2017-06-07

熱狂と愛に満ち溢れていた...


数え切れないほどの人達の愛に満ち溢れて、そんな愛に包まれながら、心から幸せだと思える充実した瞬間が幾重にも波の様に押し寄せる感覚を味わえる人生は、例えようも無く光輝いていて本当に尊く素晴らしい。先日の我が愛すべきホームグラウンド Wombでの 06S 16周年記念パーティーは、困難にくじけることなく、初志貫徹の決意と精神を持って頑なに貫き挑んできた想いが、新たに大きく花開いたと実感した煌びやかな空間と、高速グルーブで一気に駆け抜けた時間だった。全てが最高で最強過ぎて、3日過ぎた今でも余韻が体内の隅々に残っている。未だ魂が戻っていない状態の中、16年間の山の様な記憶を振り返りながら自分を見つめ直している。

自分の人生においてドラムンベースという音楽は、切っても切り離せない、体や精神の大部分を支配していて、自分からこの音楽を取り除いてしまったら何も残らないほど、どっぷりと深く広く浸かり、測りし得ないほどの長い時間をかけて、ドラムンベース及び DJという1つの生業に対して真剣に向き合ってきた。流行やファッションでは無いその魅力に没頭し夢中になりながら、自分の居場所や生き方を見出そうと常に前向きに、この音楽と歩んできた20年。その間の16年間を06Sへ費やしてきたと考えると心底感慨深い。明確なのは、自分たちが表現したい欧米にも負けないパーティースタイルや本物のクラブパーティーのあり方を探求してきたのは間違い無いし、1人でも多くの人にその魅力を伝えるんだ!と強く熱い気持ちと共に、ドラムンベースという音楽に拘りを持って、心からやりたい事を真剣にやる! という信念は、ブレて無かったと改めて心に突き刺さった。


Wombが爆発寸前だったあの熱狂的で突き抜けたパーティーバイブは、日本中のクラブパーティーの中でも正直そんなに存在しないと思う。そこには16年という長い年月が凝縮されていて、およそ200回弱に及ぶ 06Sを、毎月少しづつ試行錯誤しながら、東京のドラムンベースアイコンとして育ててきた愛が積み上がった結晶であって、全て06Sに関わってくれる1人1人が本気で1つになったからこそ産まれた賜物。まだまだ終わらない、むしろ新しく始まったと思える、東京ドラムンベースシーンの勢いと底力が壮観過ぎた。常日頃から暖かい気持ちと愛を持って応援してくれる熱いドラムンベースを愛する人たち。全くパーティーとして成立しなかった黎明期からサジを投げずに 06Sを16年という長い年月をかけて成長させてくれている Womb。今回既に決まっていたブッキングを動かしてスケジュールを調整し、このアニバーサリーの為に来日してくれた Pendulum の Elfornet と Mc Verseとの友情。真摯に取り組んで 06S のステージに立ってくれる DJ とVJ、Lighting。そして、家族同様にいつも背中を押してくれる、心から信頼出来る仲間達。いつもいう事だけど、DJ は1人では何も出来ない愚か者。でも、沢山の愛に支えられると、こんな愚か者でも人に喜びや楽しみ、音楽の素晴らしさを伝える伝道師になれると思えました。色々と書きたい事があり過ぎて、1冊の本になってしまいそうだから、今回は多くを語らずに、全ての想いを大切に心に保管しておきます。とにかく今は、弾けそうな感謝の気持ちと共に、自分の活動をより活発に行って、もっともっと多くの人たちに愛を返して行きたいです。心からありがとうございました!!!


2017-05-18

Let DJ AKi Roll プロジェクト!!

Let DJ AKi Roll プロジェクトがクラウドファウンディングのキャンプファイアで開始して1週間が経過した。まずは、この場をお借りしてこの1週間支援してくれた皆さんに心からの感謝とお礼を伝えたい。自分が望む活動に対して支援して上げようと思ってくれる人たちが、これだけ存在し、応援してくれる事実に、正直かなり久しぶりに心が震えました。本当にありがとうございます。この感覚は初めてで、より気持ちを引き締め更に高く DJとして 更に飛躍する所存です。

そんな嬉しい状況の中、その反面クラウドファウンディングって何?という人も多く、 IT系に詳しくない人にはあまり聞きなれない言葉。自分も実際そうだったし、初めてその言葉を耳にしたのは、2015年11月に出演した、中野区役所前で開催されたフェスティバル、Re Animation 8(以下リアニ)。どうやら支援者からのサポートを募るWeb Site。日本ではキャンプファイヤーというサイトが主流で、このシステムを利用し、支援者を募り、集まった金額で自らのビジネスやイベントの予算を支援金によって展開させる新たなIT系の試み。確かに、あっ!これ古い温泉旅館の若旦那が活用して再生したニュースを見たなと思っていたけど、リアニが集める金額は数百万円で、それだけの予算が集まるもんなんだなと感心して、実際オーガナイザーの杉本君に、その仕組みや考え方を指南してもらった。実際内容を知ると、まだ完璧な答えが明確では無い無限の使用方法があるシステムで、支援金を集めるためのルールも自由度が高すぎて、これはかなり難解かつ簡単では無いなと理解した。

何度も様々なSNSやラジオで伝えているけど、DJ AKi の DJキャリアは20年に突入した。20年と一言で言うとたわいも無い単語に過ぎないけど、振り返ると沢山の違った場所や国でDJをしてきたし、無限の記憶がそこには凝縮されていて、一瞬だったなんて言えない、長い時間を DJ をするという行為に費やしてきた。そんな大きな節目であるDJ 20周年の記念は、自分の人生にとっても自分の軌跡を振り返る良い機会で、もちろんその節目をみんなに知ってもらいたいし、では、そこに向けて何をしたいのか? 自分に問いかける日々が続いていた。幸いな事に、過去に目標としてきた世界各国のDJブースに立つ事が出来て、結果や爪痕を残せてきたかなと思うけど、今自分は何をしたいのか?考えた時に、チェコ共和国の首都プラハで開催されている、ヨーロッパ屈指の大型ドラムンベース・フェスティバル”Let It Roll”に出演してみたい欲求が、そこに存在していた。

各SNSを通して、また毎月自分のパーティーに招聘するDJやプロデューサーと話していると、ここ数年はLet It Rollの話題が上がる。そこには過去に存在しなかった、200組の出演DJ。3日間で10万に及ぶクラウド。かつてなかった ドラムンベースシーンの世界がそこには存在していて、それを自分の目で確かめて、リアルなヨーロッパで凄まじい成長を見せるシーンを更に体感して、この国日本に伝え無いといけないんだなと実感し、今後の日本でより拡大させるべくシーン作りのヒントが必ずあると考えていた。そんな矢先、全く別件でチャットをしていた、Andy Cの義兄であるShimonが、今年は彼のレーベル”Audio Porn”仕切りでステージを出すから、DJをしに来ないかと誘われた。彼とは何度と無く世界中の様々な街で会う機会があって、自分と世界のシーンを繋げてくれるキーマンで、ウィーンで開催されたフェスティバル”BeatPatrol”に誘ってもらった事もあるし、ロンドンに滞在した際は、3日間彼の家に泊めてくれて一緒にスタジオに入った時間もある。心から信頼出来る人で、そんなShimonから今回のオファーをもらったのは、かなり嬉しく受け止めたけど、条件として、日本からヨーロッパへの渡航費用は無く、まずはプラハまで来て欲しいと。海外で活躍する日本人のアーティストや DJ は、実際そんなに存在しないし、全てに当てはまる訳では無いけど、案外ビッグネームの DJ でも渡航費が捻出されないケースが実は多々ある。

DJやアーティスト活動を継続するには、もちろんそれに対する資金や支援者が必要で、そんなサポートを得られずに廃業してしまった優秀なDJやダンスミュージックに関わる人たちを、日本に帰国した2000年から山のように見てきた。自分は今まで環境に恵まれていたからこそ20年もDJを続けられているのは間違いが無い。様々な各方面からのサポートは自分の活動を、今までドラムンベースに触れる機会が無かった人に対して、電波させてくれた役割も大きかったし、知名度が大きくないドラムンベースという音楽の啓蒙活動に対して応援してくれた人々が居たから、今のDJ AKiが存在し、そんな人たちがシーン作りの、重要な役割を果たしてくれた。それでも今後につながる何か新しいアプローチが出来ないかと模索していた時に出会ったのが冒頭に書いたクラウドファウンディング。DJ AKi が DJキャリア20周年を迎え、MIX CDの作成や、全国ツアーを模索していた際に、クラウドファンディングという新たなシステムに着目した。少なからずDJという活動に携わって海外進出をしてみたいと夢見る若者たちが存在すると、DJスクールを開講し知る機会があった。自分のような20年も活動しているDJが、そんな若者たちに対して、自分の求める夢を叶えるには、今回のようなプロジェクトによって成就できる可能性がある事を示す機会にもなるのでは?と考えた。

自分自身でも信じられ無いけど、目標としていたゴールは、プロジェクト開始9時間でサクセスして、1週間でおよそ250%の結果が生まれた。今までもそうだったけど、様々な人たちの愛を受けて自分は成長してきたんだと改めて知る機会になったこのプロジェクト。クラウドファウンディングには、ストレッチゴールといつシステムがあって、ゴールしてもその先に新たな目標が作れるのも面白い利点で、今現在のその先のゴールを近々アナウンスします。今まで誰もやらなかったような挑戦をしたいと思います。是非楽しみにしていて欲しいです。そして、更なるみなさんからのご支援よろしく御願いします。

“Let DJ AKi Roll” Project のページはこちらです。

2017-03-15

DJ AKi 教授になれるかな?

DJ AKi は昨年 djキャリア20周年を迎えた。47歳という年齢になった現在でも DJを生業とし、Mixによって醸し出すグルーブでご飯を食べられている自分は、正直様々な運命の分かれ道で幸運に恵まれるケースが多々あった。極東の島国で生活しながら、目標としてきた海外のクラブやパーティーの DJブースに幾度も立つ機会が与えられ、Wombという日本で最も DJにとって最高な環境のクラブで16年も自分のパーティーを継続出来ている。自分が目指してきた道筋や、生きてきた時代にも恵まれたのは確かだ。でも、その反面、親が他界しようが、交通事故や病気で歩くのもままならない状態であろうが、俺が1番楽しいんだ!という姿勢を崩さない強い気持ちを持ち、どんな場面に対しても、いつも通りのDJ AKi で居ないといけないジレンマは正直今でもある。DJという仕事は、自分のプライベートに何が起こっていようが全く関係なく、絶対的に音楽の力で人を楽しませないとならない職業であり、道化師(ピエロ) みたいな存在だ。それでも、自分の意思で選んだ道である以上、ピエロであったとしても常に自分の愛する音に拘って、攻めの姿勢は崩さず、そんな想いと音楽をしっかりと伝えるべく、自分が成し得る理想のDJスタイルを探求してきた。そして、日本においてアンダーグラウンドでマイノリティーなドラムンベースという音楽ジャンルのDJでありながら、未だ生き抜いている奇跡は、大げさな話でなく、ご先祖様や神に守られ、まだこの仕事を続けなさいとお告げが降りている気がする。この20年で乗り越えてきた修羅場、金では買えない掛け替えのない経験は、自分にとって大きな財産であり、改めて自分には DJしか無いと信じているし、生涯現役でブレる事なく、この仕事の究極の行き先をこれからも模索すべく着実に歩んでいきたい。それが自分の人生であり生き様だから。

20年という長いようであっという間だった時空を超えた矢先、お前はひたすらその DJに対する熱い想いをより探求し続け、世界の舞台に立っても怯む事なく突き進め!と常に強く背中を押してきてくれた、盟友YUUKi MCが昨年ノルウエィーに移住し、親友関係は元より、10年以上続いたDJ と MCという表現者としての最大のパートナーと同じステージに立つ機会が当然の事ながら激減した。彼が担ってくれていた役割は自分にとって本当に大きく、彼のおかげで乗り越えられた局面は計りし得ない。そして、15年に渡ってWOMB の社長として、常に俺がやりたい事、招聘したいアーティストへの理解や気配り、もちろんそれらに伴う予算関係、全てをバックアップしてくれたサビが、新たな人生の出発の為、WOMBを退社した。初めて出会った時、彼が17歳、俺が22歳のお互いクソガキだったけど、夢だけは大きく、’90年代に縁があってお互いニューヨークに移住し生活していた血気盛んな若かりし頃も、2000年にWOMBに入社した頃も、熱い夢物語を語り合い、喧嘩も沢山したし、助けあったし、支えあってきた。彼が居なかったら 06Sも DJ AKiも存続出来なかったのは明らかで、そんなサビの退社は今後の自分の人生及び、DJ活動に大きな変革を求められていると強く受け止めた。もちろん新体制の WOMBからのサポートも大きく、06S継続の為に尽力してもらえているのも、本当に自分は幸せだと噛みしめているけど、今まで真横で自分のやりたい事を突き進め!と応援してくれた最強の2人が居なくなったのは、15年も当たり前だった事が、当たり前でなくなる時が人生では起こるんだと身にしみて感じたし、自分が DJとして新たなアプローチを模索しないといけない状況に置かれたのは事実だ。

そんな中、何か新しい動きをしたいと思案していた最中に、現在全国に9校のDJ SCHOOLを開校させ、名実ともに日本一のDJスクールへと成長させた lll FAITHS DJ SCHOOLの代表である神山クンから、日本で最も尊敬するDJの AKiさんに当校で、ドラムンベースに特化したクラスを開講する気がないか?とオファーをもらった。彼は06S 1Fパーティーの立ち上げの際のオリジナルメンバーであり、もう7,8年のお付き合いだけど、長い間、一味も二味も既存の日本人DJとは違う何かを俺のプレイから感じ取っていてくれていて、この機会にDJ AKiをアドバイザー及び講師として、当校と関わって欲しいと熱い想いを伝えられた。素直にそんなオファーをもらえた事を嬉しく思えたけど、果たして自分に講師としての力量がどれほどあるのか? かなりの時間考え抜いたけど、明確なのはこの20年間現場で培った経験がそこにはあって、新しく自分が出来る動きとして、DJスクールの受講希望者に、今までいくつもの修羅場を通ってきたからこそ身についた知恵やテクニックを惜しみなく、新たな世代の人々に伝えられる機会は自分にとって大きな挑戦であり、今後のシーンに少なからず影響を及ぼせるのでは無いかと答えが出た。正直初めての事で未知数だけど、シーンの裾野を広げるチャンスでもあり、今後自分が育てあげるであろう、これから出会う生徒達が、06SやJupiterのみならず、様々なフィールドで活躍してもらえたら、そんな未来があって素敵な話は無い。開講に向けて緻密なカリキュラムも製作中で、それぞれの生徒のレベルに適したレッスンを組める見通しも立った。自分自身も講師を飛び越えて、教授(プロフェッサー)になるべく、この場を借りて正式に発表させてもらいます。

DJ AKi Drum & Bass Training  camp (ドラムンベース・トレーニング・キャンプ) を2017年の4月から開講致します!!!
詳細はこちらから。

http://3faithsdjschool.com/hp/djaki.html

熱い想いを持って、受講希望の方々には真摯に向き合い、自分が教えられる事は全て包み隠さず伝授するので、ご連絡お待ちしてます!! 

2016-08-02

DJ AKi STREAM_06S特別ご招待枠応募方法変更のお知らせ

もう6年近く配信している、06S開催2日前の生番組”DJ AKi Stream”を、昨月から facebookでテスト配信をした。以前のブログにも書いたけど、結果90分の番組の再生数がアーカイブ視聴も混みで約8800、シェア60、コメント570、いいね数約400強、リーチ数が48,000と、想像以上の数字になって、facebookライブ配信の可能性と拡散力、DJを生配信する意味を改めて強く思い知った。今では、この映像と共に配信する DJ AKi STREAM、トークがメインのJupiter Radio、そして、block.fmの Basstech+と毎月3本のラジオ番組を生配信している。なぜラジオをやるのか? そもそも自分の DJ活動の根幹は、1人でも多くの人達にドラムンベースの魅力を伝えたい、また DJ AKiってどんな人でどんなキャラクターなのか?を知って欲しいというシンプルな想いや欲求があって、各ラジオのタイムラインで、常日頃からサポートしてくれるみんなと交流出来る大事な場所として、ラジオ及びストリーミングは、自分にとって大きな意味がある活動拠点だったりする。そして、当然1人でも多くの人に聞いて欲しい。

今週木曜日はいつものように、DJ AKi STREAMを生配信するけど、毎月行っていた06Sへの5組10名様の特別招待枠の応募方法を変更するのでお知らせします。今までは、twitterにキーワードとハッシュタグ#06Sを、tweetしてくれた人達の中から番組終了時に抽選会を行ってきたけど、今月からfacebookで生配信する動画をシェアしてくれた人達の中から抽選します。DJ AKi STREAMの特別招待枠で当選して、06Sに足を運んでくれて、ドラムンベースにはまって、それ以降も、06SやJupiterに遊びに来てくれるようになった人や、実際にドラムンベースDJを初めた人も実は沢山存在していて、毎月10名の招待ながら、わざわざ応募してくれて当選し遊びに来てくれる人達は自分にとって本当に大切な存在。応募方法が変更しても、これからも応募してくれて DJ AKi STREAM及び、06Sのパーティー情報の拡散をサポートしてくれたら、心から嬉しいです!!


そして、今回のDJ AKi STREAM応募者の中から当選者をご招待する06Sが、8月6日今週土曜日!! 既に16年目に突入して、自分にとっては掛け替えのないライフワークである06S。今回はVIRUS RECORDINGSをOPTICALと共に主宰するイギリス・ドラムンベース界の暗黒の帝王、ED RUSHが登場する。冷静に考えて06Sを開始してから最も自分に影響を与えてくれた DJは誰なんだろう?と考えると、およそ14年前、06S開始2年目にMC RYMETYMEと来日してくれたED RUSH のDJプレイに大きな衝撃を受けた記憶が今でも鮮明に残っている。ダークでハードコアでありながら、DJとしてのグルーブをしっかりフロアーに伝える術を知っている彼は、ダブルドロップの嵐というよりも、ロングミックスでしっかりと展開を作って、フロアーのテンションを絶妙にコントロールするそのプレイはドラムンベースを知り尽くした安定感と圧倒的な音で、自分が向かう方向性や音楽性はこうあるべきだと指標を示してくれた。昨年の 06Sでのプレイも圧巻で、2015年に06Sに出演してくれたベストDJだったと素直に思う。そんなED RUSHだけど、本当にチャーミングで優しい人で、可愛い天使のような2人の女の子の父親でありながら、ポーカーマスターで、勝利したマネーでレクサスを購入した逸話を持つ生粋のギャンブラーな勝負師。ほぼオリンピックと同じ周期で、4年に1度位の頻度で、神アルバムをリリースしているけど、昨年リリースしたアルバム”No Cure”は、90年代を彷彿される王道系のドラムンベースでありながら、サウンドクオリティーが最先端で非常に高く、4年くらい時間が必要なのも納得。丁度昨年9月にリリース前のアルバムを送ってくれて、その作品性の高さに感激して、UMF直前に既に出来上がっていたセットに彼らの新曲を重要なポイントに配置して組み直した。そして、更に ED RUSH & OPTICALを改めて崇拝した。現在ヨーロッパを牽引している NOISIAも最も影響を受けたアーティストに彼らを挙げているのも激しく同意するし、現在の AUDIO の活躍も VIRUS無くしては語れない。8月は正に夏真っ盛りで、クラブよりも海に行く!って気持ちは重々承知だけど、チェコの世界最大のドラムンベース・フェスティバル”Let It Roll”に出演したばかりの ED RUSHは、間違いなく見逃せない DJであると、ここで更に強く念押ししておこうと思います。


2016-07-23

音楽の都ウィーンレポート


7月7日七夕から、3泊5日の強行スケジュールで、約3年ぶり4度目となった音楽の都ウィーンへ訪れた。今回の旅の大きな目的は、オーストリアの首都ウィーンのドラムンベースシーンを牽引する、MAINFRAME RECORDINGS 主宰、DISAZTことダニエルのパーティーが14周年を迎え、そのアニバーサリーパーティーへ招聘してくれて DJをするミッション。しかも、3日で3ギグという中々過酷なスケジュール。過去3度訪れたウィーンのうち2回は、BEATPATROLという大型フェスティバルのドラムンベース・ステージに出演させてもらい、その規模とヨーロッパのダンスミュージックフェスティバルの現状を体感する貴重な時間を過ごし、オーストリアで高い志を持って、シーンに貢献する彼の熱意に共感し、そこからウィーンとのご縁が続いている。

東京成田から11時間のフライトをへてウィーンに到着したのは、夕方の16時。不幸な事に、ダニエルは前週に不慮のアクシデントで、左肘の腱を断裂して車の運転が出来ず、代わりにドライバーのベネが迎えに来てくれた。いきなり懐かしい顔のお迎えは嬉しい。ウィーンは空港から市街地が比較的近く、程なくホテルに到着すると、早速ダニエルから連絡があって、今夜はEUROの準決勝フランスvsドイツがあって、観戦したいからパーティー前に一緒に見ようと誘われ彼の家に到着すると、早速ゲーム開始。用意してくれたディナー中に、フランスのPKが決まると、街中から大きな歓声が沸いた。ヨーロッパの人々にとってEUROはお祭りで、みんなが観戦していて、彼もドイツに50ユーロ賭けてるんだと言っていた。試合が終了して、1日目のパーティーが開催されるベニュー”FLEX”へと向かった。いかにもヨーロッパな佇みで、沢山の人が賑わう川のほとりに位置するFLEXは、ウィーンの老舗クラブで、到着すると木曜日とは思えないほどフロアーはパンパン。バックステージに行くと、VIPER RECORDINGSに所属するKOVEN 2人がこの日のメインアクトで、初めて彼らと出会った。KOVEN前の良い時間にDJを始めると、満員のフロアーの反応が信じられないほど良くて、上げれば上げるほど、フロアーのテンションが高くなって、ウィーンってこんな感じだったかな?と思いながらも、NOISIAの楽曲で、ここまで過剰に反応するのか!?と正直驚いた。1時間終始がっつり掴めた手応えがあって、3年で随分シーンの様子が変わったなと思いつつ、ダニエルがかなりDJが良かったから、土曜日のアニバーサリーは、メイン前の重要な時間帯にDJしてくれと、いきなりタイムテーブル昇格。そして、やる気が更に高まった。
翌日2日目は、以前訪れたことがある、湖のほとりにあるダニエルのご両親の家でお昼からバーベキュー。今年の夏の初めてのBBQがウィーンになるとは想像も出来なかったけど、ビールから始まって、白ワイン、シュナップスというオーストリアのハードリキュールのショットの連続投下で昼間からベロベロで時差ぼけも伴って撃沈。オーストリアの母の味はとても美味しく、最高のランチで満腹になり、湖でお昼寝してから、ウィーンから車で約2時間のヤッブという町に移動。到着すると、そこは、Disco Excaliburというどう見てもいわゆるディスコ。こんな感じのベニューで、ドラムンベース大丈夫なのか?と思いつつも、ここもフロアーのテンションの熱さが、どっから見ても非常に良くて、むしろ上げなMIXと曲を求めているフロアーが意外。日本のディスコでここまでハードなドラムンベースをプレイしたらみんな帰っちゃうでしょ?の真逆。その感覚が嬉しくもなんでここまでドラムンベースに対するオーストリア人の反応が良いのか?謎なまま、再び2時間車に揺られてウィーンに戻って、翌日の本ミッションに備えた。

ウィーンに到着して間もなくその夜にDJをして、翌日は往復4時間の車移動をしてDJの流れで、あっという間に3日目に突入すると、それは当然疲労が。。。この日の出演者で集まるディナーまで、じっくりと睡眠を取って、この2日間で感じたオーストリアの人々の反応を思い出しながら、選曲とMIXを考え直し最終的な調整をして、データをUSBに移行して気合十分でディナーに向かうと、ニュージーランドの古株プロデューサーTREIと、ロシア人ながら、RAM RECORDSからのリリースで、一気にその名をシーンに轟かせたTEDDY KILLERZ。そして、CAMO & KROOKEDに続き、オーストリアのシーンで頭角を現し、この日のパーティーのメインアクト”MEFJUS”等と食事をして、世界各国のドラムンベースシーンの現状を沢山聞くことが出来て、現状を把握出来た。皿よりも大きい老舗オーストリア料理屋の郷土料理、シュニッツェル & クランベリーソースも美味しくて、みんな残しているけど、完食して、この大きさのシュニッツェルを全部食べたやつ初めて見たよと驚かれながらも、食べないと良いプレイは出来ない!と考える自分としては、十二分に満足な食事が取れて更にテンションが上がって、この日の会場、ウィーンアリーナへ到着。まだ24時前にも関わらず、そこは人、人、人。何と3,000人のクラウドが待ち構えていた。正直ダニエルのパーティーMAINFRAMEに3年前に出演した時の規模感は、ほぼ06Sと同じサイズだったのに、この数年で3倍以上に膨れ上がっていた。この事実は正直衝撃的で、分かりやすく例えて言うならば、06SをageHaのアリーナで開催してフロアーも通路もパンパンになっている状況。聞くこところによると、この現象はヨーロッパ中に起こっていて、各クラブパーティーや、ドラムンベースに特化したフェスティバルが各国で開催され、何万人も人が集まる盛り上がりで、数年前には考えられなかったけど、確実にヨーロッパでのドラムンベースムーブメントは、他ジャンルを凌ぐ勢いをみせているらしい。フロアーには3,000人の熱いフリークたちが待っていると考えただけで、武者震いがしたよ。TreiからDJをパスされて、出だしからスタートダッシュを完璧に決めると、フロアーは大爆発。過去2日間の各クラブでの反応から、とにかく攻めて攻めて攻めまくるほど、お客さんが喜ぶ姿が印象的だったから、休みを出来るだけ与えない再構築した1時間セットでそのまま駆け抜けた結果、各所からかなり高い評価をもらえて、今回のウィーンは来るべきしてきたんだ!!とジワリと心にしみる程感動的な時間が過ごせた。本当に自分が愛する音楽を、真剣に完全アウェーのヨーロッパでプレイし、その音や自分のDJに完全にスマッシュされて、信じられないほどの人たちが狂喜乱舞する光景をDJブースから眺める快感。今回のその快感は今までにない、完全に新たなステージへと自分が足を踏み入れてしまったんだと、その現実を身をもって知った。なぜここまでこの短期間でシーンが拡大したのか?それは自分のパーティーやシーンを拡大させる為に大きな要素で最も知りたいポイントだから聞いてみると、やはりヨーロッパ出身の優秀なプロデューサーが何人も現れたこと。もちろんこの日のメインアクトは、MEFJUSだったが、彼はある意味ローカルスターで、外タレでは無い。そこがやっぱり大事なポイントだし、オランダの王者、NOISIAが驚異的にシーンに与えている影響力がかなり強いそうだ。そして、REDBULL発祥の地はオーストリア。MUSIC ACADEMY等に代表される音楽を強力にサポートする企業が目の前にいるのも大きいらしく、ダニエルのレーベルの曲はRED BULLのAPP内で全カタログ聞けると言っていた。聞いて思ったけど、正にそれらの要素は日本にかけているところで、数多くのローカルスター出現は、切っても切れない話で、日本でも強化すべく、また自分のレーベルを再開しようと思ったし、今回のウィーンの旅で学んだことは非常に大きかった。最高の舞台を与えてもらって、DJプレイ自身も覚醒したから、DJとして自分はヨーロッパでやっていける!と確信と自信が持てたのは、とても意味があり、もっともっと海外に攻め込んで結果を出していきたい欲求が高まっている。今後は、自分がやるべきことを更に極めて、海外を攻めていこうと決意したので、遠征組は海外渡航用の資金を貯金し始めてくださいね。



2016-07-06

グアムレポート _ Electric Island Festival 2016

人は過去の経験によって、未来の自分の身に起こりえる事柄をイメージし、その想像に伴った状況に最善の形で対応出来るように、自分がすべき案件を実行する生き物である。自分の仕事はDJで、演者として過去20年のキャリアで、全くぶれる事なく、そんな想いと共に、フロアーに足を運んでくれる人々に対して自分のベストを尽くすべく、目の前で待っている1つ1つのギグと真剣に向き合い挑んで来た。しかし、時に自分の想像を遥かに超える想定外の現実が待ち構えている事もあって、大きく感情を揺るがされ、良い時も悪い時も想定外な状況が心にダイレクトに刺さる、そんなエモーショナルな感覚が好きな上に、自分が知り得ない場に足を踏み込む行為自体が病みつきになっているから、この仕事を継続しているのかも知れない。このブログを書いている10日前に、1年ぶり2度目のグアムに訪れ、Electric Island Festival 2016(以下EIF)に出演したが、グアムで感じ取った今回のこの感情の揺れは、正に想像の範疇を遥かに超える壮絶な経験になった。

ご存知の通り、グアムは日本から最も近いアメリカで、成田からわずか3時間のフライトで到着してしまう近距離な、とても利便性の高い南国の島。沖縄に飛ぶような時空間なのにも関わらず、入国の際にESTAを取得したり、当然パスポートも持参しないといけない海外。昨年初めて訪れて、ニューヨークに長年住み続けてしまった自分としては、こんなアメリカが存在するんだなと、3日ながら滞在して知った。そんな短時間ながら経験したグアムでの時間によって、今年訪れるグアムでは自分が何をすべきか出国数日前から昨年の時間を思い起こしながら考えていた。EIFは過去にグアムで4回ほど開催されたフェスティバルで、WOMBがコラボレーションする事が決定し、そのフェスティバルの前夜祭、アフターパーティーに出演させてもらって、自分が出演した舞台は、EDMがメインのフェスティバルでは無くて、小さなクラブやビーチパーティーだったけど、今年は有難い事に、EIF自体が2日間に拡大して、1日目のメインステージが、BASS MUSICを軸に開催され、そのステージのトリとして出演オファーが届いた。正直な所、果たしてグアムのダンスミュージック・フェスティバルで、ドラムンベースが受け入れられるのか? 全く想像が付かず、1日目の最後の時間帯は、メインステージであっても、フロアーに誰も人が居ない可能性大なリスクを伴うオファーであったけど、昨今のアメリカやヨーロッパで起こっている、BASS MUSICのムーブメントを信じて、媚びずに自分がやりたいパフォーマンスを悔いが残らないように、全力でやり切ろうと心に決めていた。しかし、出国前日は、朝方までDJ AKi STREAMのfacebook配信の検証をしたり、もちろんグアムでのセット組みに時間を費やして、一睡もせずに飛行機に搭乗し、わずか3時間のフライトで十分な睡眠も取れず、夕方にグアムに到着してからも、前乗りしていたスタッフ達と合流し、深夜1時半からの出演まで、わずかな仮眠と、食文化が乏しいグアムの食事を胃に押し込んで、会場へと向かった。
ベストコンディションとは言い難い状況で会場入りしたけど、今年のEIFは、会場がレースサーキットへと場所が変わって、昨年よりも高台に位置する環境には、心地良い風が流れていたけど、夕方からパラパラと雨が降り、サブステージや、VIPエリアに人が溜まっていたのもあって、早めに会場入りした際は、メインステージのフロアーにはそんなに人が居なかった。でも、次第に雨も収まり、時間が経つにつれて徐々に客足も増えてきた。久しぶりの海外での屋外フェスティバルの雰囲気も楽しみつつ、昨年お世話になったEIFクルー達との再会を楽しんでいると、あっと言う間に自分の出演時間になって、ステージに立った。いつもの06Sでのプレイのように、勢いに任せスタートダッシュを試みると、こんなに人が居たかな?と思うほど、フロアーに人が集まってくれて、次々にドロップする曲とMIXに対する反応が信じられないほど良くて、自分のコンディションなんて、全く忘れてしまうほど、テンションが高まり、フロアーは、昨年出演した大型フェスティバルUMF JAPANやRe:Animation 8のDJで感じ取った感覚を鮮明に思い出すような、DJブースからは数え切れない人が狂喜乱舞するフェスティバルならではのバイブ。フロアーから跳ね返ってくる波動の勢いが凄まじく、グアムでこんなにドラムンベースが刺さるのかよ~!と思いながら自分のDJタイムをかなり満喫させてもらった。そして、一瞬に感じるほど90分のセットを終了すると、1日目のフェスは終了し、程なく別テントで、お疲れのビールを飲んでいると、怒涛のスコールが。もうこのタイミングで雨かよ!と思うほどの豪雨に見舞われたが、いつもの通りDJ AKiは、一滴も濡れる事なく、帰路のバスに乗れるという奇跡が再び。グアムでも晴れ男伝説再びだったので、本当に悪い事は言わないですが、屋外フェス企画中の方は、是非てるてる坊主の代わりにDJ AKiのブッキングをお勧めしますw


グアムは、アメリカだし、このグアムのフェスの運営がLAのチームだったりもするので、DJの反響が凄まじく良く、LAやハワイのプロモーターからも、声をかけてもらえて、アメリカ本土に上陸する日も、そう遠くなさそうだ。結局はどれだけ本領を発揮し、結果を残し、どう評価してもらえるのか。DJは1発1発のギグを真摯に向き合って、常にど真ん中に直球を投げ込むのが、最も大事だと改めて痛感した。そして、心から嬉しかったのは、DJ AKiを常に全力で応援してくれて、地方遠征にも応援に来てくれる、ケイコ会長と、サオリン副会長がグアムまで駆けつけてくれた事。もう彼女たちのパッションに感動だし、異国の地で見たDJ AKiを更にサポートしますよ!と言ってくれたのは、彼女たちあってのDJ AKiだと更に感じました。彼女たちを筆頭に、もっともっとそんなサポーターが増えてくれたら幸いだし、これからは、自分のエゴでは無く、みんなで作り上げるプロジェクトをより強化し、もっともっと海外に進出したいと、心に強く決意したグアムでした。


2016-07-02

究極のロクデナシと06S

昨夜、初の試みとして、もう5年以上06Sの2日前の木曜日深夜に生配信している DJ AKi Streamを、最近ライブ機能が新たに搭載された facebook(以下fb)で配信してみた。DJ AKi STREAMは、USTREAMが一気に世に出て、誰もが簡単に生配信出来る媒体として話題になった直ぐのタイミングで、割と早い段階から、DJをしてみたり、トーク番組にしたり、いきなりディナーのテーブルからゲリラ・ストリーミングをしたりと、常に実験的な生配信を試みてきた。その結果、シンプルにDJプレイを見て聞いてもらってドラムンベースの魅力を知ってもらうのが、1番はまって番組方針になっていた。しかし、昨今のUSTREAMの衰退によるトラフィックの減少と、番組中に広告を頻繁に挟み込んでくる、視聴者に優しくない厄介なメディアへと変貌してしまって、正直視聴者離れが著しく、改善の余地が多分にあったのが事実で、DJ AKi STREAM自体のテコ入れが必要だった。そんな矢先、今年の2月に来日した dBridgeが、fbでのライブ機能が開始されて間もなく自身の番組を開始したのもあって、東京から彼の番組を配信すると共に、自分自身もその番組にDJとして出演する流れになった。結果的にdBridgeの知名度の高さと影響力のおかげで、その日は USTREAMを使った通常の配信よりも、桁が2桁違う程の視聴数と、彼が独自に考え抜き、fb配信用に組んだ機材の選択によるサウンドクオリティーの高さ、途切れることの無い安定感等、様々なメリットを体験する事が出来た。これは間違いなくDJ AKi Streamのメディアを移行するべきだと考え、実際に自分達で正常に安定感を持って、dBridgeと同じように配信出来るのか?それに伴う検証を繰り返した。するとfbライブにあまりの人が殺到しサーバーがパンクしたのか、短時間しか配信出来なくなったり、個人アカウントからの配信が出来なくなったり、流動的にfbサイドがルールを変更したのもあって、中々実際に移行出来ずに居たんだけど、昨夜正にゴーサインを出すべき時が来た。結果90分の番組の再生数がアーカイブ視聴も混みで約7500、シェア60、コメント400弱、いいね数約500強(7/1現在)と想像を遥かに超える拡散力を知る結果になった。まだ日本人DJでfbを使った生配信をしている人を見たことが無いし、結果に裏付けされた今後の明るい未来と、個人で好きなようにコントロール出来るメディアのメリットに強い関心が再び生まれた。

facebook(以下fb)は、ご存知の通り、世界で最も登録者数が多いソーシャル・ネットワーク・サービスで、長年自分も実際使ってきて、世界中の人とリンク出来ているし、DJとして自分の活動を伝えるメディアとして恩恵を受けてきたと思うけど、正直劣化が進んで、若い世代の人達から見放され、ここにも多くのfb離れが生じているが、この1年は映像を軸に、大幅なリニューアルを繰り返し、シリコンバレーの中でも選ばれし精鋭秀才集団が試行錯誤し、新たな世界観を構築しているだけあって、最近は中々面白い展開を感じるようにはなっていた。今回DJ AKi STREAMを配信するにあたっての検証をしている間に、多方面からヘルプしてくれたクルーから聞いた話しだけど、fbは今後360度映像をライブ配信出来るように環境を整えていく方針らしく、視聴者はオキュラス(VRヘッドセット)を装着して、実際にタイムラインに流れてくる様々なバーチャルな映像の中に身を置くかのごとく、その世界観を楽しめる近未来が待っている。個人的にはとても興味があるし、例えば06Sのパーティーの模様がバーチャルな映像で体感出来て、クラブやパーティーの魅力を知ってもらう良いきっかけになるなと素直に思える。

そんな最新のテクノロジーを使って真っ先に開始されるビジネスは、男の数だけマーケットが存在するエロ業界。どの時代でも常にシーンを牽引していたりする現実。参考に見せてもらった映像が衝撃的過ぎたんだが、オキュラスを顔面に装着し、ダッチワイフを相手に性行為に及ぶという物で、しかも実写の人間女性の映像ならまだしも、萌え系のアミメキャラを相手にそんなバーチャルなSEXを楽しんでいる事実とその姿があまりにも滑稽な上に、こんな行為が近い未来に繰り返されたら、日本人は居なくなるんじゃないか?と思えるほど悍ましく感じ、ある意味こいつらは、最先端のテクノロジーを駆使した、究極のロクデナシ、だと考えずには居られなくなった。360度映像をバーチャルに楽しむ新たなITによる快楽。。。誰にでも趣味趣向があって、最先端テクノロジーを楽しむ行為自体が、まず男のロマン的要素を多く含んでいると思うし、そこをとやかく言うつもりは全く無いんだが、あれは本当に危険な近未来で、大分大人になった自分の視点からは冷静に俯瞰から観れるけど、自分がもしも即座に何でも吸収する感覚を持った10代だったら毎日オキュラスをはめて、その世界観に入り込んでいってしまう自信がある。現実とバーチャルな世界の境目が分からなくなるような人間が、世界中に蔓延するであろう近未来に不安すら感じたりもする。

この先のSNSとITの展開、それに伴うユーザー達の近未来に触れたけど、唐突ですが、7月2日土曜日はマンスリードラムンベースパーティー”06S” @ WOMB!! 告知用にグアムのレポートの前にまずブログを書かないと!と書き始めたのに、かなり過剰に話題が脱線してた。。。06Sは16年目に突入して、気分も新たに大きな一歩をローカルDJのみで先月踏み出せて、ここにも明るい未来を感じているけど、今月は通常通り、海外から話題のアーティストを招聘して開催。ゲストDJは、ニュージーランドの雄、人気デュオ”The Upbeats”が06Sに初登場。今回はメンバーの1人ジェレミーが無事に来日してくれて、今夜は大阪CIRCUS。The Upbeatsは、オセアニア地区代表と呼ぶに相応しく、オリジナリティー高いハードコナな音楽性で、ドラムンベースシーンにおいて長年に渡ってその地位を確立している。Noisia、Bad Company、Mefjus をはじめとする大物著名アーティストとのコラボレーションも数多く発表。また、Ed Rush & Optical、Noisia、Bad Company、Mutated Forms 等のリミックス制作や、RAM Records、Virus Recordings、Blackout、Vision Recordings 等の大手ドラムンベース・レーベルからのリリースも制覇し、今やドラムンベースシーンにおいて重要なプロデューサーへと上り詰めたと言っても過言では無い。昨年彼等は 世界No.1のサウンドをプロデュースすると形容されるオランダを拠点とする神ユニット、Noisia と共にコラボレーション EP “Dead Limit”をリリースし、その楽曲は ドラムンベース・アリーナ・アワードで、ベスト・トラック賞を受賞。Andy Cを始めTop DJ達にヘビーローテーションされている。今年に入り3パートから成るトラックシリーズ ”De-Evolution” をNoisiaのレーベルからリリース。実際にDJ AKiもヘビロテ中だよ!彼等はDJプレイにも定評があるThe Upbeats初の06S登場は、素直にココロオドル!とにかく暑くなってきて海とかに行きたくなる気持ちも分かるんだけど、まず明日の夜はWOMBに遊びに来てね!

DJ AKi Stream on facebook Vol.01 のアーカイブはこちらから → https://www.facebook.com/djaki06s/

2016-05-31

茶毒蛾と06S

 あーこれは茶毒蛾だね。最近家の庭の草木が荒れ放題だったのもあって、夏が来る前の季節に手入れしないと、気持ち良く快適な夏が迎えられないと感じたのもあって、奮起してホームセンターに枝切り鋏とかノコギリを買いに行って、伸びた木を切ったり、草をむしったり無心で掃除を開始したんだけど、開始から2日目位は、既にハサミが刃こぼれするほどBPMを上げつつガンガン切って切って攻めまくって、45ℓのゴミ袋50袋分の断裁した草木を廃棄して、思っていた以上に順調な運び出しだったんだけど、昨日作業途中から両腕を中心に物凄い痒みを感じて、服を脱いだらとてつも無い数の湿疹が出来ていて、何かの植物にかぶれたのか?それとも虫に刺されたのか?痒みを緩和させる為に、ひとまずキンカンを塗りまくって一晩過ごした。その夜は、過去に自分の体内に注入された事が無い毒のせいか、何故かベッキーが夢に出てきて、本当にどうでも良いんだけど、延々に鬱陶しい恋愛相談をされて、まるで悪夢じゃねーかよと目覚めが悪く、そして昨日の患部が全体的に腫れて浮腫み、痛みを伴う痒みが激しくなったから、親友のk2hgの実家が造園業を営んでいるのもあって、患部の写真を送ったら、これは酷いから原因を調べるためにも医者に行けと言われた。近所の皮膚科に行くと午後は子供しか診察出来ないんですが、今日は特別に受け付けますのでと長時間待合室で待ってから診察室に入って、患部を見せた瞬間、主治医の医者が間髪入れず放った一言目が冒頭の茶毒蛾。この人呪文唱えてるのか?と全く意味不明だったから、キョトンとしていると、茶毒蛾知らないの?と見せてくれた写真が毒毛虫。どうやら危険を感じると毒性の針状の毛を放射線上に噴射して身を守るらしく、服に刺さると洗濯しても生地に残った毛でまた同じ症状が起きる厄介な毛虫で、子供の頃に蜂にも毛虫にも刺されたし、蛇にも噛まれた苦い思い出があるから、今回のお掃除プロジェクトは、長袖長ズボンのつなぎ着てマスクして首にも頭にもタオル巻いて完全防備で挑んでたのに、原因が毛虫ってもう最悪。。。でも、今週の土曜日が06Sだから湿疹だらけの腕でみんなの前でDJとかするのは嫌だし(バイクの交通事故で、まつば杖ついてブースに上がった経験ありだけど)、1日でも早く完治したいから注射を打ってもらって、塗り薬を塗りまくってもらってガーゼグルグル巻きですよ。自分なりの虫に対する危機管理はしていたつもりでも、たかだか1匹の毛虫にやられるなんて、情けなくなりつつも、そんなちっぽけな虫一匹に人間はそれなりのダメージを受けるし、やっぱり自然って舐めてかかると痛い目に逢うなと、身を持って経験しちゃったよ。公園のベンチとかにこの毛虫が這って、針状の毛が残っていると、ミニスカート履いてる女の子とかは、座っただけで同じ症状が出るのよと、看護婦さんが注射打ちながら教えてくれたので、そんなに森の中とかで無くても、やつらは人間に攻撃を仕掛けてくるので、特にこの季節は気をつけた方が良いそうですよ。

かなり長い余談は、ここまでにして、今週土曜日6月4日は、毎度お馴染みの月に一度のお楽しみ 06S。今回はもう自分でも覚えていないほど久しぶりに海外からのゲストを招聘しないで、日本人の東京ローカルDJ達で開催。06S開始当初は、DJ AKi 3時間ロングセットとかもやったし、Makoto君がゲスト出演してくれる時は、ローカルDJのみで何度も過去15年で開催したことはあるんだけど、06Sの定番と言えば、DJ AKiはゲストの次、3時半からのトリで、もう10年以上は暗黙の了解として守られてきたルールで、そのせいか別のパーティーから声をかけてもらっても何故か最後にDJする機会が多い。でも終わりよければ全て良しな訳だから、パーティー最後を締める役割りはもの凄く重要で、半ば俺がやらないで誰がやるんだ!と自分に言い聞かせている。おかげでゲストから引き継いだグルーブを最後まで引っ張れるスキルと経験を身につけてきたけど、何と10年以上ぶりに2時から4時のコアタイム2時間にYUUKi MCと出演する。当然いつものように全力ガチ上げ対応かつ破壊的な2時間にしようと画策してるし、ある意味、新種の毒が体内に注入されたばかりだから、通常よりも毒っ気モリモリな、ハードコアな2時間になることでしょう。そして、気になる肝心なトリは誰が務めるのか?白羽の矢が立ったのがYMASA。もう既に5年に渡って06SのサブレジデントDJをしている彼に更なる試練を与えて、より成長する姿を見せてもらいたい!と思っていた矢先、YMASAが婚約ですよ。おめでたいけど、パーティー終了時に50人もお客さんが残っていなかったら、依頼された婚姻届けの保証人のサインはしねーぞ!と彼には告げたが、さて彼にはどんな運命が待っているのでしょうか? DJ AKiの前は安定感ある今日本で最も忙しいDJ、TJOだし、オープニングは、最近活躍著しい初登場のYASUKI、すっかりドラムンベースシーンの拡大に向けてのプロジェクトに対するサポートをしてくれているITTIと、それぞれカラーが違ったDJ達で構築する1夜にどんな化学反応が起こるのか?期待できるラインアップになっている。そして、4th FLOORは、昨年出演させてもらった中野区役所前で開催されたRE:ANIMATORのクルーが、7月に歌舞伎町で行われるフェスの前哨戦として参戦してくれる。今回のこのパーティーは正直、ゲストが居ない中で、どれだけ06Sラバー及び、ドラムンベースフリークが集ってくれるのか?を知る良い機会だし、今の東京のドラムンベースローカルシーンのサイズ感が一目瞭然なパーティーになるから、良い結果を残したいのはもちろん、上を目指して登ってくる若手のDJ達にも、常に06Sの扉は開いているんだと知ってもらいたい気持ちが伝わって欲しいので、海外からのゲストが居なくても、流石に06Sはやっぱり最高の仲間達と作りあげているパーティーなんだ!とみんなに思って欲しい。そんな熱い気持ちと共に、06S 16年目最初の一歩を強い気持ちで挑もうでは無いか!! パーティーは出演者だけでは無く、みんなで作る物ですから!


2016-05-11

06S 15周年記念パーティー心から最高でした!

人は何を目的に生き、何を至福だと定義して生きているのだろうか?06S 15周年記念パーティーが終了してから1週間が過ぎても、そんな言葉が静かにそして深く脳裏に巡り続けている。アニバーサリーを共に祝ってくれて本当にありがとう!と声を大にして日本全国からお祝いに駆けつけてくれた人々に、即座にお礼のブログを書くべきなのは重々承知だけど、15周年を迎えるまでに張り詰めていた緊張感と、15年間の思い出の記憶を辿るにあたって費やした時間が、思いの外自分の生き方や考え方に対する影響力が強くて、この1週間あっと言う間に過ぎてしまった感覚だ。長い時間を費やし、少しづつ積み上げてきた自分にとって掛け替えの無い宝物であり、30歳から自分の人生全てをかけて築いてきた06S。自分の活動拠点であり仲間達との熱い友情の結晶であるこのパーティーが15歳になったんだなとパーティー中に痛いほど実感しまくって正直感無量だった。最近クラブ遊びもめっきり減って、日本のパーティー事情に疎くなっているのもあるけど、あんなに熱気が溢れていて、DJと素晴らしいオーディエンスが一体となるパーティーがあるのだろうか?と感動すら覚えた。でも、不思議と涙が流れてしまうような感情的な気持ちでは無くて、達成感と共にまだまだこのパーティーを成長させて可能な限り行けるところまでやり尽くしてやる!と言うような強い意志がそこには生まれている。自分の人生なんてちっぽけで、人生をかけてなんて大袈裟だなと思われても全くもって問題が無いんだけど、あのDJブースに立って、1人のDJとして自分の持つ力を存分に発揮し表現する事が、己の生き方であり、至福の時なんだと改めて実感したんだ。

今回のアニバーサリーを記念して来日してくれたANDY Cは、元々アジアツアーが丁度この5月に綺麗にはまる案件だったのもあって、最高のタイミングで来日してもらえて、共にこの大きな節目を祝えられると、半年以上前から決定していたんだけど、2ヶ月前に連日連夜世界中からオファーが絶えないDJブッキング調整が困難になり、スケジュールの都合が厳しくなったのが理由で、アジアツアーのキャンセルの通知が届いていた。代替えのアーティストも考え無いといけない状況になっていて、2ヶ月前にアニバーサリーに見合う大物DJをブッキングするのは、もちろん不可能な上、彼以外思い当たるアーティストが居ないのもあって、本マネージャーでもある、RED ONEに直接自分から懇願した。WOMBもリニューアルして環境が格段に良くなったし、06Sの15周年は是が非でもANDYに来て欲しい。仮にアジアツアーは無理でも日本だけには来てくれないか?と。すると半ば諦めていたブッキングは好転して、AKiがそこまで言うならと、最終的に東京と大阪、2日間の日本ツアーが決定した。最後まで諦めずに出来る限りの手を尽くしてくれた、WOMBブッキング担当で長年に渡って交渉役を務め、サポートしてくれている、初芝カナちゃん。オーガナイザーとして多くの調整をしてくれるケイちゃんとサブ。現場を常に円滑に運営してくれる桃井さん。どんな相談にも真剣に乗ってくれるk2hgとタケオパパには感謝以外の言葉が思いつかない。簡単なようで、それだけジャンル問わず世界を股にかけてシーンを牽引するようなトップDJを、極東島国日本に招聘するのは簡単では無く、そこにも15年間で積み上げてきた今までの友好的な信頼関係が存在している。

そんな奇跡的に成就したブッキングによって来日してくれたANDY C。自分自身も06Sの12周年記念に来日してくれた時以来のDJプレイで、この3年間海外で見られる機会が無かった分、どんなプレイを体感出来るのか?期待しまくっていたけど、ドラムンベース界の絶対的王者と形容するに相応しいDJプレイだったのはもちろん間違いない。日本に来日するまで9日間連続でヨーロッパのギグをこなし、今回の日本は2日間だけの滞在で2ギグ。これほど人気があって忙しいドラムンベースDJは他に存在しないし、体力的にも精神的にも、そんな過酷なスケジュールを乗りこなせる人間自体そもそも居ないんじゃないか?と容易に想像出来るけど、そんな心配は全く無用で、今回の2時間は完璧と言うに相応しいDJセットだった。まだ聴いたことが無いカッコイイ!と素直に思える曲と曲のダブルドロップによって醸し出されるマッシュアップ感満載のMIXに、往年のヒットクラシックチューンも絶妙に差し込む連続投下は驚愕の連続で、学ぶ的要素がふんだんに詰まりまくっていた。彼のDJ機材のセットアップは、Traktor使いでアレン&ヒースのミキサーに、3台のターンテーブル。まるでシンク機能を使ってるんじゃないか?と疑ってしまうほどのピッチコントロールに、ミキサーの特性を熟知した絶妙なフィルター操作。緻密な計算によって次々と繰り出されるはめ殺し的テクニック。ドラムンベースを知り尽くした知恵。15年以上にわたってトップDJとして君臨し多くのステージで積み上げた経験値。全てが一体になって表現される音がANDY Cたる所以を決定的に見せつけられた。でも、昔はもっと曲芸的な強引なMIXも多かったけど、今回は程よいロングブレイクを多用しているのもあって、この3年で大分違った印象を受けたのもあって、パーティーが終わってからANDYに問いかけた。セットの印象が以前と大分変わったのは、彼自身がここ数年敢行している6時間ロングセットや、世界中の大型フェスに出演し続けている影響があるのか?と。答えはYESで、15歳でセンセーショナルなデビューを飾ってトップランナーとして走り続けている彼も、既に40歳になり、若かりし頃は、ガンガンに攻め込むセットを組み込んでいたけど、最近は感情に直接響くようなエモーショナルな音もしっかりプレイしたいし、ステージやクラブが大きくても小さくても自分はDJをするのが心から好きだから、常に同じ気持ちで挑んでいると。本当にプロフェッショナルなドラムンベースDJだと思ったし、AKiこの15年間180回も良く日本でパーティーを続けてくれたね。Ram Recordsの為とかでは無くて、ドラムンベースシーンにとって、この東京でのパーティーは重要で本当に尊敬に値するし、ありがとうと語ってくれた。絶対的王者からのこの言葉で、この15年が報われた想いがしない訳が無い。

日本にドラムンベースの魅力をもっと伝えたい。こんなに素晴らしい音楽があるんだ。そんな気持ちで仲間と15年前に開始した06S。今回はノルウェーに移住した MY MCのYUUKIが居てくれたのも、やっぱり最高だった。彼は俺がして欲しいことを全て現場でフォローしてくれる。やっぱりYUUKiが居ないと06Sじゃないなぁとか考えながら、自分のセットが終わってみると、山のような思い出と共に迎えたパーティーは、一瞬で終わってしまった。終了の朝5時を迎えても沢山の人が楽しんでくれている情景は、心から美しいと感じるし、DJとして出演してくれたSIMO、VELOちゃん、もちろん参加してくれたみんなには心から大きな感謝です!本当にどうもありがとう!! これからもみんなと共に5年、10年、15年と歩んで行きたい欲求に満たされた、死ぬまで記憶に残る大きな夜でした。

P.S. パーティー最後の朝5時の模様を360度カメラで撮影した映像がこちらで見られるので是非 → https://www.facebook.com/djaki.tokyo/videos/10154154329842329/

2016-05-02

06S 15th Anniversary Mixed by DJ AKi



毎年06Sのアニバーサリーを記念して、DJ MIXをレコーディングし、soundcloudに公開している。有難い事に年間7000再生以上もDJ AKiのMixが様々な人に聞かれていて、年に1度現在の自分に向き合ってこのMIX製作に取り組む時間は、DJとして1つの形を残せるとても貴重な時間と機会。録音しては聞いて、気に入らないところがあったら差し替える連続作業を反復的に繰り返し、何日も費やして、約1時間弱のMIXを作り込む。これだけ多くの人が聞いてくれる分、全く気が抜けない1発録りの真剣勝負は、素直にDJをするのが好きで、やり始めると没頭してしまう気質と、何かを生み出す喜びに満たされたくなる想いと共に、許された時間の範囲の中で、どこまで自分が納得出来る組み立てが出来るかへの挑戦だったりもする。今回のMIXは全体に渡って2016年を象徴するであろう最新の音源を選曲し抜いて、流れるような展開の中、聴き終わったら直ぐにもう1度聴きたくなるような流れにしたいと思案した。最終的にここに公開出来たMIXは、思いの外その思惑が綺麗にはまった、全体的にスムースなMix感が聴きやすく、安定感も溢れるMIXになった。DJ機材は、Traktorを使用し2台のターンテーブルとミキサーという原点に戻ったシンプルなセッティングで、CDJでは表現し得ないターンテーブルによって産まれる、人間が醸し出す絶妙な人力グルーブが全編に渡って楽しめる仕上がりになった。今年のMIXが昨年以上に聞かれたら最高に嬉しいし、DJ冥利に尽きる。06Sの大きな節目である15周年記念前まで、残すところ後1日!! このMIXを聞いて気持ちを高めつつ当日を迎えましょう。

06S 15th Anniversary Mixed by DJ AKi

(Track list)

Dr Kink (Original ) _ The Upbeats
Hyperion _ Friction & Fourward
Robots & Romans (Audio Remix) _ June Miller 
Trump _ James Marvel ft. MC Mota
True Grit _ Smooth
The Light _ TC
Down System _ North Base
Pale Blue Dot (Calyx & TeeBee Remix) _ The Prototypes
New Era VIP _ Andy C
Storm Brew _  TC
Fun House _ Delta Heavy 
All Out _ Keller Hertz
Drawback _ Phace & Noisia
Doom (Original) _ The Upbeats
Against the Grain _ Counterstrike
Overdose _ Audio
Testify _ Drumsound bassline smith
Equilibrium _ Bad Company UK
Dungeon (Original) _ The Upbeats
March On _ Fixate 
LVL09 _ Levels
Conformity _ Inside Info
The Hornet _ Alibi
Dem A Talk Bout _ Richie Brains 
Molecules _ Fixate 
Remind Me  _ High Contrast

Feeling Happy _ Calibre 

2016-04-28

15年間の重み _ 06Sアニバーサリーを前に想うコト

誰がお前がやっているような音楽を聴くと思ってるんだ? しかもWOMBのような大箱で、こんなパーティーが続く訳が無いだろう。06Sが15周年を迎えるにあたって、何を書くべきか考えてみると、当時の諸先輩から言われたこの言葉を、遠い記憶のようだけど今でも鮮明に思い出した。かなり厳しい言葉であるけど、そう言われても何も言い返せないほど、15年前の自分はDJとして、パーティーを運営する立場としても経験やスキル不足でとにかく無力だった。SNSなんて無い時代だった上に、長い間海外で生活をしてしまった自分には、日本での知り合いも少なかった。それでも携帯に登録されている友人に片っ端から電話して遊びに来てよ! と誘うしか手段が無かったし、もちろん06S開始当初は、正直閑古鳥が鳴いている状況だった事は否定出来ない。あのスタート地点から15年間の記憶を糸を紡ぐように辿って行くと、毎月途切れること無く、約180回に及ぶパーティーを重ねて来たんだなと感慨深く、その1つ1つに記憶と時間が凝縮されていて、はち切れんばかりの思い出と愛が詰まっている現実が、このブログを書きながらジワジワと全身を覆う感覚だ。

いつも言う事だけどDJなんて職業は、1人では何も出来無くて、パーティーに誰も足を運んでくれなかったら、ただのエゴの塊でしか無くて、だったら自分のベッドルームでDJしている方がよっぽど幸せだと思える、例えようも無い特殊な仕事だ。でも、何故15年間も06Sを継続出来たのか? DJという立ち位置の自分から導き出される理由は明確で、06Sをより多くの人達が楽しめる為のアイデアや空間を、本気で身を削って創造してくれた仲間に恵まれた事に尽きる。海外と交渉しDJをブッキングし、来日してくれるアーティストに日本や06Sの素晴らしさをしっかりと感じてもらえるようにケアをする人、パーティーが円滑に進行するように現場の安全を守る人、オーガナイザーとして運営や予算を管理する人、そのパーティー自体の面白さやエンターテイメント性をPRする人、自分以外の過去15年間に出演してくれた多くの演者達等、各所に大事な任務と責任を背負った人が存在していて、そんな適材適所な優秀な仲間達が、辛い時も悲しい時も、たまらない至福感に包まれた時も、お前はDJなんだから、自分のその好きな音楽を前面に押し出してDJブースに立てと、時に強く、時に優しく背中を押してくれた同士が存在したから、06Sは15年間も継続している。正直自分は凄く恵まれた仲間に囲まれ、DJとして最上級な環境を与えてもらっているのは間違いなくて、そんな環境のおかげで、自分の愛する音楽に対して1mmもブレる事無く、信念を持って愛を注いで来られた事実は、何者にも代え難いとても尊い物で、自分の人生に直結している歴史であり誇りだ。


冒頭に書いた厳しいお言葉をくれた諸先輩は、06Sが7年ほどを過ぎた時に、現場に訪れてくれて、AKiに昔強く言った事は間違っていたね。お前達が本気でやりたかった事が、やっと分かったよ。06Sがこんなに多くの人達に支えられて大きくなって本当に良かったと、謝罪と共に心から喜んでくれた。その時は心の何処かにあった一抹の曇り空が一気に晴れたよう気持ちになった。それでも結局晴れ間が見えるまで7年かかったと思うと随分時間が過ぎてたけど、15年はそこから更に8年経っている。この話はほんの1つの話に過ぎ無くて、もちろんこの15年間で紆余曲折し、自分の記憶の中にはそんな話が山のように詰まっていて、良い時も悪い時もあったけど、じっくり振り返ると、06Sに関わる全ての人に愛と強い信念があったから今があるんだと改めて確信する。現在は老若男女、日本各地、国籍問わ無い人達が沢山集ってくれて自分の愛して止まない音楽を思い切り楽しんでくれて、他ジャンルのパーティーには無い、独特な熱気溢れるフロアーが06Sには存在している。ドラムンベースという音楽は、この国日本でまだまだ大きいシーンだと言い切れ無いけど、流行り廃りに左右されるようなブームの波に飲み込まれた事は1度も無かったし、06Sが日本及びアジアのシーン拡大の為に担っている役割は大きいと思う。15年という年月は一言では片ずけられ無いほど長く、もしも06Sが無かったら、今の自分は何をしているのだろう?と考えると恐ろしさすら感じるけど、ずっしりと重厚に15年の年月が自分の心や感情を支配しているなと素直に感じる。たかがパーティー、それでもパーティー。そこに自分の生き様があって、06Sがあったから1人の人間としても成長させてもらっている。本来アニバーサリーだから、もっとライトにおめでたくハッピーです!というようなテンションでいるべきなのかも知れないけど、15年を噛みしめれば噛みしめるほど、身が引き締まる想いが巡る。そして、15年も06Sが継続出来たのは、全てこのパーティーに足を運んでくれるみんなのお陰だと、感謝の気持ちが心の奥底から滲み出てくる。毎年06Sのお誕生日はやってきて、毎年アニバーサリーを盛大に祝ってもらって開催しているけど、15周年の重みは今までのアニバーサリーと全く違う感覚で、自分の中で相当大きな節目だと考えずには居られない。そんな中、スペシャルゲストには、ドラムンベースDJとして最も敬愛する絶対的王者Andy C。彼と共に15周年記念のDJブースに立つその瞬間のイメージが頭の中に巡る今、5月3日に迎える特別な時間を、より強い信念と愛を持って受け止めようと思います。

2016-02-24

勇気が旅立った

昨日、親友であり、DJ AKiのパートナーとして長年に渡ってマイクを握るMCである、公私共に自分にとってとても大切な存在の勇気がノルウェーに旅立った。彼との初めての出会いは’98年のニューヨーク。既に友達であった、サブを訪ねてロンドンから来ていた。当時の自分は、今から考えられないほど酷い人で、ニューヨークでの生存競争真っ最中で、DJを始めたばかり。触るものみな傷つけるほど、殺伐とし鋭利に尖っていた若者で、わざわざロンドンから来ていた勇気とはろくに口もきかずに、DJをしてとっとと帰宅し、友達に失礼だとサブに叱られた記憶がある。そんな勇気に対してろくでも無い対応をした自分にも関わらず、その約2年後にロンドンに行くから一緒に本場のドラムンベースやクラブシーンを見に行こうとサブに誘われ、勇気を訪ねたが、大学の卒論目前だったにも関わらず1週間ナイツブリッジの彼の家に泊めてくれて、初めてだったロンドンを案内してくれた。滞在中日夜問わず、過剰なほどにこれからの自分達が進むべき目的や夢を熱く語り合って、そこから揺るぎない人間関係が生まれた。そんな出会いからおよそ20年弱、一人っ子同士だった俺達が、まるで兄弟のように、楽しい事も、幸せな事も、辛い事も、悲しい事も、ここでは全く書き切れ無いほど、山のように濃度が高い思い出を積み上げて来られたのは、お互いを信頼し、自分たちが起こし得る可能性を純粋に求めていたからで、本当に苦楽を共にしてきた。世界中一緒に沢山旅もしたし、大小問わず本当に沢山のステージにお互いを鼓舞しあって立ち、困難な状況も信念を持って乗り越えてきた。プレーヤーとしても友達としても最大級の理解者の勇気が居たから今のDJ AKiがいると言っても過言では無い。そんな彼が新たな人生の一歩として家族と共にノルウェーに移住した。彼の決断を初めて聞いてからは、心から信頼出来る彼が日本から居なくなってしまう不安、愛する彼の家族と会えなくなる寂しさ。もうそんな事を考えると毎日自然と涙が流れて来て、今の自分の精神状態に辿り着くまで大分時間がかっかったけど、勇気がノルウェーに移住する事で、新たに彼が築き上げるコミュニティーに期待し、日本とヨーロッパをより強く橋渡ししてくれるのは間違いないから、自分にとっても逆に好機が訪れたんだと考えられるようになったし、彼の決断を心から応援したい。移住したと言っても、世界地図が小さな勇気は、これからも世界中を縦横無尽に飛び回るだろうし、あれっ?また日本に来たの?って状況になってくれるだろうから、彼との新しい未来に熱い期待をしつつ、住む国が違っても、まだまだ同じステージに立って、マイクを握って欲しい。彼との友情は死ぬまで続くし、永遠であると考えているから、ここから始まる新たなステージに心躍らせようと思います。

2015-11-07

リアニは完全未来型フェス

まだ見ぬ人々の前でDJをして、自分の大好きな音楽の魅力を知ってもらいたい。そんな想いで長い時間DJをコツコツと続けているけど、先週日曜日に開催されたRe Animation 8(以下リアニ8)は、いつも遊びに来てくれる人々以外にも、今まで DJ AKiを見た事が無い沢山の人達にDJを見てもらう最高にエキサイティングな機会になった。会場は、中野区役所前とサンプラザ中野前の広場。もちろん昼間のデイイベントで、入場無料のフリーパーティー。フェスティバルの運営費は、クラウドファンディングで約500名からの寄付が集められ、運営スタッフはボランティア。今まで聞いた事や例の無いこの企画自体がとにかく画期的で素晴らしく、このプロジェクトに賛同し、支援する人達の愛が凝縮されたフェスティバルで、本来多くの人達が集まって祭りを楽しむ人間のプリミティブな部分から湧き上がる素直や気持ちや形、これからのフェスティバルが向かうであろう未来を強く感じた。音楽的な側面や集まっている人々の多くは、所謂オタクと呼ばれるジャンルで、日本を代表する文化であるアニメーションに関わる声優さんや、音楽家、またオタクシーンやサブカルのフィールドで活動するDJ達が集結していて、そもそもこのフェスティバルから自分に声がかかった事がとても興味深く嬉しかった。

自分も日本人に生まれただけに、当然のようにアニメーションを沢山見て、様々なゲームをして育ったから、自分もオタク的要素を多く含んだ人間で、オタクと呼ばれる人々や、そのムーブメント、カルチャーに対して素直に肯定的で、むしろ彼等の自分が好きな物に対する誠実で生真面目な考え方や人間性、生き方は、とても好意的で、オタクの聖地秋葉原のMOGRAでDJを年に1度DJさせてもらっているだけに、その熱量は身をもって体感しているけど、リアニはその規模とフェス感が、ある意味9月に出演した最大の商業的フェスティバルUMFとは真逆で、その手作り感や暖かみが凄く印象的で微笑ましく、あのフェスが現実的に開催出来ている事が奇跡的で素晴らしく、DJをしていてもかなり心地良かった。

DJオファーをもらってから、アニソン満載のフェスティバルでどんなDJをするべきか?熟考したけど、オタクな人々の勤勉な性格によって積み上げられている音楽的知識を刺激したかったし、こんな時こそ、よりDJ AKiやおよそ15年続く06S らしさを表現したいと考えた。最新で最先端な音であっても、出来るだけ伝わりやすい楽曲を50分に40曲選び抜いて凝縮したDJセットは、1曲1曲手に取れるほど反応が良かったし、むしろその反応の良さが想像以上で、MIXを繰り広げる度に、フロアーの揺れが増していってあっと言う間に50分が終わってしまった感覚だった。そして、今までに未体感だった経験を与えてもらったお陰か、DJセットの最後にテンションが高くなって、MOGRAの門番で、元WOMBのセキュリティーだったドラムンベースが大好きなヤスさんに、幼少期の頃に父親にしてもらった以来の肩車をしてもらってフロアーを練り歩いてもらって最高に楽しかった。ラグビーで鍛え抜いた巨漢のヤスさんの乗り心地は、安定感ある高級車のようでクセになりそう。御神輿に乗る祭り好きな近所のおじさんみたいなったけど、記憶に残るモーメントでした。

リアニ8の関係者や、参加してくれたみんなに感謝しつつ、リアニ8の明るい未来に大きな期待をしています。そして、これからもDJ AKiは躍進していきますので、応援よろしくね。


2015-09-28

LOCO DICE(神)に選ばれた!!

長年に渡ってワールドワイドにDJやダンスミュージックカルチャーを紹介するメディア”MIX MAG”。そのメディアの企画で、世界をまたにかけて大活躍する大人気 DJ、DESOLAT主宰、LOCO DICEが選ぶ5人のアーティストに、なんとDJ AKiをピックアップしてくれた。これは本当に信じられ無い事件ですよ。LOCO DICEは、男気溢れる無骨なキャラクターで、ストリート感満載な HIP HOPで培われたDJスキルは驚愕。トラクターのターンテーブル使いで、サイクループやエフェクターを駆使して繰り出す世界観とジャーニー、グルーブ感は、正に神レベルで、個人的には4つ打ち界で世界ナンバー1と呼ぶに相応しいDJ。そんな憧れかつ最もリスペクトするDJが、俺の事について、こんなコメントをくれるなんて、この上なく光栄で最高に喜ばしく感動的な話だ。彼は4つ打ち界で、ぶっち切りの実力とグルーブを誇っている新たな帝王で、ドラムンベースとは正直ほど遠い存在だけど、ジャンルは違ってもちゃんとトップランナーにDJとして評価され、見ていてくれたと思うと、こんなに嬉しい話は無い。更に気が引き締まって、もの凄く勇気と自信を与えられた。これを糧にもっともっと精進して、励んで行く所存です。Massive Thanx to Loco Dice!!!!!

"A very good friend of mine from Tokyo. He's a huge drum 'n' bass DJ out there. An institution. We met when I toured Japan around eight years ago and while I don't listen to a whole lot of d'n'b I know what I like – and I love Aki. He's not afraid to include elements of techno and rave with his selections. He thinks outside the box and finds different ways to communicate with the crowd. Every time I see him play he makes me think about exploring different genres and sounds."
(翻訳)
TOKYOの仲の良い友人。DJAKiは日本のドラムンベースの有名なDJ。8年ほど前に日本にツアーに行った時に知り合ったんだが、ドラムンベースを普段聴かない俺がこいつはスゴい!って思ったんだ。俺はAKiが好きなんだ。彼の選曲は、テクノやレイブの要素を組み込んでいくことを怖れたりしない。型にはまらず、人とは違ったアプローチでフロアの人々と繋がろうとするDJなんだ。いつも彼のプレイを見ると、自分も他のジャンルやサウンドに怖れず探求するべきということを気づかせてくれるよ。



2015-09-23

UMFという山を乗り越えて

どんな大きな目標や目的も叶ってしまうと、まるで幻だったように一瞬で終わってしまって、達成感よりも例えようも無い儚く虚しい想いが胸いっぱいに広がったりする。でも、その先にはもっと大きな壁やクリアーしないといけない案件が必ず待っていて、その次の山をどうやって登り切るのか。そして、頂上をいかにして目指すのか? そんな事を考えながら、一歩一歩立ち止まらずにその山を踏破するのが自分の生き方だから、DJなんて不確かな仕事を継続出来ているのかも知れない。今回登りきった山、”Ultra Music Festival Japan 2015”(以下UMF)が無事に終焉し、今はそんな想いが巡っている。

UMFは今まで日本に存在しなかった規模と内容のダンスミュージック・フェスティバルで、普段クラブに興味が無い人や、お祭り感覚で遊びに来ている人も多数存在していて、あまりにも多くの人達を飲み込んだ為か、商業的だとか、音楽性への不信感とか、色んな否定的な意見が飛び交っているのも事実だけど、自分の視点から言わせてもらうと、文句を言っている人々には、あれだけのムーブメントをあなたが作れるのか?と問いたい。3日間の為に大舞台を作り込み、数え切れ無い何万人もの人々を集め、海外からトップDJ、ダンサー、スタッフを日本に招聘し、あの非日常的かつ非現実的な空間を形にしている。そこには緻密な計算とオーガナイズ力、また日本側の主催者や、そこに関わる人々の知恵と巨大なフェスを安全で円滑に運営する経験値が無ければ、絶対的に現実化出来ない事柄であって、あの大盛況ぶりの中、楽しそうに集う人々を見ると自分には何も否定出来ない。そして、UMFを成功させようと言う熱い思いを持った人々の努力無くして成功は無く、ポジティブな思考が統括され同じ方向に向いて創造された3日間が残したインパクトの大きさは計りし得なく、日本のダンスミュージック・シーンの裾野を広げてくれた事は間違いない。

UMFとはご縁があって、3年前のUMF韓国に出演させてもらい、初めてその規模と演出力、ブランディングを目の当たりにしたけど、その時の韓国での衝撃は正直色んな意味でカルチャーショックな経験で、EDMの象徴とも呼ばれるフェスに対してドラムンベースDJとして、どうやって向き合うべきなのか、自分の立ち位置がそこにあるのか? もの凄く考えさせられたけど、今年のUMFでは信じられ無い事に、初日のセカンドステージがドラムンベース・エリアと化して開催された。自分にとっては本当に追い風が吹いたような大事件だったし、名だたるトップDJ達との共演に気持ちが高ぶらない訳が無い。そして、DJとしてこの貴重なチャンスをしっかりこの手に掴み取るのは、当然であって何があっても形にするぞ!という意気込みが強かった。でも、いつだってどんなパーティーやフェスでも蓋を開けてみないと実際どうなるのか分から無くて、想定外の事が起こるのが常だけど、とにかくもっともっと高く上に登る為、もっともっと大きくなる為と、心の奥底から自分を奮い立たせ、今回の舞台に魂を込めて挑んだ。


自分の出演時間は13:30からと、早い時間帯だったから、どれだけの人が集まってくれて、踊ってくれるのか全く想像出来なかった。いつも真っ暗なクラブを主に活動している自分としては、まずは生活の時間帯を徐々にひっくり返えす為に、フェス1週間前から昼シフトに切り替えていって、連日連夜音楽と真剣に向き合い走り込んで、可能な限りベストコンディションで挑みたかった。もちろん究極の晴れ男だから天気の心配はしていなかったけど、当日は9月とは思えないほどの秋晴れで、テントで覆われたステージの気温の暑さが尋常では無くて、久し振りにDJ中に鼻先から汗が絶え間無く流れ落ちるほどのサウナ状態。とても過酷な状況で簡単では無かったけど、DJを開始してから、徐々にフロアーに人が集まり始めて、1曲1曲落とし込む度に手応えを感じた。でも、その反面、心はどんどん冷静になっていく自分が居て、過去に乗り越えてきた大きな山の記憶が走馬灯のように頭の中を巡っていた。ブラジルのSKOLBEATS、イギリスのMATTERやFABRIC、THE END、オーストリアのBEATPATROL、FUJI ROCK等、海外のフェスや大型クラブで学んだ感覚が指先まで蘇るように全身が包まれていた。


今回のUMFでは、どんなDJをして、どんな音を響き渡らせるのか?熟考を重ねたけど、より自分らしさを打ち出す為に、UMFの音楽性や客層に寄せるのでは無くて、俺に寄らせるという想いを込めて、90分間で出来るだけ多くのDJ AKi 好みな楽曲を次から次にMIXして展開させようと心に決めていた。そして、ドラムンベースに特化したステージだったし、EDMや4ビートは、メインステージで嫌って程プレイされている訳だから、その辺に触れることなく、媚びず、自分の音楽であるドラムンベースのみでセットを構築したかった。そんな頑な想いが届いたのか、DJ終了時にはフロアーはパックの状態で、そこに渦巻く熱気は想像を遥かに超えていた。フロアーの外の遠くまで見える人達までもが踊っている風景は壮観で、長年の相棒 YUUKi MCと作り上げたライブ感やフローは、自分が考えていた以上に爪痕を残せたと思うし、あのとてつも無い数のお客さんの中から06Sや、JUPITERに来てくれる人が産まれ、シーンがより成熟してくれたら心から嬉しく幸せだ。でも、自分のプレイの自己評価は75点で、合格ギリギリのラインだったと感じていて、まだまだ究極に突き詰められたし、今でも1つ1つのMIXを手に取るように覚えていて、若干のミスや選曲の並び替えは、もっと大なり小なり沢山の現場で経験を積んで改善し、今後のDJプレイに生かして行きたい欲求が強く産まれた。


実はこの9月でDJキャリアが20年目に突入した。ターンテーブルのピッチすら合わせる事もままならなかったあの日々から20年。まだまだ全く悟りが開か無いけど、自分にとって20年という長い年月は大きな節目。今回UMFという大舞台を乗り越えた事で経験値が上がったのは確かで、悩みながらもひたすら前向きに続けてきたDJをまだ続けないとダメだよと、天の声が聞こえているようで、自分にとって大きなターニングポイントになった。この気持ちになれるのも、全ていつも支えてくれる仲間、06Sファミリー、今回の何者にも代え難い経験を与えてくれたUMF関係者の方々のおかげで、心から感謝している。そして、より強く1歩づつ前に進んで行こうと考える。残りの人生をかけて自分が進むべき道をしっかり捉え、この想いを成就させたいので、これからのDJ AKiを暖かくしっかりと見守って下さいね。