Prydz
Heaven & Earth _ ASY
Xpander (Futurebound Remix) _ Sasha
Stand High Feat. Daniela _ Mind Vortex
Freefall VIP (feat. Reija Lee) _ Metrik
You Can't Stop (Matrix & Futurebound Remix) _ Afrojack & Shermanology

2015-09-18

いよいよ土曜日はUMF!!
























いつかは、好きなアーティストを集めてフェスとかやってみたいよね。06Sを始めた頃まだドラムンベースシーンなんて日本で全く認知されて無かった時代に、仲間達と熱く語りあって、そんな妄想を膨らませていた。もちろん中々簡単には実現出来る案件では無いのは衆知の事実。でも、いつかは必ずと思っていた夢のような話が今週土曜日のUltra Music Festival Japanで遂に実現する。

ヨーロッパや、アメリカでは巨大なフェスティバルが乱立していて、2DAYSや3DAYS開催のフェスティバルだと、ドラムンベースのステージが設けられる現状自体、20年間ドラムンベースDJとしてキャリアを積んできた歴史の中でも有り得無かったけど、世界的なダンスミュージックシーンの中での立ち位置が随分と変化してきたなと感じている。日本のUMFでも、その変化が今年実現すると思うだけで、とても感慨深いし、最高に喜ばしい歴史的快挙だ。そして、そんな豪華なラインアップと共に自分の名前が並ぶ現実は、刺激的であり、開催日に近づくにつれ、気持ちが高ぶっている。

今回自分が出演するUMF初日のWorld Wide Stageには、Sub Focus、Chase & Status、Pendulum、Sigmaと今のシーンを象徴し、旬な音楽を常に発表し続けているトップアーティスト達が一同に介する。06Sでブッキングを試みても、中々実現出来無い、常にスケジュールが埋まっている、アジアツアーでさえも中々敢行出来無い、売れっこアーティスト揃い。このラインアップを良くも揃えてくれたなと、UMFには心から感謝しつつ、この高まる気持ちを自分のDJプレイに、YUUKi MCと共に、魂込めて全力で挑もうと思います。13:30。World Wide Stageに大集合でよろしく。

2015-08-05

DJ AKi 大分復活致しました

今年は大殺界のせいか、何気に頻繁に病気になるなぁ。。。およそ3週間前から身体の右上半身に鈍痛があって、肩は上がら無いし、首が後ろに回ら無くなっていたんだよ。一向に症状が改善されなくて、そんな状態で6時間DJセットを迎えて、最後まで大丈夫かな?と思いつつも、ブースに立ってDJを始めてしまえば痛みを忘れてしまって、無事に最後まで乗り切れたんだけど、翌日上腕二頭筋に、謎の湿疹が広がって痛みが激しくなった。寝てるだけでも痛いし、肌が荒れる事なんて殆どないから流石に心配になって、患部を写真に撮っていつも06Sに遊びに来てくれる看護婦さんに送ってみたところ、私の経験上これは間違いなく帯状疱疹だから重症になる前に直ぐに病院に行って下さい!とアドバイスされ早速病院へ。案の定帯状疱疹と診断された。この病気はとにかく例えようも無い痛みが強くて、友人が何人か患ったのを見てたから、辛そうだなって思ってたけど、まさか自分にもやってくるとは。。。なめてかかると、湿疹が顔まで広がったり、重度だと1ヶ月入院しないといけないみたいだけど、今回は早期治療のおかげで、湿疹も広がらず治ってくれた。でも、大量の治療薬と鎮痛剤を未だ服用しつつ、無理の無い生活をしてるよ。


体調がおかしくなった時は、もう無心になってひたすら療養するしかないね。幸いな事に先週末は何ヶ月か振りのお休みで、痛みと傷を癒す為に、名湯有馬温泉で湯治出来たのも効いたし、出来るだけより良い食事を心がけ、この3日間は毎日海で何も考える事なく、光合成を繰り返し、潮風を十分に浴びて大分体調が回復してきた。でも、太陽光の浴びすぎで脳にダメージがあるような気もするw 今回も、沢山の方々にご心配をかけ、早く良くなって下さいとお見舞いメールやメッセージを頂きました。優しいみんなに、この場を借りてお礼します。どうもありがとう。DJ AKi大分復活致しました。

まずは明日のDJ AKi STREAM でDJのリハビリとスパーリングを開始します。今回はYUUKi MCが海外に渡航中の為不在でお一人様での配信だけど、休んでいる間も沢山新譜が届いているから、23時~いつもの場所で会いましょう。日焼け凄まじい闇に溶け込むほど真っ黒な私でお送りします。そして、月に一度のお楽しみ、土曜日の06Sには、もっと体調も復活していると思うし、十分に療養したからエネルギーも大分チャージされているはずなので、いつも通り全開で飛ばして行く所存です。夏はクラブよりも海やレジャーって人が多いけど、8月は1週ずれ込んでドラムンベースが足りなくなっている中毒患者も沢山居ると思うし、夏休みだから行ける!と言う学生さんや、地方からの参戦者も多数いると思うので、AUDIO PORNのエースXILENTのサウンドと共にWOMBで開催する06Sで、音の栄養を補給して、夏バテ防止、精力増強して下さいね。でも、発病してから毎日早寝早起きを心がけてたから、深夜3時半に元気で起きていられるかなぁとか、健全な社会人のような心配をしているDJ AKiだけど、みんなから一杯元気もらいたいと思います。

2015-07-24

グルーブの謎

グルーブとは常に謎だ。そもそもグルーブの由来は諸説あるけど、レコード盤の溝による音の緩急や強弱から産まれ、踊れる音楽の雰囲気や空気感をグルーブと呼んだらしい。もう20年もこのシンプルかつ、奥深い世界に足を突っ込んで時間が経つけど、このグルーブという存在が、ダンスミュージックには不可欠で、人に高揚感を与え、心地良く音楽にはまって踊る為には、絶対的にグルーブが無くてはならない。そして、時にその表現方法の難しさは厄介でもあり、とてつも無い謎に満ちている。自分の過去の経験上考えられるのは、グルーブとは自分の肉体や精神の奥底から沸々と湧き出てくるようなものであって、音楽でありながら音楽を奏でる訳でも無く、作曲をするでも無く、既に存在する音楽2曲を混ぜ合わせMIXする結果、そこに生まれる音楽のうねりや融合感を表現する為にグルーブは存在する、口では説明しずらい感覚的な物だ。それはコンピューターがどれだけ進化して、正確なタイミングで2曲を混ぜ合わせたとしても、逆に非人間的なグルーブになってしまって、人間が醸し出すグルーブは、人間にしか表現出来無いし、より良いグルーブを表現するには、その日のコンディションが重要で、食べたものとか、精神状況に激しく左右される。

DJ AKiのDJ論として、再生している曲に、次の曲を混ぜるのでは無くて、自分のグルーブに再生されている2曲を合わせるべきと考える。そうする事によって、所謂それぞれのDJ達のグルーブが産まれると、キャリアが10年過ぎた頃に気づいたタイミングがあった。DJを始めたばかりの頃は、2曲のbpmを合わせる事しか考えられ無いけど、お前らに合わせるんじゃ無い!俺に合わせる!と、長い事DJをしているとそんな悟りが開いたりする。(この考えは俺だけかも知れない?)そんな自分のグルーブをしっかり形作る事が出来る程、個人的には好きなDJの大きな評価基準になっているから、自分としては、今までそのより良いグルーブを産む為に人生の全てを注ぎ込み、挑んできたと思っている。


ビートは基本的にスネア、キック、ハイハット、タム等によって構築されるけど、2曲をMIXする時に、どこを狙って落とし込むか?どのポイントを重ね合わせていくのか?が、もの凄く重要で、全く正確に狂う事なく完璧にビートをシンクロ(同期)させても、踊れなくてつまらないグルーブになりがちで、常日頃からTRAKTARやCDJのシンク機能を使うDJに対して疑問が残るのと同じ。では、どうすれば自分本来のグルーブを表現出来るのか?差し込んでいる曲のビートが既に流れている音楽よりも突っ込ませるのか、それともビートの裏気味に乗せていくのか?で全く違うグルーブを産む。個人的な見解だけど、前者は白人、後者は黒人がそれぞれの人種が持つグルーブの特性表現を持っていると思う。じゃあ自分はどうなのかと言うと、意識的に常日頃から2曲目を前のめりに突っ込ませるグルーブ感を強調させていて、それがみんながいつも感じてくれているDJ AKiのグルーブ感だったりする。案外繊細な話でDJでは無い人に文章で説明するのは難しんだけど、伝わってるかな? もっとちゃんと知りたい人は直接話してあげる!(笑)

そんなグルーブだけど、先日のJupiter 6時間セットはいつもの自分とは違って、前のめりでは無くて、何故か心身共に裏に入りたがっている自分が居て、裏気味に入りながら、より楽曲を引っ張っていくようなMIX感が6時間終始継続的に強調され反復していたと思う。冒頭に書いたように、自分でも何でなのかが分から無いんだけど、それがグルーブの謎。最近はアワビとかウナギを食べてからDJをする機会が多いけど、この日は厚切りのステーキを食べたからかな?とか、好きな夏になって暑くなって日焼けしまくってるからかな?とか、最近割と毎日楽しく過ごせてるからかな?とか、色々と思い当たる節はあるけど、意識的では無い部分で、自分のグルーブに違いが産まれるのは間違いない。そんな感覚を感じ取ってか、今日のAKiさんはいつもよりもよりハードでしたねと、結構色んな人に言われたんだけど、発信側と受け取り側のグルーブの感じ方も随分と違う物だなと思った。でも、普段の自分から湧き出てくるグルーブと違う良いグルーブ感があったのは事実で、物凄く6時間が楽しかったよ。どちらにしろJupiterは本当に濃厚なドラムンベース好きが早い時間から遊びに来てくれて、DJブースとフロアーが凄く近くて、波動のキャッチボールがし易く、アットホームな雰囲気が最高に好きだ。次回のJupiter @fai青山は9月12日で、しかも8月21日は初めての大阪CIRCUSでの開催になる。06Sとまた違ったライフワークになりつつあるJupiterは、刺激的で毎回沢山の大事な要素を学ばせてもらえる。朝まで1晩中DJをやらせてもらえるなんて、こんなに贅沢でDJ冥利につきるパーティーは無いし、混じりっけ無しで100%ピュアなDJ AKiのグルーブをお腹いっぱいに満喫出来るJupiterをみんなで育ててやって下さいな。そして、今後もDJ AKiのグルーブ感の探求の旅は続いて行くのであります。


2015-07-10

グアムレポート

梅雨が憂鬱な日本から3日程脱出して、初めてのグアム島に訪れた。グアムは太平洋にあるマリアナ諸島南東の島で、成田から飛行機で3時間と利便性が高く、手軽な海外旅行先で、家族連れや初めての海外旅行者に向いていて、日本でも一般的な観光地。今回の旅の目的は今年で開催3回目の5,000人規模の音楽フェスティバル”Electric Island Festival”と、WOMBのコラボレーションがあって、WOMBのステージも設けられる初の試みだった。基本的にEDMが軸のフェスだから、ドラムンベースの入り込む隙間が無く、自分はフェス前日のプールパーティーでのDJオファーだった。正直過去にグアムに訪れた人達の感想を聞いても良かった試しが無いから、過度の期待をしないで、ひとまず近いし南の島にでも行くかと、軽い気持ちで旅立った。でも、実際訪れてみるとそこは海外。海外に行くと背中から羽が生えたように解放されて活き活きとしちゃう性分だから、ブラジル以来約1年振りの海外で、到着から灼熱の太陽と、むせるような熱気に南国好きな自分としては、心が躍らない訳が無い。


ホテルに到着すると、既にプールパーティーが始まっていて、自分の部屋はプールの1フロアー上で、DJブースの真上。徹夜からのフライトで3時間しか飛ばないと、充分な睡眠が取れないから、え~もう着いちゃうの?って思いながら、眠い目をこすりながらホテルに到着して、夜のDJの為に一眠りしようと思ってもそこは爆音鳴り響く部屋で当然無理。ひとまずDJまでパーティーで遊ぶ事にして、程なく自分の出番になったけど、プールパーティー最後のDJで元々関係者のみのパーティーだったから、正直そこまで人が居なくて、ここはまずグアムの関係者にちゃんと音楽を伝えようとDJを開始すると、1曲目でいきなりDJ機材全ての電源が落ちた。。。特設のDJブースで屋外だと起こらない事故ではないから、復旧を待っていると、ホテル自体のブレーカーが飛んでしまって、回復不可能と判断。グアム迄来て1曲もかけれないのかぁと困惑していると、クルーの連中が今夜ホテルから歩いて5分のところにあるクラブでパーティーをやるから、このままこの機材を持って行くし、ここよりも人が居るし、何時に来てくれても構わないから、DJをやりに来てくれないか?と。これは予想に反したオファーで、お願いされれば何処にでもDJをしに行く精神の自分としては、1つ返事で承諾して、部屋に戻ると大雨のスコールが降り出した。おかげでユックリと一休み出来たし、これって音が止まってなかったら機材が大変な状況になってたなぁと思うと、グアムに来ても晴れ男伝説。今夜のパーティーでAKiにDJしてもらう為に音が止まる運命だったんだよと、グアムの人々は明るくナイスで前向きだ。
クラブに向かってホテルから歩いていくと、もう既にダンスミュージックが300m先から聞こえてくる。小さなクラブの入り口にはスピーカーが設置されていて、外に向かってガンガン音を鳴らしている。こんな風に爆音を外で鳴らしたら、日本だったら騒音苦情で直に警察が来ちゃうけど、そこはグアム。むしろ音に誘われて人が集まって来る。お店の作りは凄くシンプルなバーが1つあるラウンジ形式の内装で、客層はほとんどが現地のアメリカ人。人種も様々で、黒人、白人、アジア人、現地人? 等、多種多様。どうやらグアムで唯一の音箱らしく、久しぶりの海外でアウェーな環境。きっとドラムンベースを全く知らないであろう人々をどうやって踊らすか腕が鳴った。実際にプレイしてみると、まずは黒人達がDJ AKiのグルーブ感に引っ張られて、ソファーでまったりしていたのに、突如ガンガン踊りだした。音的には歌ものを中心にあまりオーガニック過ぎない選曲で組み立てた。アメリカでDJするのは本当に久しぶりだったけど、もちろん英語圏だから歌詞の並びに拘ったのも功を制したと思う。失恋の歌詞からハッピーな歌だと意味合いがおかしな事になるからね。その辺の意図も通じたのか、その場に居た人達のノリの良い事。終止最後迄大盛り上がりで、改めて音楽に国境は無いなと実感出来たし、音楽知識やボキャブラリーに捕われず、しっかりとしたDJのグルーブと良い音楽さえ鳴っていれば、何処であってもパーティーはきちんと成立するし、伝えるべきグルーブが受け取り側に理解してもらえれば、4つ打ちだろうとドラムンベースだろうと関係無い。


プールパーティーで音が止まった事で、想定してなかったギグが出来て凄く楽しかったから、ご機嫌でその夜を過ごし、空腹で朝早く起きてしまったのもあって、ホテルの朝食バイキングを食べに行ったら食あたりに。。。最近自炊メインで油を抑えた野菜中心のヘルシーな食生活をしてる自分としてはいかにもアメリカな食事と油が全く合わなくて、腹痛に見舞われ起き上がれなくなってしまった。その夜はメインイベントのフェスなのに、でも絶対的に行けないなぁと思っていると、薬を持って迎えが来てくれて、何とか会場に足を運べた。会場に着くと人種のるつぼで、フェスのお客さんは割と年齢層が若め。時空ボケもあって、一瞬自分が何処に居るのか?分からなくなったけど、熱気があって賑わっている。メインステージはEDM。WOMBステージはテクノ。WOMBのステージのサウンドシステムの鳴りと、大型LEDスクリーンの質感がアナログ感満載で、何故か懐かしくも暖かみがある演出。南国の開放的な気候と空気感に遊びに来ている人々は終始楽しそうで、良い雰囲気のフェスだった。

最終日体調も何とか復活して、部屋でゆっくりしていると、今夜のビーチパーティーでもDJをしてくれといきなりオファーが。ドラムンベースがグアムにも思いの外響いたようで、パーティーの閉めをどうか?と。もちろん断る理由は無い。大きなビーチサイドのレストラン脇に特設DJブースが設置されてある。背中にビーチを背負った景色のサンセットはロマンティックに奇麗で、中々のロケーションを見つけたなぁと感心。昨夜のフェスティバル関係者やDJ、もちろんお客さんも沢山集まっていた。ビーチパーティーならではのまったりとした雰囲気で、みんなお酒と食事を楽しんでいたけど、ブースの前にはそれなりのフロアーのサイズもあるし、割と音が鳴っている。まずは、ディープ目でトライバルな音でDJを開始して現地の黒人の人々を取り込んでみた。すると音に引き寄せられられるように人が集まって踊り始めた。彼等は本能的にグルーブ感がイイから、黒人がフロアーで踊ってくれると、フロアーのテンションがグッと上がる。そこからオーガニックな如何にも海にマッチしたポジティブな歌モノを連発して、最高潮なテンションで無事に終了。夜のビーチサイドの雰囲気は本当に心から楽しめた。その場所と雰囲気に合った音楽で響き渡る音楽の力は、海外だとより深くまで心に沁みる。

今回のグアムは予想に反して2回全く想定しなかった場所でDJをしたけど、自分は凄くツイてるし、良い意味で持ってるなと改めて思ったよ。2ギグともグアムでDJするならこの2カ所でしょ!と言っても良い程の最高の環境でDJをやらせてもらえたし、初めて訪れた土地なのに現地のホントに心が優しい沢山の人達とコミュニケーションを取れて仲良くなれた。もちろん日本から来てくれていた人達と海外ならではの時間軸の中で色々と建設的な話がゆっくりと出来たし、WOMBのクルー達とも記憶に残る思い出が出来た。音楽を通じて広がるボーダレスな友達の輪や、まだDJ駆け出しの頃にNYで外国人を相手にDJをしていた頃の懐かしい記憶も蘇えったりで、貴重な経験になった。そして、前日のフェスに出演した同級生だけど大先輩のKEN ISHIサンが、フロアーで踊っていてくれて、AKi君Good Jobだったよ~と言ってもらえたり、卓球さんにもロケーションにはまった良いセットだったよ、しかもISHII君がドラムンベースで踊るのを初めてみたよって笑って話してくれた。大先輩のテクノレジェンド達からの愛のあるメッセージはグアムの大きな記憶の1つになった。


グアムは東京からたった3時間のアジア圏なのに、英語が普通に通じるし、もちろんおもいっきりアメリカで、こんな近くにアメリカがあるんだなと初めて知った。70年前の戦争当時だったら、機関銃で殺し合っていたであろう土地で、楽しく至福感に包まれながらDJが出来て、何て良い時代に生きてるんだろうって痛感したよ。観光で見るべき場所も無いし、3夜連続でパーティーだったから、パーティーとホテルで3日間があっと言う間に過ぎてしまったけど、食事さえ改善されればまた絶対に訪れたい南の島だった。来年もこの企画絶対にやって欲しい!

2015-06-18

今夜は最後のBASSTECH

今からおよそ3年前。麻布十番にあったクラブ”Warehouse”で、block.fmの創始者M-floのTakuさんと初めて共演した時に、Takuさんから直々に「実はダンスミュージックを軸にしたインターネットラジオステーションを始めるんだけど、もしも良かったら番組をやりませんか?」 と声をかけてもらった。当時既にDJ AKi STREAMを開始していた自分としては、もちろん興味はあったし、ストリーミングで音楽をみんなに聞いてもらって知ってもらう重要性は強く感じていたから、1つ返事で承諾したし、むしろTakuさんがどんな考え持って展開し、自分のラジオ局に対してどんなビジョンを持っているのか? 凄く期待した。そして、AKiさんの好きなようにやってくれて構わないと寛容な気持ちを持って迎えてくれた。

BASSTECHでは、可能な限り鮮度が高い、まだリリースされていないプロモ楽曲を中心に紹介し、それらをMIXしながらトークもしっかりするのが主旨で、結構な量のお酒(テキーラ)を飲みながら番組配信していた時期もあったし、規定の時間を超えて、延長コールで1時間以上番組配信を延長してしまった過去もあって、今考えると、しっかりと時間のプログラムが組まれているラジオ局で、かなり無茶苦茶だったなと反省している。すいませんでした。でも、それぐらい楽しくいつも配信させてもらっていた訳だけど、紆余曲折しながら、今ではほとんどお酒も摂取しないで、しっかり台本も書いて真面目に配信する品行方正な番組スタイルに辿り着いた。(そう思っているのは俺だけ?)

配信しているスタジオは、自分が慣れ親しんだ渋谷富ヶ谷にあって、昔仲間達と住んで居た一軒家のはす向かいで、数ヶ月前迄住んで居た自分の家から歩いて3分と、正に地元エリア。Takuさんの趣味が反映されているインテリアや、雑貨、レコード、機材、書籍等、センスが良くて、居心地が良い解放されているスタジオで、スタッフもみんなナイスな仕事が出来る大好きな人達だ。番組を開始してからから3年経って、block.fmのおかげで色んな経験や沢山の人達との出会いを与えてもらって心から感謝している。そして、今夜は最後のBASSTECHになる。

block.fmで番組を持たせてもらってから強く感じているのは、今迄自分ではリーチ出来なかった人達にドラムンベースという音楽を知ってもらう機会が格段に増えた。ある時は、九州自動車道のサービスエリアで、トイレから出て来た俺に、「AKiさんですよね?block.fm聞いてます!」って声をかけてもらったり、元block.fm局長TJOさんと一緒に訪れて、往路の電車の中で、音楽やクラブシーンの現状等、凄く沢山の良い話が出来て、それ以来色んな新しい音楽の情報をTJOさんが与えてくれるきっかけになった、富山県魚津のクルー達も大のblock.fmリスナーだし、先日の浜松クルーの1人がblock.fmでドラムンベースを勉強させてもらってますと言ってくれた。そして、毎週水曜日に配信されている番組、LOCALIZEでドラムンベースを知って、そこから06SやBASSTECHに集まってくれるようになった人達も一杯居る。今では、DJ AKi STREAM、BASSTECH、JUPITER RADIO、3番組全てを聞いてくれて、タイムラインを賑わしてくれる愛すべき人々。block.fmから拡大し広がっていった人達の輪は自分にとって掛け替えの無い大切な物であって、彼等との出会いはとても大きい。きっと、これはドラムンベースシーンに限った事では無くて、多ジャンルでも同じ現象が起こっているだろうし、block.fmを聞いてダンスミュージックを知って、クラブや各種パーティーに通ってくれるようになった人達は山のように居る。間違いなくblock.fmが日本のダンスミュージックシーンに与えた影響力は計りし得ない。


冒頭に最後と書いたけど、実際は今迄の第3木曜日24時から、第4木曜日の22時半から24時迄に番組改編に伴って移動する。BASSTECH by DJ AKiが遂にゴールデンタイムに突入なんだよ。今迄寝落ちしちゃいましたとか、翌日の仕事や学校が早くて聞けませんって声があったけど、これで聞きやすい時間帯になるし、しかも1時間から90分番組に拡大。自分にとって今回の提案はとても光栄な事で、素直に嬉しく喜ばしい事だ。これから気持ちも新たに、より品行方正なDJ AKiをお見せすべく、リニューアルする新番組BASSTECH+(ベーステックプラス)を楽しみながら、しっかり楽しんでやって行こうと思います。そして、今迄以上にみんなでタイムラインをガンガン滑らせて盛り上げてくれたら、DJ AKiはとっても幸せです!

2015-06-10

BPM1の攻防

 BPMとは、Beats Per Minute(ビーツ・パー・ミニッツ)の略称で、音楽や演奏のテンポを示す単位。DJにとってどのBPMを推移して、フロアーに音楽を継続的に落とし込むか? 簡単に言うと音楽やリズムのスピード感をどのスピードで流すか?まず基本的にDJが考えるべき大切で重要な要素だ。同じ曲でもBPMが10違えば全然違う曲に聞こえるし、音楽の速度によって音のキーも、もちろん変わる。最近のドラムンベースは、174BPMでリリースされるケースが一般的で、ある意味世界基準のBPM数値。DUB STEPなら140、EDMなら128等、ジャンルによってBPMは異なる。実際最近のDJ AKiのプレイ中のBPM はめっきり落ちて来て、06S開始当初は180を超えていた時もあったけど、現在は主に175が、素材を損なわず自分のグルーブにフィットしていて、感覚的にしっくり来る。

15周年へ向けた第1歩を踏み出した06S。06月06日(ゼロロクゼロロク)と、今迄年に1度しか来ない6月で6日だった日が過去14年間にあった記憶がないけど、とにかく06Sにとって縁起が良い日。ゲストDJにイギリスブライトンを拠点に活動する、SHOGUN AUDIO主宰、DJ FRICTIONが1年ぶりに再来日してくれた。説明不要のDJスキルは正に世界トップクラスで、昨年からpioneerのオフィシャルパフォーマーに就任しただけあって、4台のCDJを駆使して繰り広げるMIXは職人技。プレイの安定感が抜群で、CUEの設定を細かく切りまくって、狙い澄ましてハメ殺すダブルドロップの洪水は、彼独特な疾走感や音圧、躍動感を産む。計算され尽くした 90分の流れやフロー作りは流石の一言に尽きる。この日がオーストラリア・ツアーを終えて立ち寄った日本だけに10連投目。10日連続、移動しながらDJをするのは、かなり体力的にハードで簡単にはやりきれないけど、プロのDJにとって、それが仕事であり、好きで無いと到底乗り切れる物ではない。FRICTIONは普段から接していると、この人本当にDJするのが好きなんだなぁって思わされる生粋のドラムンベースDJだ。

 ゲストアーティストを毎月招聘する理由の1つとして、もちろんそのDJをシンプルに見たいのが大きな理由だけど、もう1つ個人的にある目的は、世界のトップDJやプロデューサーを招聘して、自分が1番慣れ親しんだホームであるWOMBのDJブースで、彼等がどんなプレイやパフォーマンスをするのか未だに凄く興味がある。全く同じ環境に本物のアーティストが身を置いた時に産まれる自分との違いを間近で感じる事で、自分に足りないところや、改善すべきところ、また自分のチャームポイントをしっかり比較出来る。実際DJを始めた時からこの20年間ドラムンベースのみならず、色んなジャンルのDJを間近で見て来た。ブースにかじり付いて、1つ1つの動きを把握して、技を学び、それを糧に成長してきた。DJは音楽であるけれど、目から入ってくる情報も実は沢山あって、目で学ぶ事も凄く大切だ。簡単に言うと同じ土俵でどんな相撲を取ってくれるのかがワクワクするんだよ。DJは格闘技じゃないから個人個人でDJに対する評価は千差万別だし、勝負事のように明確な結果がある訳では無いけど、自分としては毎回来日してくれるアーティストに負けない気持ちでブースに立ってる。

そんな世界の3本指に入ると思う、FRICTIONとの対戦。彼は1流中の1流ですからね、簡単には隙を見つけられないけど、勝てない相手では無い。彼のプレイで今回気になったのは、BPMが177前後で推移していた事と、所謂王道系の楽曲でまとめていたのがポイント。いつもよりも少し早い気がしたし、最近の自分ではかなり早く感じるBPM。でも、フロアーのテンションは最大迄膨れ上がっていた。いつもゲストとDJを交代する時に考えるのが、自分はどのBPM数値から始めるか?で、前のDJが180近かったりすると、176で開始するとグルーブが落ちたように感じるのは当然。でも、だからと言って同じBPMで始める事も出来ないし悩みどころだけど、今回はFRICTIONから1つ落として開始。この1つの差がフロアーに大きな違いを産む。実際は1つ落としていても曲のテンションによって、スピード感が違って聞こえるのも不思議なグルーブのマジックで、1つ落としているにも関わらず、FRICTIONよりも自分のグルーブが突っ込んでいる印象を開始数曲で感じて、そこから徐々に175まで落とし込んだ。いつもの自分の時間帯は3:30から最後迄と遅くて、ゲストDJが上げ倒してくれると、フロアーの人々のエネルギー残量が落ちるのも当然で、ピークタイムから同じBPMをひっぱっても、うまく行かない事が多い。結局フロアーを見て感じ取ってその場の雰囲気や時間の流れに合った音楽やBPMをコントロールしないといけない。FRICTIONから引き継いだBPMを最終的に2つ落としてパーティーが終わったけど、今回はその微妙な差が1晩の流れを奇麗に作ったと、やけに感じた06Sだった。そして、何と言っても RamからリリースされたJUNE MILLERと、Hospitalからの LYNXのアルバム!! この2つのアルバムから選曲した楽曲達のMIX映えが素晴らしいと思った。彼等は正に新世代のプロデューサーで、変則的で期待を裏切るような構成力がたまらないし、2015年を象徴する旬の音で、自分のDJセット内のエッセンスとして効果的に役割を果たしてくれた。アルバム通して楽しめる作品だからチェック! DJ的には最近はまってるループ機能もいつも以上に多用してライブ感が強めに表現出来たし、え!?もう4:45??って思う程一瞬で自分のセットが終わってしまった感覚だったけど、Frictionとの対戦で、今迄気づかないような新しい世界観を垣間みれて、これから更に進化するドラムンベースに早く出会いたいと強く思った。そして、みんなのおかげで15周年の第1歩を無事に踏み出せて最高の夜だった。

2015-06-01

静岡36時間の旅

初めての街に訪れDJをするのは、この上ない喜びであり、とても幸せを感じる大事な時間と経験。それと同時にいつも以上によりインパクトが強いパフォーマンスをするのも重要で、DJを始めた時から全くブレていない、ドラムンベースの魅力を伝え、少しでも日本のシーンが拡大して欲しい想いを昇華させ為の大切な機会だ。先週末は、そんな想いと共に初めて静岡県浜松市のBASS MUSICパーティー"EFEKT"に招待してもらった。長い間 DJをしていると、仕事の依頼メールの文面を見れば、どれくらい真剣な想いでパーティー開催に努めているか推測が出来る。EFEKTクルーの代表でオーガナイザー兼DJの加藤君は、某自動車メーカーの車のデザイナーで、メールの詳細や文面がとても律儀で仕事が出来る人だな、と印象が強かった。先日の大阪での舞音楽祭にも顔を出してくれたし、しっかりと挨拶もしてくれて、今回訪れる前から浜松でのDJは楽しい事になりそうだと感じていた。

会場のPlanet Cafeは、20年間浜松の音箱として存在し、浜松のダンスミュージック好きに支持されてきたクラブで、箱の規模は大きくは無いけれど、しっかりと音が鳴っていて、十二分に音楽が楽しめるサウンドシステムが装備されている。20年継続出来ているクラブは、もしかしたら日本最古かも知れない。長い歴史に裏付けられている通り、スタッフの皆さんの仕事振りも対応もとても心地良かったし、お酒も美味しかった。もちろんそんな素晴らしいクラブのスタッフとパーティーを形作っているEFEKTクルーも、みんな真面目で音楽が純粋に好きな人達やDJの集まりだった。

DJをした感想だけど、浜松に訪れる前日に、既存のDJセットに新曲をまんべんなく散りばめて、上げ進行でありながら、ドラムンベース及び、BASS MUSICの魅力を余す事なく伝えるイメージをしていたんだけど、そのイメージが思いの外奇麗にはまって、フロアーの爆発力は、小さな地方都市とは思えないテンションで、東京や関西からの遠征組も含め、お客さんのノリが素晴らしく、スタッフのみんなも終止笑顔が溢れ、とても良いパーティーバイブだった。どんな場所でDJをする時でも、場所に合ったイメージに沿って、フロアーの反応を見つつ、DJ中に軌道修正するケースが多々あるけど、浜松の人々は、想像以上にドラムンベースの理解度が高く、常日頃から地元のDJ達が、自分たちのシーンに正しい音を伝えていると実感出来た。いつも思うけど、街の規模やパーティーの大きさに関わらず、最終的にはどんな人がどんな目的を持って、パーティーを開催しているかがとても大事で、色んな街でDJをして来た自分としては、浜松はかなり有り!! なパーティーだった。先日の名古屋も良かったし、東海地方は東京や関西とまた違った人と雰囲気、面白さがあると思う。そして、浜松名物と言えば、ウナギ!ウナギ大好物なんだけど、パーティー当日に連れて行ってもらったのが、浜松駅前の八百徳本店。うな重と迷いつつも食べた櫃うな茶漬けは、刻みネギとワサビをたっぷりと乗せて出汁を注ぐスタイルで、名古屋の櫃まぶしの印象とは違って、若干味が薄味で食べやすく、代々引き継がれている秘伝のタレと、厳選された活きの良いウナギの旨味が十二分に堪能出来る納得の老舗の味だった。肝焼きも美味しかったし、ウナギのグルーブも相まって納得のDJが出来た事は間違い無い。そして、今回静岡掛川から参戦したSIMOが泥酔して、パーティー終了後自分のPCや機材が入った鞄を残したまま行方不明になり、クラブ近くのビルとビルの間から発見されたのも、パーティーがいかに素晴らしかったかを象徴している(笑)

パーティー翌日は、レイトチェックアウトから静岡名物さわやかのハンバーグを食べて浜松を発ったんだけど、東名高速道路を走っていると、神奈川県に突入する直前に玉突き事故による渋滞18kmの表示が。。。とにかく渋滞にはまるのが大嫌いで、ひとまず、足柄SAで停車してどうしようか考える事にしたんだけど、以前足柄SAに立ち寄ってfacebookに写真を投稿した際に、常日頃からいつも温かく応援してくれているミカネーサンが、近くに住んでいるから呼んで下さいよってコメントをくれた事を思い出して、twitter越しに近くの良い温泉が 無いか教えて欲しいとメールをすると、即返信が来て迎えに来てくれると。それは悪いから温泉の情報をカーナビに入れれば自分で行けるから大丈夫だよと言っても、地元民が行き来出来る場所があるからと。言われるがままに車をサービスエリアに停めて待っていると、10分もしないうちに迎えに来てくれた。足柄SAに、地元民専用の裏口があるなんて知る由も無かった。

温泉は趣味だから日本中の温泉地に訪れたけど、富士山近辺の温泉は、あんまり良い印象が無かったんだけど、連れて行ってくれた、あしがら温泉は、小山町という小さな街合いのおもいっきり田園風景な場所に位置していて、町立な公共温泉で、所謂スーパー温泉的な施設では無く、こじんまりとしつつも地元の人々に愛されている温泉場で、掃除もしっかり行き届いている建物で、柔らかな肌触りのお湯は身体が芯から温まり、浜松での疲れを奇麗さっぱり洗い流してくれた極上の泉質だった。天気が良かったら露天風呂から富士山を目の前に望めるロケーションも最高だし、本当に良い温泉は、豪華絢爛な施設に限らず、今回訪れたような場所にあると改めて実感出来て、忘我な時間を過ごせた。およそ36時間の旅だったけど、ナイスな人々と楽しいパーティーを過ごせて、食事も美味しく、最高の温泉に浸かれた。地元の人達に導かれて贅沢な時間と経験を頂けるから、DJという仕事はやっぱり止められないと思った静岡へのショートトリップ。身も心も満たされた楽しい時間でした。

泉質 : アルカリ性単純温泉(アルカリ性8.8ph、低張性、低温泉) / 効能 : 神経痛、運動麻痺、慢性消化器病、病気回復、健康促進等


2015-05-29

青春時代の1ページ in NY

ニューヨーク(以下NY)には90年代の7年間住んでいた。正に血気盛んな20代の青春時代。当時は人格が尖り過ぎていて、知らない人と口なんて絶対にきかなかったし、触る物を皆傷つけるほど、横暴で凶暴で誰であろうと、変化球無し。とにかくストレートに、はっきりと言動も行動もしてしまった時代で、やんちゃ過ぎるその性格と生き方は、今考えると、ホント酷い嫌なヤツで、あの頃にご迷惑をかけた沢山の人々には、この場を借りて謝罪したい。すいませんでした。でも、それぐらいの強い態度と真っすぐな生き方をしていないと、20代そこそこの日本人が、世界中の鋭く切れがある若者達が集まって、切磋琢磨しながらサバイブしていた、まだ治安もメチャクチャに悪かったNYでは、生きて行けなかったんだよ。と言い訳しておこうw。

DJを始めたのは、そんなNYでの生活まっただ中で、その前は22歳からフリーランスでイラストレーターをしていた。日本では女性ファッション雑誌 ELLE JAPONの星占いページに1年間連載でイラストを描いたり、某スニーカーブランドの広告にも自分の絵が採用されたりして、まだバブルの名残もあったから、自分の絵1枚に結構なギャラが支払われて、正直良い気になっていて、凄く考えが甘かったんだけど、自分は海外でも絵の仕事が出来るじゃないの?って考えていた。でも、いざ住み始めてみてもそこはNY。才能溢れる人々が星のように存在していて、自分の才能の無さに打ちのめされて無理だなって薄々感じていたけど、それでも、諦めないで自分の作品をまとめたブックを持って、何社も広告代理店とか、イラストレーターのエージェンシーに足を運んだりもした。今考えるとかなり無謀な挑戦ながら、それでも NYのコミュニティー雑誌の挿絵の仕事をするチャンスを得て、海外で初めて絵の仕事がもらえた時は、凄く嬉しかった記憶がある。でも、もちろんそれだけでは食べて行けないから、カフェのバスボーイ(ひたすらお客さんの空いたお皿を片付けてウエイターをサポートする仕事)とか、日本食寿司レストランでウエイターとかもやった事がある。バイトは日本で生活していた時も含め、本当に色んな職種をやった。正に “Young Poor Faburous”な時代。

そんな頃、絵の仕事をくれたエージェンシーからモデルの仕事をしないか?とオファーがあって、お金が貰えるのであれば何でも仕事しますよ。と言ってオフィスを訪ねると、そこはオーディションの場。日本でもTakeo Kikuchiの丸井のカタログでモデルの仕事をした事もあったけど、もちろん本気でモデルになろうなんて事は1度も考えた事は無かったし、オーディションを受けるのなんて好きじゃないから、断ってみたけど、まぁそう言わずまず座ってよ的な流れで、知らずと合格していた。仕事だし指定されたフォトスタジオに行くと、どうやらカルバンクラインが日本のカルチャー雑誌 CUTとのタイアップ企画、Portraits of Neo New Yorkers (若い世代のニューヨーカー達のポートレイト)で、当時NYで駆け出しながら注目されているアジア人の若手クリエイターやモデル達が10人くらい選定されていた。これがその時の写真なんだけど、俺とは分からない位、別人だよね。。。180cmで56kgだったから、かなり痩せていて、写真から尖っているギラギラ感が溢れてる。時が経てば人間は随分丸くなるなと実感してるけど、この写真を見ていると、NYでの青春時代の記憶が目まぐるしく蘇ってくる。当時はスマホなんて無いから、今のように、写真を気軽に撮れなくて全然残っていないから、これは青春の1ページと呼ぶに相応しい記念の写真だ。この半年後に、DJを初めて結局今に至るんだけど、この時は自分がDJになるなんて、全く考えても居なければ、それが職業になってご飯を食べているなんて、全く知る由も無かったんだよ。DJを26歳で始めるってかなり遅いから、がむしゃらに必至で打ち込んだけど、人生何が起こって、どんな風に転がって行くかなんて分からない。でも、全てはどれくらいの気持ちを持って自分の人生の目的に挑んでいるかが凄く大事で、自分が進みたい道を真剣に切り開いていかないと、現状は変わらない。考えすぎるよりも、まず行動を起こし、臆病にならないで、本気で自分のやりたい事に向き合って欲しいなと、今の若者達には思う。


最近DJを始めたきっかけは、何ですか?って質問を755で若者達からされるんだけど、話すと長いから、その辺のお話は、NYでの青春ストーリー2につづく。

2015-05-26

ブログを再開した6つの理由

最近AKiさんブログの更新が頻繁ですよね?って会う人に良く言われる。基本的にブログを書く事に対して、DJ AKiをサポートしてくれる方々からは好意的に受け取ってもらえているし、俺の事なんてどうでも良い人は覗きに来ないのが、むしろブログのチャームポイントだったりもする。そんな、もの凄くピュアな自分、DJ AKiの日常を記したブログを再開した理由がいくつかあるので書いておくね。

1. GoogleでDJ AKiを検索して、昔はこのブログ”Real Life of DJAKi”が1番上にヒットしてたけど、更新しないで放置してたせいか、今は1番最初がDJ AKiのTwitterアカウントになってしまって、2番目に来るのが名古屋の女ヒップホップ DJで同じ芸名のDJ AKiのブログなのが、何か微妙に納得出来ない。まぁ日本中に山ほど、DJ AKiが存在するのは知ってるけど、そこはやっぱりね。1番DJを長くやってるはずですから。

2.このブログのタイトル通り、自分のリアルな気持ちや日常生活を伝えたいから。メッセージを伝える重要性は、06S 14周年のメッセージビデオの投稿にも書いたけど、アーティストは自分の言葉と気持ちを伝え無いと、この人誰?どんな気持ちでDJしてるの?ってなるのは当然で、そこをしっかり伝えると受け取り側の気持ちも当然変わるでしょ? 一方的では無くて感情を循環させるやり取りって、恋愛とかSEXと同じで、気持ちの交流が凄く重要。そして、ありがたい事に最近はブログに1回投稿すると、かなりの数の人が閲覧しに来てくれるようになった。自分の想いを活字にすると、ラジオでのトークとはまた違った響き具合いを感じる。音楽を伝えるのと同様に、ブログを書く事で、新しい世代のまだシーンに参戦したばかりの人達も応援してくれるようになって、自分がDJをしている音楽が少しでも広がって欲しい。

3.SNSはもう大分長い事やってるけど、TLに広告が入ると何故か感情が一気に冷める。あぁここもビジネスですかって、、、昔はfacebookもtwitterもそんな事は無かったのにね。そして、自分が伝えるべき事がTL上でドンドン流れていってしまう感覚が何か物悲しい。故に文字制限も無く、しっかり細かく書き込めて、1つの場所にそれらの文章達がアーカイブされていく自分のブログの重要性に改めて着目したんだ。 聞いた話だけど、EDM界で爆発的な人気を誇るHardwell は、SNS部隊が5人居て、常に彼回りの何らかの情報を発信して、その人気を不動のモノにしているらしい。EDMはダンスミュージック初心者でも分かりやすい音楽性や今の流行なのもあるけど、SNSを使ってメッセージや気持ち、日常、自分の音楽性をしっかり伝えているからこそ、年間何十億円も稼げている アーティストが何人も存在している事は忘れてはならない。要はやる事はちゃんとやってる。俺にはSNS部隊は居ないけど、そこは見習って自分1人でも出来る事はしないといけないなって思わされたんだよ。

4.文章を書くのが好きだから。基本的に自分の生き方として、好きな事しかしたくないんだよ。ご存知の方も多いですが、本当にわがままな一人っ子0型で、好きな事以外はしたくない!って性格は、もう一生変わら無いって言い切れる。むしろ変わる気も無いし。でも、文章を書く仕事をしていた時代もあったし、かなりの文字数をタイプしてきた歴史があって鍛えられた分だけ、自分の言いたい要素を文章には出来るし、とにかく活字を書くのが好きだから、もっとちゃんとやると決めた。

5.最近TVが下らな過ぎるよね?何でなんだろう? 若い人達は、そもそもTVなんか見なくて、youtube世代か。昔はもっと刺激的な番組が一杯あったんだよ。切り口が鋭い報道番組とか、必要以上に熱血なドラマだったり、事件の再現VTRでもの凄くHな映像が普通にTVで流れてたり、飯島愛がTバックのお尻出しても(古い)、コンプライアンスなんて無かったのにね。今のTVってクレーマーとクライアントに支配されちゃってる感が満載で、見ているとつまらないしイライラするから、ほとんど見なくなった。稚拙なドラマ。同じ顔ばかりのお笑い芸人。そんな情報は正直要らないです、ときっぱり言い切れる暗くて残酷なニュース。子供の頃からTVっ子だったから好きな番組を見ていた方だったけど、気分を害するような余計な情報が入ってくる位だったら、その時間を有効的に使って音楽を聞いたり、MIXを作ったり、ブログを書いている方が、よっぽど建設的だなって思ったんだよ。20代の前半に、こんなくだらなくて無駄な事に時間とお金を費やしてるんだったら、もっと違う事出来るじゃん!って悟ったパチンコと同じ。

6.ラジオ番組を月々3本配信していて、それぞれの番組に主旨と目的があるんだけど、block.fmに関しては、実は適当に話しているようで、TLのコメントに絡む以外のトーク内容は、全て原稿に書いてる。block.fmは、他の2番組と違って、m-floのTakuサンのラジオステーションで、毎月番組をやらせて頂いてる立場だし、粗相が無いように、そして、1人トークで原稿が無いと話すべき内容を忘れ、伝えるべき事を見落とさ無いように。実際トークだけならまだしも、生でDJミックスも同時にしている訳だから原稿が何よりも役立つ。10年以上前にまだワンセグが始まったばかりの頃、NHKのデジタル放送で”UNIVERSAL SOUNDS”って番組をやっていた時に、その番組のディレクターから、ブラジルは楽しいよね~。あ~あのご飯は美味しいよね~、なんて軽めのトークをしてたら、もっと簡潔に伝えるべき内容を明確に話さないと、聴いてる人に全く詳細や感情が伝わらない!と、鬼の形相でダメ出しされた事がトラウマで、その名残で原稿を書く癖が残ってる。NHKは基本的に教育が軸だから、そこで嫌でも学ばされた事は大きい。で、block.fm用に書いてる原稿の文字数が結構あって、これはパソコンの肥やしだけじゃなくて、公開すればブログに書けるなって気づいたんだよ。


こんないくつかの理由があるんだけど、結局ブログって本来凄く個人的な物であって、SNSがこれだけ絶大なパワーを持つ以前から存在する、実は大事な情報発信源で、特に自分のブログは、アメブロのように巨大で無数の人々が往来し、そんな人達を網羅するブログでは無いGoogleでやっているから、余計な通行人から炎上されるような酷くて醜い書き込みとかも無いし、クライアントありきで展開されるビジネスとは真逆で自由だから、心情的に、そして感覚的に自分に凄くフィットしている。これからも日常で感じた気持ちとか、自分が考えている事とか、ドラムンベースのアーティストや楽曲情報とか、もちろん趣味の温泉や、旅の話、美味しいご飯、パーティーインフォ等、出来る限り週2本位は投稿するつもりだから、もっともっと沢山の人が読んでくれると嬉しいDJ AKiなのです。

2015-05-18

12種類の春野菜カレー by Spiced A

気候が暖かくなると、本能的にカレーが食べたくなるのが人間の性。暑い夏に汗をかきながら辛くてスパイシーなカレーを味わう行為は夏の特性で魅力の1つとも言える。元々カレー作りが趣味だけど、最近はダイエットしている期間なのもあって、野菜中心の生活に変化して、外食して必要の無いカロリーや油を摂取するのが嫌だから、自分の口の中に入るものをしっかり管理したくなっている。そんな理由もあって料理を作る機会の頻度が増えた。この前ブログに書いたトマトスープスパゲッティーは、そんな野菜中心の食生活を満たしてくれる、自分にとって身も心も温まる有り難い料理で、パスタを入れなくても、野菜を沢山バランス良く穫る事が出来て、もちろん美味しいスープとして食している。

でも、大量に作ると何日も同じ味を食べる事になって、美味しくてもやっぱりちょっと口が寂しくなって、変化が欲しくなる。そこで、作ってから2日位経ってから、味の変化を求めて、この数年で培ったスパイスの知恵を生かそう!と思い立って、マイ•スパイスコレクションから、トマトスープの味にマッチしそうなスパイスを選んで調合。元々カレーは作ってから1,2日間寝かせる時間を持つ有名店もあるから、この発想は間違って無いと確信して調理開始。以前のトマトスープのレシピから、最終的にカレーに作り直した時に、映えるであろう形を想定した上で、素材を選び直した。スパイスを投入して出来上がってみると、これは中々芳醇で野菜のすっきりとした爽やかさが際立つ、今迄味わった事の無い、優しいけれど刺激的な味に仕上がった。

ここで着目するべき素材は、セロリで、元々大っ嫌いな野菜で、生で食べると今でも好きとは言い兼ねるんだけど、大人になるにつれ、熱を加えた時に産まれる甘みと、食感が良い味を醸し出してくれるのが好きで、スープにして煮込むと格別な味になる。もちろん茎も根も葉も全部食べられる。セロリは食物繊維やβーカロテン、ビタミン、ミネラルを沢山含んでいて、美人になりたければセロリを食べろって言われる食材。美人になりたい訳では無いけど、これだけ大量のセロリを摂れる料理は中々無いと思うし、暑い夏を乗り切ってくれるであろう清涼感溢れる、身体にとっても有効的な野菜だ。

使った材料をメモ代わりに書いておこう。(野菜) 春キャベツ、新玉ねぎ、セロリ、白セロリ、塩トマト、トマト、人参、舞茸、ピーマン、パプリカ、ネギ、パセリ、コーン。明確には14種類。(スパイス) クミン、ターメリック、フェンネル、コリアンダー、チリ、カイエンペッパー。


カレーは何度と無く作ってみて、色んな人に試食してもらったけど、AKiさんお店出した方がイイですよって結構言われるので、もうちょっと大人になったら、良質なドラムンベースが聴けて極上なカレーが食べれるお店をやりたいと考えてたりもする。レシピの詳細は企業秘密で、公開する事は無いと思うけど、このカレーは、今迄作ったカレーよりもずっとレイヤーが際立った味に深みがあって、多種の野菜の栄養含有量が豊富な上、身体に良い仕上がりになったから、凄く満足してる。でも、もっと探求したくなる性分は相変わらずなので、夏に向けてより磨きをかけたカレー作りに勢が出そうな雰囲気だ。俺のカレーを食べられるパーティーをやって欲しい!って声が多数なので、今年は、DJ AKiのカレーとDJを堪能出来るパーティー ”Spiced A”の復活に応えられるかもね。そして、これでまた野望に一歩近づいたに違いない(笑)


2015-05-17

豪邸建設計画 (見取り図付き)

タイトルを見て、DJ AKi がとてつもない豪邸を建設するとでも思った?もしもそうだったら、そんなに素敵な話は無いんだけど、実際は遠い昔、まだ10歳だった頃の自分が将来住むであろう家の見取り図を描いた紙切れが、実家の押し入れ奥底の掃除をしていたら、発掘されたんだよ。どんな想いでこれを書いたのか全く持って記憶に無いんだけど、きっと小学校の授業で、先生が将来の自分の家を書きなさいって言ったんだろうね。10歳の時に25年後を予想してるから35歳でこの家に住んでるって妄想してた自分は、一体何の職業に就いて、どれだけの財を成しているのか?ちゃんと考えていたのだろうか、、、だって、広大な敷地に1階建てで10LDKだよ(笑)しかも、トイレ3つに風呂2つ、敷地内で1番大きなプール完備。犬もニワトリも牛までも飼ってるし。産みたての卵食べて、自分で牛乳絞って飲む気だったのか? 家族8人って事は、両親、自分、嫁、子供 4人の子沢山な家族構成って事かぁ?残念ながら現在 3LDKに1人暮らしだし(涙)

でも、見取り図をじっくり見ていると結構イイじゃん!って思えるポイントはいくつかあるな。きっと特別書斎は自分の秘密基地的な部屋で、窓から直接プールに飛び込めるリゾート地でも中々出会えないラグジャリー感満載だし。日本の高度成長期で公害問題とかが当たり前だった時代に産まれていながら、風力発電搭載で既にエコな発想先取り。この広大な敷地のほぼセンターで、近隣から音の苦情が無さそうな爆音で音が聞けるに違いない、音楽好きにはたまらないオーディオルーム設置。音楽は子供の頃から好きだったけど、ここでパーティーでもする気だったのか?大人になってからその思考と存在に多大なる感銘を受けている千利休も驚きの、茶室ならぬ茶の間?子供なのにわびさびが分かっててたのかい?車庫位大きな自転車置き場。どんだけ自転車が好きだったんだよ。しかも庭にはユニクロ柳井社長の豪邸の如くゴルフ練習場完備。


これを見ていると子供の妄想って全く現実的じゃないけど、自由で何にも縛られていないんだなって感じたんだ。自分はとてつも無い大きな人間になるんだっておもいっきり勘違いをしてたのは間違い無いんだけど、それ位の尺を持って物事を考えていても、子供だったら良いんじゃないか?って思うよ。結局大人になるにつれ、人は何度と無く色んな壁にぶつかって現実を知り、どんどん考え方や行動が小さくまとまってしまうから、今アーティストとして生きている自分としては、この妄想見取り図が出て来て、もっと大きなイメージを持って妄想しないとダメだよ!って戒められた想いがする。そして、お子さんをお持ちの方々。子供には自由に考えさせて妄想させるのが、1番正しいと考える次第です。でも、その育て方で、俺みたいな大人になったらすいません。

2015-05-12

6度目の6時間DJセットを終えて

6時間という長丁場のロングセットをこなせるDJは、音楽に対する溢れんばかりの愛情と、数々の修羅場を通った経験、長年音楽を聴き続けた時間によって蓄えられた知識、途切れない集中力、そして、もちろん最後迄踊り続けながら楽しくDJが出来る体力が無いと絶対的に成し得ない。そんなロングジャーニー(長旅)は、ゴールした時に今迄体感した事が無い充実感と達成感を味わえるけど、緻密な計算による組み立てが必要で、時間の経過と共に自分が知りうる音楽の魅力を十二分にフロアーに伝え、聞き手側に飽きさせる事無く、波のように快感や歓喜を6時間に渡って与え続けないといけない。

今回 6 回目を迎えた、Jupiter 6 Hour Journey だけど、約1年に渡って過去5回体感して得た経験をじっくりと振り返って、何が正しくて間違っていたか?、自分に問いかけて今回のJupiterに向けてたっぷりと時間をかけて6時間を構成し選曲する事を試みた。音楽的な話だけど、ドラムンベースは昨今本当に多種多様に細分化が始まって、一口でドラムンベースと呼んで良いのか?と思う程様々なプロデューサーやレーベルが存在する。大きく分けて dBridgeの”Exit Records”が創り上げた、ドラムとベース、ほんの少しの上物のみで構成されるようなミニマルでディープなカテゴリー。あのRoni Sizeの才能を世に送り出した、歌ものやオーガニックな音源で構成される楽曲が主軸のBryan Gの老舗レーベル “V Recordings”に代表される、リキッドと言われるカテゴリー。DJ Hype が主宰する”True Playaz”が前身のレーベル”Playaz Recordings”が長年打ち出しているジャンプアップスタイル。リバプールに拠点を置き、この10年で最も飛躍したサイバーハード系スタイルレーベルで、Futureboundが主宰する”Viper Recordings”。優秀なメロディーメーカーを多数抱える”Hospital Records”。ドラムンベース界のキングと呼ぶに相応しいAndy Cと、彼の片腕で父親をフリーメーソンに持ち、シーンのトップを走り続ける由縁となっている、才覚溢れるやり手レーベルオーナーRed Oneが運営するNo.1レーベル”Ram records”。このレーベルは近年サブレーベル ”Program”も立ち上げて新種の音を産み出す若手プロデューサーによる音にも着目し、本体のRam自体もカテゴリーすら不可能な程、幅広いスタイルの楽曲を常にリリースし続けている。もちろん我が愛する天才STYが書き下ろしたASYのアルバム#Zero _ ASY からの楽曲も!ここに書いたレーベル以外にも本当に沢山のアーティストや音楽が存在していて、1つのジャンルでこれだけの幅がある音楽性は他に無いと言っても過言では無いし、どんどん進化していくドラムンベースの虜になって20年近く経つ自分としては、この音楽に関わってしまった時間を運命としか思えないし、近年のこの進化は、目覚ましい勢いだ。そして、Good Musicであればカテゴリー問わず何でもプレイしたい性分で、1晩の責任をDJとして自分1人で背負う行動は、1人っ子の自分に凄く適していて、積み上げて来たキャリアにより大きな影響と経験を与えてくれる。

閑話休題。今回の6時間セットは出来るだけハードな時間帯を少なめにしようと思案した。普段の DJAKiのイメージはハードでブチ上げ系で攻めのスタイルだと通常認識されている。06Sが14年にも渡って打ち出している音楽は、サイバーで無茶苦茶に踊り倒せる、大箱に映える音源を主体にパーティースタイルを築いて来たけど、それ以外にもドラムンベースには、素晴らしいエモーショナルな音楽が沢山あるから、折角6時間も持ち時間があって、自分1人で1晩に渡って表現出来る贅沢で大切な機会を、06Sとは違った形でより探求したかった。そして、大箱では出来ない Faiの特性を生かした音楽を次々に紡いでいく事によって産まれる雰囲気やフローを1番に考えた。Faiのサウンドシステムは小箱でありながらフロアーの音の鳴りが良くて、東京のクラブの中でもベースサウンドを感じるには最適なクラブと言える。ベースあってのドラムンベースだから、あれだけベースが鳴っていると音楽の理解度がぐっと上げって、よりその魅力を気付けると思う。そして、この数年で自分好みの音を紡ぐべく、自分のいくつかのハードディスクの中に保存されている無数の曲の中から可能な限り掘り出してみた。通常6時間だと1時間平均30曲と考えてもおよそ180曲分が必要だけど、現場の雰囲気に応じて予定のDJセットから曲を抜き差しつつMIX出来るように、新旧織り交ぜて200曲用意し、特に今回は浮気する事無く、100%ピュアにドラムンベースをプレイすると決めていた。

初めて6時間セットに挑んだ時は、終了してみると、かなりヘタレてしまって、自分の体力の無さと、全然時間をコントロール仕切れ無い感覚があったけど、6回目ともなると30分単位で経過する時間を大分掌握出来るようになったし、6週間で10kg近く体重を絞った分だけ身体が軽くて、グルーブも軽快だったと思う。各時間帯のフロアーに居るみんなの様子も手に取るように感じられたし、約180回のMIXは基本的にイメージ通り組み上げる事が出来て、100%完璧では無いけれど、かなり100%に近い形になって、新境地を垣間見れた6時間になった。

Jupiterに遊びに来てくれる人達は、心底ドラムンベースとDJ AKiが好きで、フロアーから跳ね返ってくるエネルギーの純度が非常に高い。好きな曲に涙している人、黙々と音楽にはまって踊り倒している人、椅子に座って音楽に聞き入る人、仲間と楽しく会話してパーティーの雰囲気を楽しんでいる人、泥酔して立ってるのも危ういのに踊り続ける人、その泥酔者を手厚く面倒看てる人、Mixを繰り広げるたびに絶叫する人、ニナクラよりもDJ AKiを選んでくれた人、女装してる人、たまたまFaiに来て踊らされちゃった人、06SでドラムンベースにはまってJupiterにも来てくれた人、始めてクラブに来た人、赤塚不二夫の漫画に出て来そうな顔でもRam RecordsのT-shirtsを着てる人、ヘドバンシスターズにセクハラする人(SIMO)等、本当に多種多様。フロアーからブースが近い分、それぞれの人の動きや様子がはっきり分かってるんだよ!(笑)クラブと言えば、ナンパとか、欲望が渦巻く場所だとイメージを抱いてる人が多いかも知れないけど、少なからずJupiterには、そんな事は全く無くて、純粋に音楽を楽しむみんなの笑顔が溢れ弾けている印象が強くダイレクトに感じられる。まだ100人規模のパーティーで、決して大きくは無いけど、継続する事で、2倍、5倍、10倍のサイズになるように、より濃密で愛が溢れるJupiterになるようにイメージして、これからも6時間を楽しんで行こうと思う。だってDJ AKiは、Jupiterに関わってくれる人や、遊びに来てくれる人達を愛さずに居られない訳ないからさ♡

Photo by Igarina. Big Thanx to Fai Aoyama , K2hg(9B) , Yuuki MC , Future Forces Crew and all lovely people who came down to Jupiter DJAKi 6 hour Journey☆

2015-05-07

アロマの香りに包まれて

人それぞれ色んなフェチがあるけど、性的なフェチはさておき、戌年産まれが影響しているのか、自分は結構な匂いフェチなんだ。素直に良い匂いがするモノやオネーサンが大好き。どんなに美人でも臭かったら絶対に好きにならないし、臭い物には蓋を閉めたくなる。匂いは自分が好きで良い香りだったら何でも良いんだけど、例えば洋服から俺好みな柔軟剤の匂いがしてたらかなり萌えるし、その人自体が持ってる体臭に香水の匂いがバランス良く混じり合ってたりするとクラッと来る。その反面ちょっとその匂いは、、、って感じる香水を付けてる人は苦手。もちろん人間の発してる匂い以外にも敏感で、高級な温泉旅館とかホテルの部屋、スパって絶対的に気持ちが落ち着く良い匂いがする。香を焚いてお客さんを出迎える温泉宿もあれば、アロマの香りが漂うホテルとかね。そんな良い匂いが自分の家でもしたら素敵に違いないなって思って、ディフューザー(瓶から木のスティックが数本出てるあれ)でも玄関においてみたくなって、06Sにいつも来てくれる女子が、THANNで働いてるから聞いてみた。

THANN はタイ生まれのナチュラルスキンケアブランドで、厳選された植物由来の有効成分を生かして開発された商品が売りで、アロマ仕立てのその香りが好きで、所謂オーガニックな製品で、以前もらったサンプルの匂いを嗅いだら良い匂いだなぁと思ってたんだけど、玄関に漂う上品でフルーティーな香りのおかげで家に入った時の印象が変わった。その話を商品管理部の部長さん(彼女も06S常連さん)に話したら、だったらAKiさん色々と試してみて下さいよって言ってくれて、素敵なプレゼントが先日家に届いた~♡ プロダクトのデザインもモダンだし、ボディークリーム、シャワージェル、フェイスクリーム、アロマオイル等、今迄これは女子の物だろ!って思ってたけど、実際試したら凄く心地良くて、お肌もスムース&ジェントルな感じになってきた。アロマの香りにすっかり癒されちゃって、精神的な落ち着き作用があってリラックス出来る。食欲も回復したし、フレグランスミストを枕に振りかけると、気持ち良く快眠出来るようになってきた。こんなに効果あるんだっ!てちょっと驚いてるけど、アロマの香りに包まれて、これで俺も女子力UPに違いない(笑) 。ステマブログでは無くて、本当に良い物だと思えるので、女の子に限らず男でも試してみるとイイと思うよ。人間の五感は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚で、匂いってモノ凄く大事だと感じるし、感覚を鋭く極める為には、それぞれの感覚を敏感に鍛えるのって大事だなって感じる匂いフェチのオイラです。


2015-05-04

14周年は通過点


1つの目標をクリアーすると、そこにまた新たな道が産まれる。自分の人生は全く平坦では無くて、アップダウンがかなり激しいジェットコースターのようだけど、DJに関しては人生と違って、常に目標と熱い気持ちが沸々と湧き出て、その繰り返しがもう20年近く経過している。先週土曜日の 06S 14周年記念パーティーは、みんなと盛大にお祝い出来て、喜びと幸せに満ち溢れた至福の時と形容するに相応しい夜で、自分の気持ちは、かなり高い位置に登り上がって無事に幕を閉じた。


スペシャルゲストとして約3年ぶりに再来日してくれた RONI SIZEは、音楽シーンに多大な影響を与えたアーティストで、ドラムンベースのみならず、現在活躍している様々なジャンルの音楽プロデューサー達に尊敬されていると言っても過言では無い。パーティー前のディナーでは、06Sの前日の卓球さんのパーティーにゲスト出演した Christian Smithも同席してくれた。彼の主宰する ”Tronic” は、beatportにおけるテクノのカテゴリーで3番目に大きなレーベルへと成長していて、そんな彼も RONI SIZEと一緒に食事が出来るなんて光栄だよと言っていた。久しぶりに会った RONIはとてもご機嫌で、東京に戻って来た事を素直に喜んでいたし、彼の言動や1つ1つの動きを見ていると生粋のミュージシャンだなぁと感じる。色々と話せたんだけど、 「AKiはそんなに英語が話せたっけ?」と問われ、「そりゃあRONI SIZE位偉大で憧れていた人にはナーバスになって今迄ちゃんと話したり出来なかったんだよ」と言うと微笑ましい笑顔を浮かべていた。

初めて彼のショーケースを観たのはDJを始めてまだ間もない NYに住んでいた時代の1998年で、イギリスのMARCURY MUSIC 大賞を受賞した、RONI SIZEを象徴するアルバム”REPREZENT” のライブツアー in NYだった。ウッドベーシストとドラマーを従え、当時ブリストルで共に活動していた KRUSTや DIE、SUV等も一緒に登場するという、過去に見た事が無い新しい形のライブで、こんなドラムンベースのライブがあるんだ!!!と、とても革新的かつ衝撃的なものを見せられた印象が今でも強く残っている。そんな RONIの今回の06SでのDJセットは、素直に素晴らしい!と言える、バラエティーに富んだ選曲と構成で、CDJ4台をUSBで起動させて、シンク機能を使っているだけに、次から次へと展開させる矢継ぎ早なMIXを繰り広げ、凄まじく勢いがあって、彼の音楽性とキャリアを感じさせる貫禄のプレイだった。エフェクターもガンガン使うから、DJでありながらライブを観ているような感覚が味わえた。そんな特別な内容にも関わらず、90分の間で2回もトイレに行きたいと言う頻尿具合いで、トイレに連れて行く始末。用が済んでDJブースに戻る途中で女の子に声をかけてるし(笑) 何て自由な人なんだって思ったよ。でも、そんな彼の人柄は、あんなに偉大でありながらチャーミングだなぁと思わされる。絶対にそれは彼の持つキャラクターと人徳によるものに違いない。

自分のDJセットの自己評価は75点位かな? 正直もっとやれたなって感じていて、アニバーサリーで有りながら、前半はちょっとダークでハードコア過ぎたかな?とも思うし。でも、そんな激上げなテンションでも、前列3列目位は女の子達が沢山居て、ガンガン踊ってくれていたから、06Sを開始した当初の男汁全開時代とは随分変わったなぁと思いながらDJをしていた。そんな状況から、最後はいつものようにハッピーなバイブで閉められたし、及第点には達したと思っている。オープニングのDJ、SIMOはオジさん会社員でありながら毎週ラジオ配信しているだけあって、そこに集う仲間達から本当に愛されているなと思った。毎週続けるのは簡単な事では無いからね。RONI前にDJをした06SのサブレジデントDJの YMASAも、走り込みを感じた気合い十分のプレイで、もう5年06Sに出演しているけど、今迄で1番やり込んでいて良かった。とにかく1晩通して、しっかりとしたDJが良い音楽を流していて、充実したアニバーサリーになった事はとても満足している。今後も本気で06Sの為に、そして本気でDJをやって行きたい若い人達を出来るだけバックアップしてサポートする事に変わりは無い。 (SIMOはオジさんだけどw)

14周年記念パーティーが終わり頭に巡っている想いは、とにかく感謝という言葉につきる。DJはお客さんあっての仕事で、パーティーも同じく、誰も来てくれ無かったらもちろん14年も続けられない。14年という年月はとても長く、移り変わりの激しいダンスミュージックシーンにおいて毎月開催し続けているにも関わらず、06Sには未だに熱気と活気があって、そこに集まってくれる人の情熱や愛が溢れている。サポートしてくれるみんなは1人1人全く違う生活や環境で生きていても、06Sに遊びに来る事で、普段のストレスを発散しながら、全く違う人種であっても、好きな音楽の元、仲間の輪が広がっている状況を見ていると、とても素晴らしい事だと思えるし、そんなみんなは自分にとって誇りであり、感謝の想いが特に強い。これからこの輪がもっともっと広がり大きくなっていくように、DJ AKiはより精進しなければならないと改めて感じている。そして、この14年間不遇の時代からずっと寛容の精神と共に06Sを開催し続けてくれているWOMB及びスタッフへの感謝もとても大きい。ドラムンベースもWOMBも、そしてこのパーティーに集まってくれる人達に、もしも自分が出会って無かったら、どんな人生を送っていたんだろう?と考えても全く想像が付かない。

来月から06Sは15年目に突入するけど、感謝の気持ちと同時に、14周年はあくまでも通過点であるとも考える。まだ沢山やらないといけない目的や希望があるし、自分たちの手で明るい未来を切り開いていく事がとても重要だ。みんなと共に楽しめる時間と空間を今後も力尽きるまでやり通すのが、自分にとって最も大きな使命で、一歩一歩しっかり踏みしめて前に進んで行きたい。その為には、まだまだみんなからの愛がこもったサポートが必要なので、これからもDJ AKiと06Sをよろしくお願いします。

2015-05-02

いよいよ今夜!!!

いよいよ今夜は待ちに待った,マイホームグラウンドであり、我が愛するパーティー ”06S”がWOMBで14周年を迎える。このパーティーに向け、06S 的サウンドをまとめた MIX を制作したり、今回のコンセプト”Shepae The New World”を伝えるべくメッセージ映像を制作したり、もちろん DJAKi Streamも配信。みんなの気持ちが少しづつこの日に向けて高まるように、そして、出来るだけこのパーティーに遊びに来てもらって、多くの人達と、14回目のお誕生日のお祝いをしたかったから、毎日のように自分のSNSアカウントから形を変えて情報発信したりと、出来る限りの事はやってきた。とにかく14周年を迎えられるこの最高に幸せな気持ちが1人でも多くの人達に届いて欲しかった。そして、いよいよ今夜!もう今日は伝えるべきメッセージは1つ!

「アニバーサリーを祝うべくいつも以上にガッツリ盛り上がって行くぞぉおおお!」

DJAKi &YUUKi MCは、3:00~ラスト! そして、踊り足りない人はアフターね!R LOUNGE 7:00 ~ 8:30です! 

諸君!!みんなで創り上げる今夜のパーティーバイブを、多ジャンル、他のクラブ、東京ダンスミュージックシーンに、俺達の心意気、06S & ドラムンベース愛と共に示そうでは無いか!!!!

2015-04-28

4月29日(祝日) 舞音楽祭 @ 大阪市舞洲スポーツアイランド

大阪は初めてDJで訪れた地方都市で、1ヶ月で2回行った事も何度となくあるし、年間平均6、7回って考えても間違いなくこの15年で100回近く行っている、1番馴染みが有る街。

今回の大阪は、明日429日祝日昭和の日、舞洲スポーツアイランドで開催される舞音楽祭に出演。このフェスは、確か10年位前に東京、大阪の両都市で開催されていたフェス渚の流れを汲んでいて、サイケやテクノ、4ビートミュージックがメインジャンルだけど、今回は各ジャンル6ステージある中の、太陽のステージで、14時から15時の1時間セット。究極の晴れ男に相応しいステージ名w ラインアップを見てもDUBステージ以外の人で分かる人が誰も居ないから、多分ドラムンベースDJが俺1人で、結構早めの1番天候が暑い時間帯で、タイムテーブルを見ると前後のDJ達と流れがかみ合うかな?と心配も若干あるけど、そんな事は気にしないで、まっ昼間からいつも通りの DJ AKiでガンガン飛ばして行くよ!今年初の屋外フェスだからね!このステージのメインアクトは、FRANCOIS K。自分が90年代にNYに住んでいた頃の伝説的なサンデーアフターパーティー”BODY &SOUL”のレジデントDJ。決して新しい音楽とは言えないけど、キャリアが長く日本では多くのファンが居て、プレイは間違いなく安定していてハウス好きだったら踊れると思う。

以前このフェスに出演したのは、確か3年前だったけど、その時は、ブラジルのトップDJ MARKYと大阪に行って、彼とは違うステージだったんだけど、彼のセット終わりに違うステージでDJ開始したら凄く人が流れてきて、正直MARKYの時よりも、フロアーに普段ドラムンベースを聞かなそうなサイケ好きな感じの人が多数集まって、かなり良い雰囲気で、メチャメチャ盛り上がったから、MARKYに大阪でもAKi人気あるね~って言われた記憶がある。先日カラーランをやった場所と同じで、港から海が見える完全屋外で、環境も良いし、自分がプレイするステージはきっと音のクオリティーが良いはずだからクラブじゃない場所でダンスミュージックが聞ける環境を楽しみにしてる。しかも少なからずとも俺の時間帯は絶対に雨が降らないからご安心を!この10年以上屋外でのDJで連戦連勝1度も雨が降った事の無い究極の晴れ男なんでw!屋外フェスを企画のオーガナイザーさんは、てるてる坊主代わりにDJ AKiのブッキングを是非w

大阪といえば、拘りを持ってシーンを牽引してきたTOYO君の存在が大きくて、彼自身もドラムンベースDJでありながらCIRCUSというクラブの経営者でもあって、クラブ以外にもスタフェスとか、今回の舞音楽祭等、フェスオーガナイザーもこなすやり手で、先月の大阪は初めてだったクラブ ONZIEMでのパーテイーも仕掛けてくれて、もうかれこれ10年以上のお付き合い。普段はいつもTOYO君のクラブCIRCUSが基本的にDJさせてもらう箱だけど、今年は違ったアングルで大阪のシーンにアプローチしてDJ AKiの大阪での認知度を上げましょうと言ってくれていて、とてもありがたい。そんなTOYO君の考えと期待に応えたいし、違った環境でDJをするのは自分にとっても刺激になる。DJAKiのプレイを体感して、おっ!ドラムンベースも良いね~!って思ってくれて、何処でやろうともDJ AKiがやるなら行く!って人を増やしたいし、今回もそんな方々と出会えたら嬉しい。

5月2日の 06S 14周年記念の準備と、このフェス翌日がDJAKi STREAMだから思いの外忙しく、全然大阪でゆっくり出来なくて、東京にすぐ戻るけど、最近グルーブがとても暖まっていて、気迫が十分なんで、会心の一撃をかまそうと思います。関西地区の方々は、是非14時に太陽のステージへ!みんなに会えるのを楽しみにしてます。

2015-04-26

トマトスープスパゲティーレシピ

元々料理は好きで、子供の頃から料理好きだった母親の横に立っては、お手伝いしてたんだけど、ここ数年はカレー作りにはまって、20種類近いスパイスを調合して繰り広げられる味のレイヤーの深さが楽しくて、すっかり趣味化してたんだけど、最近めっきり作らなくなってた。そんな矢先身体を壊して医者で検査したら胃腸も弱ってるし、中性脂肪が多いから禁酒と、規則正しい食生活を促されてから、ここは奮起してついでにダイエットしようと決めて、好きだった酒も止めて野菜中心の食生活にして、自分に厳しく出来る日は1日1食にしてサラダだけの日も作って、身体のコンディションを整えてたら、体調も回復してきて3週間で8kg痩せた。でも、サラダだけではやっぱり味気ないし、元気出ないし、温かいご飯が食べたくなるから、ポトフとか何種類かの野菜スープを自分で作り始めたら、これが中々美味しく出来上がる。で、今夜はトマトスープでも作るか!と思って調理を開始。

煮込み始めて味見すると、びっくりする位美味しくて、東京の有名スパゲティー店はしやからのれん分けして恵比寿で営業してるアンクルトムでいつも食べるトマトスープスパゲッティーのスープの味に似てる!と思って、最近炭水化物も出来るだけ抜いてるけど、これはスパゲティー入れてみよう!って事になって方向転換。出来上がりを食べてみると自分の作る料理の才能にビックリしちゃう美味しさで最高の味わい。でも、これ作るのに食材に拘ってたら4,000円近くもかかるという、あり得ないコスパながら、1人暮らしにも関わらず大量に作っちゃったから、後23日はこのスープを食べる事になるなぁ。美味しいから良いけど。まぁとにかく簡単に作れるし、記憶が鮮明なうちに自分も忘れないようにレシピ書くから興味ある人は作ってみて!

(材料) 多分4、5人分以上
トマト 3 、人参 1本 、白セロリ 1 、玉ねぎ 3 、インゲン 5本、ネギ 1/2本、ピーマン 3個、キャベツ 半分、舞茸 1パック、コーン 1缶、ベーコン 1パック 200g位、ホールトマト 2(2種類)、パセリ 少々、トマトジュース 300cc、人参ジュース 200 cc

オリーブオイル 大さじ1杯、水(ミネラルウォーターなら何でもOK) 1.5ℓ、コンソメ 大さじ3杯、冷凍鳥出汁 (築地で購入。入れなくてもOK) /2 パック 、 大さじ1、こしょう 少々、タバスコ 少々、粉チーズ (かけた方が絶対に美味しい)、デチェコリングイニ No.8 (スパゲティー)

1、野菜全部を細かく切る。(野菜ゴロゴロ系よりも細かいのが好きだから) 2、鍋にオリーブオイルを入れ玉ねぎを10分位炒める。で、ベーコン投入。3、野菜全部を鍋に投入。水も入れて各野菜ジュースも入れる。調味料を入れて味を整える。4、強火で15分煮てから、弱火にして1時間煮込む。5、パスタをアルデンテ気味にゆでる(7分くらい)6、スパゲティーがゆであがったらお湯を切って、その上に具とスープをバランスよくかける。6、コーンをスプーン3杯分くらい、刻んだパセリを乗せる。7、食べる直前に、タバスコと粉チーズかけて、さぁ食べてみよう!

すっかり主婦のブログみたいになってるけど、料理って曲作りとかDJのセットを組むのと似てて、良い素材(曲作りならサンプル音。DJなら良い音楽)を自分の好みに混ぜ合わせて、絶妙なバランスに落とし込む作業。イメージに近い物が出来上がると楽しいし、やっぱり何かを作ってるのが自分は好きなんだなって思った日曜日の夜の味。では、お試しあれ!

2015-04-25

メッセージを伝える意味



DJは人前で音楽をかけてる人でしょ?が一般的に認識されているよね?全然それは間違って無いんだけど、実際人前で2曲を繋いで何時間ものジャーニーを作るのは正直簡単では無くて、そこには深い色々な意味合いやテクニック、経験が必要だけど、大きな失敗をして痛い目を見たり、練習で出来る事も何故か本番だとうまく行かないのが DJというもの。もちろん音楽のチョイスもMIXもフロアーで踊ってくれる人達に対して臨機応変に対応するのも重要で、軽い気持ちのノリだけでは、人を楽しませる事は絶対に出来ない。自分は芸能人DJやモデルDJでは無いから、音楽と自分のグルーブをいかにして表現し、フロアーに落とし込むかが最も重要だと思っている。そんな全く一般的では無い特殊な仕事であるDJは、DJ = アーティストでもあって、音楽を流すと共に、自分の人間性やキャラクター、ライフスタイル、メッセージを伝える事で、サポートしてくれる仲間達との距離をより近く出来るし、どんな想いでアニバーサリーを盛り上げたいのか、そして、お祝いしたいか。このパーティーに対する気持ちが共有出来るから、このメッセージ映像を作るか、作らないかで大きな差が生まれる。

今回の06S 14周年記念パーティーのメッセージビデオでは、何を伝えるべきか?今年に入ってからゆっくりと考えていたけど、個人的な話をしてしまうと、ここ数ヶ月のプライベートで1本のドラマが作れるんじゃ無いか?と思う程色んな事が起きて、数々の問題に打ちのめされて、生活が激変した結果、体も壊し、俺はもうダメなんじゃないか?って凄く深く考える時間があった。そんな状況から見つけ出せた答えは、自分には音楽があって、やっぱりこれをやり抜くしかないという想いに最終的に着地した。過去にもこんな経験があった時に、音楽が何度も救ってくれて、そのおかげでドラムンベースDJを軸にした生き方になって、やる気と本気度が高まったおかげで今があるんだけど、今回は今迄に味わった事の無い強い気持ちになれたんだ。音楽は絶対に1度も俺を裏切らなかったし、愛せば愛す程、その想いに応えてくれる自分の人生にとって本当に大切な存在。だから自分のライフスタイルが激変したとしても、この愛し抜いたドラムンベースという音楽にもっと真剣に向き合っていきたいと考えたし、自分のこの想いに賛同してくれる仲間達と一緒に切り開く新しい世界を見たいと考えたから、SHAPE THE NEW WORLD (新しい世界を形作る)というメッセージを伝えたかったんだ。

ダンスミュージックのパーティーは東京だけでも無数にあって、でも14年も継続出来てるパーティーは、ほんの一握りで、しかもこんなマイノリティーなジャンルな上に、WOMBで開始した当初は人も全然集まらなかったし、こんなパーティーやってんじゃないよ!って苦言を呈する先輩方も沢山居た。凄い勢いで一気に上り詰めた事は正直1度も無かったけど、徐々にゆっくりゆっくりと右肩上がりに、ジャンルの認知度も、集客数も上がってきて、今の形が出来上がって来週14周年を迎える。もちろん感慨深いし、山のように良い事も悪い事も沢山の思い出が詰まっている。そして、こうして14年経っても仲間や応援してくれるみんなと、アニバーサリーをお祝い出来る現状が、当たり前のようで、実は凄く尊く未来のある事だと改めて心に刺さり、14周年の節目が自分にとって新しい世界の始まりなんだと!強く感じたんだ。 


この映像制作に向けて、アイデアをまとめて、自分で絵コンテとシナリオを書いて、グラフィックをアートディレクターのK2HGに相談して、映像作家のNUMANにメッセージや、やりたい事を伝え、撮影と編集を一気に仕上げてもらって、このムービーが出来上がった。撮影はたった3人の少数精鋭でやったし、絵コンテに基づいて必要なカットをその場で考えていった。俺のこの殴り書きの絵コンテでもイメージが伝わる感覚ってもう10年以上一緒に沢山の作品を作ってきたからこそであって、自分のイメージを完全に超えて上質な作品に仕上げてくれる2人には、感謝してもしきれない。そして、最初に書いたシナリオに思いっきりダメ出しされて、最善の答えを見つけるべく3時間も熱い討論をしてくれたタケオ。この映像用に曲をエディットしてくれたMAOZON。ナレーションをレコーディングしてくれたDIGZのグレッグ。パーティーの模様を撮影してくれたCHA2。たかだか2分間の映像と言っても、誰でも簡単に作れる訳ではなく、それぞれ関わってくれた人達の06Sに対する熱い想いや、技術。そして、愛があってこそ。そんな中で純粋に何かを産み出すクリエイティブな作業って楽しいし、本気でDJをするのと同様にこれからもリアルなメッセージをしっかりと伝えて行こうと改めて考えさせられた。このメッセージが沢山の人に届いて、シンプルにこの映像を見て楽しそうだから06Sに行ってみよう!って思ってくれる人が1人でも増えたり、スタッフやお客さんの士気が高まってくれたら、メッセージビデオを制作した意味はとても大きい。5月2日の06Sは、いつもの仲間も、初めての人も、みんなで1つになって心からアニバーサリーを盛大にお祝いしようね。




2015-04-22

06S 14th Anniversary Mixed by DJAKi



DJAKi 及びドラムンベース•フリークの皆様、お待たせしました!5月2日(土)に14周年を迎えるWOMBでのマイレジデントパーティー”06S”のアニバーサリーを記念して、毎年公開する最新MIXが完成!! 昨年のMIXは、この1年で9000回再生されて沢山の方々に聞いてもらえて、多方面から反響があり、とてもありがたく幸せで、自分にとって意味のある大事なMIX。今回はおよそ56分を一気に駆け抜けるMIXで、選び抜いた大好きなトラック34曲で構成。テーマはより極悪に、男汁ブッシュー!ですね(笑) 自分で言うのもなんですが、かなりハードコアな仕上がりになってます。女、子供にはハード過ぎるかも知れませんが、最後迄ノリノリで踊り倒せたあなたは勇者です。そんなあなたを私は愛してます♡ 20年間ドラムンベース一筋に、この音楽を愛し抜いた結果や経験、答えがこのMIXに詰まってるから、この愛をしっかり受け止めてね。

Traktor 、ターンテーブル、pionner DJM800の機材セットアップで、普段 DJAKi Streamを配信している時と同様に、盟友タケオパパのスタジオで2日前にレコーディング。ターンテーブルでのMIXにしては、かなり安定してる方だと思います。pcのシンク機能で簡単にDJが出来る時代は、誰でもDJが出来て素晴らしいけど、自分のグルーブが勝負だと自負する私としては、多少のズレも気持ち良いと感じられる、自分でも満足出来るMIXになってます。個人的には上げ進行で1時間1曲1曲を紡いで行くのは1番難しいと思っていて、実は中々形作るのは難しいけど、このMIXはハードでありながら、緩急をつける味付けがよりドラムンベースの旨味がにじみ出てると思います。(今ポトフを煮込んでいる最中にこのブログを書いてるからこんな表現になってるw) マスタリングをDIGZのアキラ君にしてもらって、音質も弾けるビート、うねるベースになってるので楽しめるに違いない!もう06Sの14周年記念パーティー迄後10日!このMIXを聞き倒して気持ちを高ぶらせてね♫ 感想コメントお待ちしてます。

2015-04-16

父親の命日

個人的な話なんだけど、今日は父親の命日だったんだ。他界して丸3年。お墓参りして、お寺でお坊さんにお経をあげてもらった。遅い子持ちの1人っ子で、正直怒られた記憶ってほとんど無くて、きっと目に入れても痛く無い程、俺の事を溺愛してくれた父親。一切俺の人生のレールは引かないで、何でも自分が好きな事をやりなさいが彼の教えで、ピアスを空けて長髪だった俺に、お父さんも若かったら絶対に同じスタイルにすると断言してた、理解のある昭和5年産まれの父親。DJもしっかりやりなさいと応援してくれていたし、1つの事を継続出来ていて良い事だとも言ってくれていた、とても優しい父親だった。3年絶って悲しみのどん底からやっと心が回復出来て来たけど、今日は彼との思い出を振り返る大事な時間だった。

自分はもう既に両親が他界しているから、彼等がこの世から居なくなった事で学んだ事も沢山あって、親って物は亡くしてその存在の大きさを痛感するんだよ。そして、居なくなるとあの時にこうして上げてれば良かったなぁとか、もっと優しく接してあげてればっ良かったって、後から後悔するもんなんだよ。だから同じ事を何度も言うようだけど、親が健在なうちに出来るだけ親孝行して上げて欲しい。別々に住んでいる人は、たまには電話して上げたり、帰郷してご飯食べて自分の近況をちゃんと伝えたり、一緒に住んでるなら親への愛と感謝を常にしっかり行動で見せて上げて。親は子供に無償の愛を抱いてるから、そんな、ささいな事でも嬉しいからさ。DJAKiからのメッセージとして受け取ってくれたら、みんなに伝えた意味も有るので、まず両親に産んでくれてありがとうの一言からね。

そして、以前ブログに書いた父親の形見の腕時計は、この3年を目前に静かに止まって、時計屋さんに修理に持って行ったけど、もう古すぎて部品が無くて修理するのは不可能と言われた。悲しみの記憶から抜け出せた頃に止まった腕時計。でも、心には以前よりも強く父親の存在は残っている。


2015-02-17

Jupiter Deep Mixed by DJAki



2015年に入って初めてレコーディングしたMIXを公開します。普段のDJAKiといえば、果てしなくハードにアゲアゲなサウンドが一般的に知られていると思うんだけど、このMIXは全く普段と違う真逆のサウンドを紡いでみました。よりディープかつミニマムに。そして、大人の男ならではのエロさをテーマに表現しました。これってドラムンベースなの?って思われかもしれないけど、個人的には最先端の音源であるこのようなサウンドが最近は好みで、音楽的に凄く魅力を感じてます。今迄と違ったDJAKiの顔をみんなに知ってもらいたくて、このMIXを1人でも多くの人に聞いてもらいたいと思います。お家でのBGMやドライブのお供に。そして恋人との愛の営み時にw 是非どうぞ。