2016-05-31

茶毒蛾と06S

 あーこれは茶毒蛾だね。最近家の庭の草木が荒れ放題だったのもあって、夏が来る前の季節に手入れしないと、気持ち良く快適な夏が迎えられないと感じたのもあって、奮起してホームセンターに枝切り鋏とかノコギリを買いに行って、伸びた木を切ったり、草をむしったり無心で掃除を開始したんだけど、開始から2日目位は、既にハサミが刃こぼれするほどBPMを上げつつガンガン切って切って攻めまくって、45ℓのゴミ袋50袋分の断裁した草木を廃棄して、思っていた以上に順調な運び出しだったんだけど、昨日作業途中から両腕を中心に物凄い痒みを感じて、服を脱いだらとてつも無い数の湿疹が出来ていて、何かの植物にかぶれたのか?それとも虫に刺されたのか?痒みを緩和させる為に、ひとまずキンカンを塗りまくって一晩過ごした。その夜は、過去に自分の体内に注入された事が無い毒のせいか、何故かベッキーが夢に出てきて、本当にどうでも良いんだけど、延々に鬱陶しい恋愛相談をされて、まるで悪夢じゃねーかよと目覚めが悪く、そして昨日の患部が全体的に腫れて浮腫み、痛みを伴う痒みが激しくなったから、親友のk2hgの実家が造園業を営んでいるのもあって、患部の写真を送ったら、これは酷いから原因を調べるためにも医者に行けと言われた。近所の皮膚科に行くと午後は子供しか診察出来ないんですが、今日は特別に受け付けますのでと長時間待合室で待ってから診察室に入って、患部を見せた瞬間、主治医の医者が間髪入れず放った一言目が冒頭の茶毒蛾。この人呪文唱えてるのか?と全く意味不明だったから、キョトンとしていると、茶毒蛾知らないの?と見せてくれた写真が毒毛虫。どうやら危険を感じると毒性の針状の毛を放射線上に噴射して身を守るらしく、服に刺さると洗濯しても生地に残った毛でまた同じ症状が起きる厄介な毛虫で、子供の頃に蜂にも毛虫にも刺されたし、蛇にも噛まれた苦い思い出があるから、今回のお掃除プロジェクトは、長袖長ズボンのつなぎ着てマスクして首にも頭にもタオル巻いて完全防備で挑んでたのに、原因が毛虫ってもう最悪。。。でも、今週の土曜日が06Sだから湿疹だらけの腕でみんなの前でDJとかするのは嫌だし(バイクの交通事故で、まつば杖ついてブースに上がった経験ありだけど)、1日でも早く完治したいから注射を打ってもらって、塗り薬を塗りまくってもらってガーゼグルグル巻きですよ。自分なりの虫に対する危機管理はしていたつもりでも、たかだか1匹の毛虫にやられるなんて、情けなくなりつつも、そんなちっぽけな虫一匹に人間はそれなりのダメージを受けるし、やっぱり自然って舐めてかかると痛い目に逢うなと、身を持って経験しちゃったよ。公園のベンチとかにこの毛虫が這って、針状の毛が残っていると、ミニスカート履いてる女の子とかは、座っただけで同じ症状が出るのよと、看護婦さんが注射打ちながら教えてくれたので、そんなに森の中とかで無くても、やつらは人間に攻撃を仕掛けてくるので、特にこの季節は気をつけた方が良いそうですよ。

かなり長い余談は、ここまでにして、今週土曜日6月4日は、毎度お馴染みの月に一度のお楽しみ 06S。今回はもう自分でも覚えていないほど久しぶりに海外からのゲストを招聘しないで、日本人の東京ローカルDJ達で開催。06S開始当初は、DJ AKi 3時間ロングセットとかもやったし、Makoto君がゲスト出演してくれる時は、ローカルDJのみで何度も過去15年で開催したことはあるんだけど、06Sの定番と言えば、DJ AKiはゲストの次、3時半からのトリで、もう10年以上は暗黙の了解として守られてきたルールで、そのせいか別のパーティーから声をかけてもらっても何故か最後にDJする機会が多い。でも終わりよければ全て良しな訳だから、パーティー最後を締める役割りはもの凄く重要で、半ば俺がやらないで誰がやるんだ!と自分に言い聞かせている。おかげでゲストから引き継いだグルーブを最後まで引っ張れるスキルと経験を身につけてきたけど、何と10年以上ぶりに2時から4時のコアタイム2時間にYUUKi MCと出演する。当然いつものように全力ガチ上げ対応かつ破壊的な2時間にしようと画策してるし、ある意味、新種の毒が体内に注入されたばかりだから、通常よりも毒っ気モリモリな、ハードコアな2時間になることでしょう。そして、気になる肝心なトリは誰が務めるのか?白羽の矢が立ったのがYMASA。もう既に5年に渡って06SのサブレジデントDJをしている彼に更なる試練を与えて、より成長する姿を見せてもらいたい!と思っていた矢先、YMASAが婚約ですよ。おめでたいけど、パーティー終了時に50人もお客さんが残っていなかったら、依頼された婚姻届けの保証人のサインはしねーぞ!と彼には告げたが、さて彼にはどんな運命が待っているのでしょうか? DJ AKiの前は安定感ある今日本で最も忙しいDJ、TJOだし、オープニングは、最近活躍著しい初登場のYASUKI、すっかりドラムンベースシーンの拡大に向けてのプロジェクトに対するサポートをしてくれているITTIと、それぞれカラーが違ったDJ達で構築する1夜にどんな化学反応が起こるのか?期待できるラインアップになっている。そして、4th FLOORは、昨年出演させてもらった中野区役所前で開催されたRE:ANIMATORのクルーが、7月に歌舞伎町で行われるフェスの前哨戦として参戦してくれる。今回のこのパーティーは正直、ゲストが居ない中で、どれだけ06Sラバー及び、ドラムンベースフリークが集ってくれるのか?を知る良い機会だし、今の東京のドラムンベースローカルシーンのサイズ感が一目瞭然なパーティーになるから、良い結果を残したいのはもちろん、上を目指して登ってくる若手のDJ達にも、常に06Sの扉は開いているんだと知ってもらいたい気持ちが伝わって欲しいので、海外からのゲストが居なくても、流石に06Sはやっぱり最高の仲間達と作りあげているパーティーなんだ!とみんなに思って欲しい。そんな熱い気持ちと共に、06S 16年目最初の一歩を強い気持ちで挑もうでは無いか!! パーティーは出演者だけでは無く、みんなで作る物ですから!


2016-05-11

06S 15周年記念パーティー心から最高でした!

人は何を目的に生き、何を至福だと定義して生きているのだろうか?06S 15周年記念パーティーが終了してから1週間が過ぎても、そんな言葉が静かにそして深く脳裏に巡り続けている。アニバーサリーを共に祝ってくれて本当にありがとう!と声を大にして日本全国からお祝いに駆けつけてくれた人々に、即座にお礼のブログを書くべきなのは重々承知だけど、15周年を迎えるまでに張り詰めていた緊張感と、15年間の思い出の記憶を辿るにあたって費やした時間が、思いの外自分の生き方や考え方に対する影響力が強くて、この1週間あっと言う間に過ぎてしまった感覚だ。長い時間を費やし、少しづつ積み上げてきた自分にとって掛け替えの無い宝物であり、30歳から自分の人生全てをかけて築いてきた06S。自分の活動拠点であり仲間達との熱い友情の結晶であるこのパーティーが15歳になったんだなとパーティー中に痛いほど実感しまくって正直感無量だった。最近クラブ遊びもめっきり減って、日本のパーティー事情に疎くなっているのもあるけど、あんなに熱気が溢れていて、DJと素晴らしいオーディエンスが一体となるパーティーがあるのだろうか?と感動すら覚えた。でも、不思議と涙が流れてしまうような感情的な気持ちでは無くて、達成感と共にまだまだこのパーティーを成長させて可能な限り行けるところまでやり尽くしてやる!と言うような強い意志がそこには生まれている。自分の人生なんてちっぽけで、人生をかけてなんて大袈裟だなと思われても全くもって問題が無いんだけど、あのDJブースに立って、1人のDJとして自分の持つ力を存分に発揮し表現する事が、己の生き方であり、至福の時なんだと改めて実感したんだ。

今回のアニバーサリーを記念して来日してくれたANDY Cは、元々アジアツアーが丁度この5月に綺麗にはまる案件だったのもあって、最高のタイミングで来日してもらえて、共にこの大きな節目を祝えられると、半年以上前から決定していたんだけど、2ヶ月前に連日連夜世界中からオファーが絶えないDJブッキング調整が困難になり、スケジュールの都合が厳しくなったのが理由で、アジアツアーのキャンセルの通知が届いていた。代替えのアーティストも考え無いといけない状況になっていて、2ヶ月前にアニバーサリーに見合う大物DJをブッキングするのは、もちろん不可能な上、彼以外思い当たるアーティストが居ないのもあって、本マネージャーでもある、RED ONEに直接自分から懇願した。WOMBもリニューアルして環境が格段に良くなったし、06Sの15周年は是が非でもANDYに来て欲しい。仮にアジアツアーは無理でも日本だけには来てくれないか?と。すると半ば諦めていたブッキングは好転して、AKiがそこまで言うならと、最終的に東京と大阪、2日間の日本ツアーが決定した。最後まで諦めずに出来る限りの手を尽くしてくれた、WOMBブッキング担当で長年に渡って交渉役を務め、サポートしてくれている、初芝カナちゃん。オーガナイザーとして多くの調整をしてくれるケイちゃんとサブ。現場を常に円滑に運営してくれる桃井さん。どんな相談にも真剣に乗ってくれるk2hgとタケオパパには感謝以外の言葉が思いつかない。簡単なようで、それだけジャンル問わず世界を股にかけてシーンを牽引するようなトップDJを、極東島国日本に招聘するのは簡単では無く、そこにも15年間で積み上げてきた今までの友好的な信頼関係が存在している。

そんな奇跡的に成就したブッキングによって来日してくれたANDY C。自分自身も06Sの12周年記念に来日してくれた時以来のDJプレイで、この3年間海外で見られる機会が無かった分、どんなプレイを体感出来るのか?期待しまくっていたけど、ドラムンベース界の絶対的王者と形容するに相応しいDJプレイだったのはもちろん間違いない。日本に来日するまで9日間連続でヨーロッパのギグをこなし、今回の日本は2日間だけの滞在で2ギグ。これほど人気があって忙しいドラムンベースDJは他に存在しないし、体力的にも精神的にも、そんな過酷なスケジュールを乗りこなせる人間自体そもそも居ないんじゃないか?と容易に想像出来るけど、そんな心配は全く無用で、今回の2時間は完璧と言うに相応しいDJセットだった。まだ聴いたことが無いカッコイイ!と素直に思える曲と曲のダブルドロップによって醸し出されるマッシュアップ感満載のMIXに、往年のヒットクラシックチューンも絶妙に差し込む連続投下は驚愕の連続で、学ぶ的要素がふんだんに詰まりまくっていた。彼のDJ機材のセットアップは、Traktor使いでアレン&ヒースのミキサーに、3台のターンテーブル。まるでシンク機能を使ってるんじゃないか?と疑ってしまうほどのピッチコントロールに、ミキサーの特性を熟知した絶妙なフィルター操作。緻密な計算によって次々と繰り出されるはめ殺し的テクニック。ドラムンベースを知り尽くした知恵。15年以上にわたってトップDJとして君臨し多くのステージで積み上げた経験値。全てが一体になって表現される音がANDY Cたる所以を決定的に見せつけられた。でも、昔はもっと曲芸的な強引なMIXも多かったけど、今回は程よいロングブレイクを多用しているのもあって、この3年で大分違った印象を受けたのもあって、パーティーが終わってからANDYに問いかけた。セットの印象が以前と大分変わったのは、彼自身がここ数年敢行している6時間ロングセットや、世界中の大型フェスに出演し続けている影響があるのか?と。答えはYESで、15歳でセンセーショナルなデビューを飾ってトップランナーとして走り続けている彼も、既に40歳になり、若かりし頃は、ガンガンに攻め込むセットを組み込んでいたけど、最近は感情に直接響くようなエモーショナルな音もしっかりプレイしたいし、ステージやクラブが大きくても小さくても自分はDJをするのが心から好きだから、常に同じ気持ちで挑んでいると。本当にプロフェッショナルなドラムンベースDJだと思ったし、AKiこの15年間180回も良く日本でパーティーを続けてくれたね。Ram Recordsの為とかでは無くて、ドラムンベースシーンにとって、この東京でのパーティーは重要で本当に尊敬に値するし、ありがとうと語ってくれた。絶対的王者からのこの言葉で、この15年が報われた想いがしない訳が無い。

日本にドラムンベースの魅力をもっと伝えたい。こんなに素晴らしい音楽があるんだ。そんな気持ちで仲間と15年前に開始した06S。今回はノルウェーに移住した MY MCのYUUKIが居てくれたのも、やっぱり最高だった。彼は俺がして欲しいことを全て現場でフォローしてくれる。やっぱりYUUKiが居ないと06Sじゃないなぁとか考えながら、自分のセットが終わってみると、山のような思い出と共に迎えたパーティーは、一瞬で終わってしまった。終了の朝5時を迎えても沢山の人が楽しんでくれている情景は、心から美しいと感じるし、DJとして出演してくれたSIMO、VELOちゃん、もちろん参加してくれたみんなには心から大きな感謝です!本当にどうもありがとう!! これからもみんなと共に5年、10年、15年と歩んで行きたい欲求に満たされた、死ぬまで記憶に残る大きな夜でした。

P.S. パーティー最後の朝5時の模様を360度カメラで撮影した映像がこちらで見られるので是非 → https://www.facebook.com/djaki.tokyo/videos/10154154329842329/

2016-05-02

06S 15th Anniversary Mixed by DJ AKi



毎年06Sのアニバーサリーを記念して、DJ MIXをレコーディングし、soundcloudに公開している。有難い事に年間7000再生以上もDJ AKiのMixが様々な人に聞かれていて、年に1度現在の自分に向き合ってこのMIX製作に取り組む時間は、DJとして1つの形を残せるとても貴重な時間と機会。録音しては聞いて、気に入らないところがあったら差し替える連続作業を反復的に繰り返し、何日も費やして、約1時間弱のMIXを作り込む。これだけ多くの人が聞いてくれる分、全く気が抜けない1発録りの真剣勝負は、素直にDJをするのが好きで、やり始めると没頭してしまう気質と、何かを生み出す喜びに満たされたくなる想いと共に、許された時間の範囲の中で、どこまで自分が納得出来る組み立てが出来るかへの挑戦だったりもする。今回のMIXは全体に渡って2016年を象徴するであろう最新の音源を選曲し抜いて、流れるような展開の中、聴き終わったら直ぐにもう1度聴きたくなるような流れにしたいと思案した。最終的にここに公開出来たMIXは、思いの外その思惑が綺麗にはまった、全体的にスムースなMix感が聴きやすく、安定感も溢れるMIXになった。DJ機材は、Traktorを使用し2台のターンテーブルとミキサーという原点に戻ったシンプルなセッティングで、CDJでは表現し得ないターンテーブルによって産まれる、人間が醸し出す絶妙な人力グルーブが全編に渡って楽しめる仕上がりになった。今年のMIXが昨年以上に聞かれたら最高に嬉しいし、DJ冥利に尽きる。06Sの大きな節目である15周年記念前まで、残すところ後1日!! このMIXを聞いて気持ちを高めつつ当日を迎えましょう。

06S 15th Anniversary Mixed by DJ AKi

(Track list)

Dr Kink (Original ) _ The Upbeats
Hyperion _ Friction & Fourward
Robots & Romans (Audio Remix) _ June Miller 
Trump _ James Marvel ft. MC Mota
True Grit _ Smooth
The Light _ TC
Down System _ North Base
Pale Blue Dot (Calyx & TeeBee Remix) _ The Prototypes
New Era VIP _ Andy C
Storm Brew _  TC
Fun House _ Delta Heavy 
All Out _ Keller Hertz
Drawback _ Phace & Noisia
Doom (Original) _ The Upbeats
Against the Grain _ Counterstrike
Overdose _ Audio
Testify _ Drumsound bassline smith
Equilibrium _ Bad Company UK
Dungeon (Original) _ The Upbeats
March On _ Fixate 
LVL09 _ Levels
Conformity _ Inside Info
The Hornet _ Alibi
Dem A Talk Bout _ Richie Brains 
Molecules _ Fixate 
Remind Me  _ High Contrast

Feeling Happy _ Calibre 

2016-04-28

15年間の重み _ 06Sアニバーサリーを前に想うコト

誰がお前がやっているような音楽を聴くと思ってるんだ? しかもWOMBのような大箱で、こんなパーティーが続く訳が無いだろう。06Sが15周年を迎えるにあたって、何を書くべきか考えてみると、当時の諸先輩から言われたこの言葉を、遠い記憶のようだけど今でも鮮明に思い出した。かなり厳しい言葉であるけど、そう言われても何も言い返せないほど、15年前の自分はDJとして、パーティーを運営する立場としても経験やスキル不足でとにかく無力だった。SNSなんて無い時代だった上に、長い間海外で生活をしてしまった自分には、日本での知り合いも少なかった。それでも携帯に登録されている友人に片っ端から電話して遊びに来てよ! と誘うしか手段が無かったし、もちろん06S開始当初は、正直閑古鳥が鳴いている状況だった事は否定出来ない。あのスタート地点から15年間の記憶を糸を紡ぐように辿って行くと、毎月途切れること無く、約180回に及ぶパーティーを重ねて来たんだなと感慨深く、その1つ1つに記憶と時間が凝縮されていて、はち切れんばかりの思い出と愛が詰まっている現実が、このブログを書きながらジワジワと全身を覆う感覚だ。

いつも言う事だけどDJなんて職業は、1人では何も出来無くて、パーティーに誰も足を運んでくれなかったら、ただのエゴの塊でしか無くて、だったら自分のベッドルームでDJしている方がよっぽど幸せだと思える、例えようも無い特殊な仕事だ。でも、何故15年間も06Sを継続出来たのか? DJという立ち位置の自分から導き出される理由は明確で、06Sをより多くの人達が楽しめる為のアイデアや空間を、本気で身を削って創造してくれた仲間に恵まれた事に尽きる。海外と交渉しDJをブッキングし、来日してくれるアーティストに日本や06Sの素晴らしさをしっかりと感じてもらえるようにケアをする人、パーティーが円滑に進行するように現場の安全を守る人、オーガナイザーとして運営や予算を管理する人、そのパーティー自体の面白さやエンターテイメント性をPRする人、自分以外の過去15年間に出演してくれた多くの演者達等、各所に大事な任務と責任を背負った人が存在していて、そんな適材適所な優秀な仲間達が、辛い時も悲しい時も、たまらない至福感に包まれた時も、お前はDJなんだから、自分のその好きな音楽を前面に押し出してDJブースに立てと、時に強く、時に優しく背中を押してくれた同士が存在したから、06Sは15年間も継続している。正直自分は凄く恵まれた仲間に囲まれ、DJとして最上級な環境を与えてもらっているのは間違いなくて、そんな環境のおかげで、自分の愛する音楽に対して1mmもブレる事無く、信念を持って愛を注いで来られた事実は、何者にも代え難いとても尊い物で、自分の人生に直結している歴史であり誇りだ。


冒頭に書いた厳しいお言葉をくれた諸先輩は、06Sが7年ほどを過ぎた時に、現場に訪れてくれて、AKiに昔強く言った事は間違っていたね。お前達が本気でやりたかった事が、やっと分かったよ。06Sがこんなに多くの人達に支えられて大きくなって本当に良かったと、謝罪と共に心から喜んでくれた。その時は心の何処かにあった一抹の曇り空が一気に晴れたよう気持ちになった。それでも結局晴れ間が見えるまで7年かかったと思うと随分時間が過ぎてたけど、15年はそこから更に8年経っている。この話はほんの1つの話に過ぎ無くて、もちろんこの15年間で紆余曲折し、自分の記憶の中にはそんな話が山のように詰まっていて、良い時も悪い時もあったけど、じっくり振り返ると、06Sに関わる全ての人に愛と強い信念があったから今があるんだと改めて確信する。現在は老若男女、日本各地、国籍問わ無い人達が沢山集ってくれて自分の愛して止まない音楽を思い切り楽しんでくれて、他ジャンルのパーティーには無い、独特な熱気溢れるフロアーが06Sには存在している。ドラムンベースという音楽は、この国日本でまだまだ大きいシーンだと言い切れ無いけど、流行り廃りに左右されるようなブームの波に飲み込まれた事は1度も無かったし、06Sが日本及びアジアのシーン拡大の為に担っている役割は大きいと思う。15年という年月は一言では片ずけられ無いほど長く、もしも06Sが無かったら、今の自分は何をしているのだろう?と考えると恐ろしさすら感じるけど、ずっしりと重厚に15年の年月が自分の心や感情を支配しているなと素直に感じる。たかがパーティー、それでもパーティー。そこに自分の生き様があって、06Sがあったから1人の人間としても成長させてもらっている。本来アニバーサリーだから、もっとライトにおめでたくハッピーです!というようなテンションでいるべきなのかも知れないけど、15年を噛みしめれば噛みしめるほど、身が引き締まる想いが巡る。そして、15年も06Sが継続出来たのは、全てこのパーティーに足を運んでくれるみんなのお陰だと、感謝の気持ちが心の奥底から滲み出てくる。毎年06Sのお誕生日はやってきて、毎年アニバーサリーを盛大に祝ってもらって開催しているけど、15周年の重みは今までのアニバーサリーと全く違う感覚で、自分の中で相当大きな節目だと考えずには居られない。そんな中、スペシャルゲストには、ドラムンベースDJとして最も敬愛する絶対的王者Andy C。彼と共に15周年記念のDJブースに立つその瞬間のイメージが頭の中に巡る今、5月3日に迎える特別な時間を、より強い信念と愛を持って受け止めようと思います。

2016-02-24

勇気が旅立った

昨日、親友であり、DJ AKiのパートナーとして長年に渡ってマイクを握るMCである、公私共に自分にとってとても大切な存在の勇気がノルウェーに旅立った。彼との初めての出会いは’98年のニューヨーク。既に友達であった、サブを訪ねてロンドンから来ていた。当時の自分は、今から考えられないほど酷い人で、ニューヨークでの生存競争真っ最中で、DJを始めたばかり。触るものみな傷つけるほど、殺伐とし鋭利に尖っていた若者で、わざわざロンドンから来ていた勇気とはろくに口もきかずに、DJをしてとっとと帰宅し、友達に失礼だとサブに叱られた記憶がある。そんな勇気に対してろくでも無い対応をした自分にも関わらず、その約2年後にロンドンに行くから一緒に本場のドラムンベースやクラブシーンを見に行こうとサブに誘われ、勇気を訪ねたが、大学の卒論目前だったにも関わらず1週間ナイツブリッジの彼の家に泊めてくれて、初めてだったロンドンを案内してくれた。滞在中日夜問わず、過剰なほどにこれからの自分達が進むべき目的や夢を熱く語り合って、そこから揺るぎない人間関係が生まれた。そんな出会いからおよそ20年弱、一人っ子同士だった俺達が、まるで兄弟のように、楽しい事も、幸せな事も、辛い事も、悲しい事も、ここでは全く書き切れ無いほど、山のように濃度が高い思い出を積み上げて来られたのは、お互いを信頼し、自分たちが起こし得る可能性を純粋に求めていたからで、本当に苦楽を共にしてきた。世界中一緒に沢山旅もしたし、大小問わず本当に沢山のステージにお互いを鼓舞しあって立ち、困難な状況も信念を持って乗り越えてきた。プレーヤーとしても友達としても最大級の理解者の勇気が居たから今のDJ AKiがいると言っても過言では無い。そんな彼が新たな人生の一歩として家族と共にノルウェーに移住した。彼の決断を初めて聞いてからは、心から信頼出来る彼が日本から居なくなってしまう不安、愛する彼の家族と会えなくなる寂しさ。もうそんな事を考えると毎日自然と涙が流れて来て、今の自分の精神状態に辿り着くまで大分時間がかっかったけど、勇気がノルウェーに移住する事で、新たに彼が築き上げるコミュニティーに期待し、日本とヨーロッパをより強く橋渡ししてくれるのは間違いないから、自分にとっても逆に好機が訪れたんだと考えられるようになったし、彼の決断を心から応援したい。移住したと言っても、世界地図が小さな勇気は、これからも世界中を縦横無尽に飛び回るだろうし、あれっ?また日本に来たの?って状況になってくれるだろうから、彼との新しい未来に熱い期待をしつつ、住む国が違っても、まだまだ同じステージに立って、マイクを握って欲しい。彼との友情は死ぬまで続くし、永遠であると考えているから、ここから始まる新たなステージに心躍らせようと思います。

2015-11-07

リアニは完全未来型フェス

まだ見ぬ人々の前でDJをして、自分の大好きな音楽の魅力を知ってもらいたい。そんな想いで長い時間DJをコツコツと続けているけど、先週日曜日に開催されたRe Animation 8(以下リアニ8)は、いつも遊びに来てくれる人々以外にも、今まで DJ AKiを見た事が無い沢山の人達にDJを見てもらう最高にエキサイティングな機会になった。会場は、中野区役所前とサンプラザ中野前の広場。もちろん昼間のデイイベントで、入場無料のフリーパーティー。フェスティバルの運営費は、クラウドファンディングで約500名からの寄付が集められ、運営スタッフはボランティア。今まで聞いた事や例の無いこの企画自体がとにかく画期的で素晴らしく、このプロジェクトに賛同し、支援する人達の愛が凝縮されたフェスティバルで、本来多くの人達が集まって祭りを楽しむ人間のプリミティブな部分から湧き上がる素直や気持ちや形、これからのフェスティバルが向かうであろう未来を強く感じた。音楽的な側面や集まっている人々の多くは、所謂オタクと呼ばれるジャンルで、日本を代表する文化であるアニメーションに関わる声優さんや、音楽家、またオタクシーンやサブカルのフィールドで活動するDJ達が集結していて、そもそもこのフェスティバルから自分に声がかかった事がとても興味深く嬉しかった。

自分も日本人に生まれただけに、当然のようにアニメーションを沢山見て、様々なゲームをして育ったから、自分もオタク的要素を多く含んだ人間で、オタクと呼ばれる人々や、そのムーブメント、カルチャーに対して素直に肯定的で、むしろ彼等の自分が好きな物に対する誠実で生真面目な考え方や人間性、生き方は、とても好意的で、オタクの聖地秋葉原のMOGRAでDJを年に1度DJさせてもらっているだけに、その熱量は身をもって体感しているけど、リアニはその規模とフェス感が、ある意味9月に出演した最大の商業的フェスティバルUMFとは真逆で、その手作り感や暖かみが凄く印象的で微笑ましく、あのフェスが現実的に開催出来ている事が奇跡的で素晴らしく、DJをしていてもかなり心地良かった。

DJオファーをもらってから、アニソン満載のフェスティバルでどんなDJをするべきか?熟考したけど、オタクな人々の勤勉な性格によって積み上げられている音楽的知識を刺激したかったし、こんな時こそ、よりDJ AKiやおよそ15年続く06S らしさを表現したいと考えた。最新で最先端な音であっても、出来るだけ伝わりやすい楽曲を50分に40曲選び抜いて凝縮したDJセットは、1曲1曲手に取れるほど反応が良かったし、むしろその反応の良さが想像以上で、MIXを繰り広げる度に、フロアーの揺れが増していってあっと言う間に50分が終わってしまった感覚だった。そして、今までに未体感だった経験を与えてもらったお陰か、DJセットの最後にテンションが高くなって、MOGRAの門番で、元WOMBのセキュリティーだったドラムンベースが大好きなヤスさんに、幼少期の頃に父親にしてもらった以来の肩車をしてもらってフロアーを練り歩いてもらって最高に楽しかった。ラグビーで鍛え抜いた巨漢のヤスさんの乗り心地は、安定感ある高級車のようでクセになりそう。御神輿に乗る祭り好きな近所のおじさんみたいなったけど、記憶に残るモーメントでした。

リアニ8の関係者や、参加してくれたみんなに感謝しつつ、リアニ8の明るい未来に大きな期待をしています。そして、これからもDJ AKiは躍進していきますので、応援よろしくね。


2015-09-28

LOCO DICE(神)に選ばれた!!

長年に渡ってワールドワイドにDJやダンスミュージックカルチャーを紹介するメディア”MIX MAG”。そのメディアの企画で、世界をまたにかけて大活躍する大人気 DJ、DESOLAT主宰、LOCO DICEが選ぶ5人のアーティストに、なんとDJ AKiをピックアップしてくれた。これは本当に信じられ無い事件ですよ。LOCO DICEは、男気溢れる無骨なキャラクターで、ストリート感満載な HIP HOPで培われたDJスキルは驚愕。トラクターのターンテーブル使いで、サイクループやエフェクターを駆使して繰り出す世界観とジャーニー、グルーブ感は、正に神レベルで、個人的には4つ打ち界で世界ナンバー1と呼ぶに相応しいDJ。そんな憧れかつ最もリスペクトするDJが、俺の事について、こんなコメントをくれるなんて、この上なく光栄で最高に喜ばしく感動的な話だ。彼は4つ打ち界で、ぶっち切りの実力とグルーブを誇っている新たな帝王で、ドラムンベースとは正直ほど遠い存在だけど、ジャンルは違ってもちゃんとトップランナーにDJとして評価され、見ていてくれたと思うと、こんなに嬉しい話は無い。更に気が引き締まって、もの凄く勇気と自信を与えられた。これを糧にもっともっと精進して、励んで行く所存です。Massive Thanx to Loco Dice!!!!!

"A very good friend of mine from Tokyo. He's a huge drum 'n' bass DJ out there. An institution. We met when I toured Japan around eight years ago and while I don't listen to a whole lot of d'n'b I know what I like – and I love Aki. He's not afraid to include elements of techno and rave with his selections. He thinks outside the box and finds different ways to communicate with the crowd. Every time I see him play he makes me think about exploring different genres and sounds."
(翻訳)
TOKYOの仲の良い友人。DJAKiは日本のドラムンベースの有名なDJ。8年ほど前に日本にツアーに行った時に知り合ったんだが、ドラムンベースを普段聴かない俺がこいつはスゴい!って思ったんだ。俺はAKiが好きなんだ。彼の選曲は、テクノやレイブの要素を組み込んでいくことを怖れたりしない。型にはまらず、人とは違ったアプローチでフロアの人々と繋がろうとするDJなんだ。いつも彼のプレイを見ると、自分も他のジャンルやサウンドに怖れず探求するべきということを気づかせてくれるよ。



2015-09-23

UMFという山を乗り越えて

どんな大きな目標や目的も叶ってしまうと、まるで幻だったように一瞬で終わってしまって、達成感よりも例えようも無い儚く虚しい想いが胸いっぱいに広がったりする。でも、その先にはもっと大きな壁やクリアーしないといけない案件が必ず待っていて、その次の山をどうやって登り切るのか。そして、頂上をいかにして目指すのか? そんな事を考えながら、一歩一歩立ち止まらずにその山を踏破するのが自分の生き方だから、DJなんて不確かな仕事を継続出来ているのかも知れない。今回登りきった山、”Ultra Music Festival Japan 2015”(以下UMF)が無事に終焉し、今はそんな想いが巡っている。

UMFは今まで日本に存在しなかった規模と内容のダンスミュージック・フェスティバルで、普段クラブに興味が無い人や、お祭り感覚で遊びに来ている人も多数存在していて、あまりにも多くの人達を飲み込んだ為か、商業的だとか、音楽性への不信感とか、色んな否定的な意見が飛び交っているのも事実だけど、自分の視点から言わせてもらうと、文句を言っている人々には、あれだけのムーブメントをあなたが作れるのか?と問いたい。3日間の為に大舞台を作り込み、数え切れ無い何万人もの人々を集め、海外からトップDJ、ダンサー、スタッフを日本に招聘し、あの非日常的かつ非現実的な空間を形にしている。そこには緻密な計算とオーガナイズ力、また日本側の主催者や、そこに関わる人々の知恵と巨大なフェスを安全で円滑に運営する経験値が無ければ、絶対的に現実化出来ない事柄であって、あの大盛況ぶりの中、楽しそうに集う人々を見ると自分には何も否定出来ない。そして、UMFを成功させようと言う熱い思いを持った人々の努力無くして成功は無く、ポジティブな思考が統括され同じ方向に向いて創造された3日間が残したインパクトの大きさは計りし得なく、日本のダンスミュージック・シーンの裾野を広げてくれた事は間違いない。

UMFとはご縁があって、3年前のUMF韓国に出演させてもらい、初めてその規模と演出力、ブランディングを目の当たりにしたけど、その時の韓国での衝撃は正直色んな意味でカルチャーショックな経験で、EDMの象徴とも呼ばれるフェスに対してドラムンベースDJとして、どうやって向き合うべきなのか、自分の立ち位置がそこにあるのか? もの凄く考えさせられたけど、今年のUMFでは信じられ無い事に、初日のセカンドステージがドラムンベース・エリアと化して開催された。自分にとっては本当に追い風が吹いたような大事件だったし、名だたるトップDJ達との共演に気持ちが高ぶらない訳が無い。そして、DJとしてこの貴重なチャンスをしっかりこの手に掴み取るのは、当然であって何があっても形にするぞ!という意気込みが強かった。でも、いつだってどんなパーティーやフェスでも蓋を開けてみないと実際どうなるのか分から無くて、想定外の事が起こるのが常だけど、とにかくもっともっと高く上に登る為、もっともっと大きくなる為と、心の奥底から自分を奮い立たせ、今回の舞台に魂を込めて挑んだ。


自分の出演時間は13:30からと、早い時間帯だったから、どれだけの人が集まってくれて、踊ってくれるのか全く想像出来なかった。いつも真っ暗なクラブを主に活動している自分としては、まずは生活の時間帯を徐々にひっくり返えす為に、フェス1週間前から昼シフトに切り替えていって、連日連夜音楽と真剣に向き合い走り込んで、可能な限りベストコンディションで挑みたかった。もちろん究極の晴れ男だから天気の心配はしていなかったけど、当日は9月とは思えないほどの秋晴れで、テントで覆われたステージの気温の暑さが尋常では無くて、久し振りにDJ中に鼻先から汗が絶え間無く流れ落ちるほどのサウナ状態。とても過酷な状況で簡単では無かったけど、DJを開始してから、徐々にフロアーに人が集まり始めて、1曲1曲落とし込む度に手応えを感じた。でも、その反面、心はどんどん冷静になっていく自分が居て、過去に乗り越えてきた大きな山の記憶が走馬灯のように頭の中を巡っていた。ブラジルのSKOLBEATS、イギリスのMATTERやFABRIC、THE END、オーストリアのBEATPATROL、FUJI ROCK等、海外のフェスや大型クラブで学んだ感覚が指先まで蘇るように全身が包まれていた。


今回のUMFでは、どんなDJをして、どんな音を響き渡らせるのか?熟考を重ねたけど、より自分らしさを打ち出す為に、UMFの音楽性や客層に寄せるのでは無くて、俺に寄らせるという想いを込めて、90分間で出来るだけ多くのDJ AKi 好みな楽曲を次から次にMIXして展開させようと心に決めていた。そして、ドラムンベースに特化したステージだったし、EDMや4ビートは、メインステージで嫌って程プレイされている訳だから、その辺に触れることなく、媚びず、自分の音楽であるドラムンベースのみでセットを構築したかった。そんな頑な想いが届いたのか、DJ終了時にはフロアーはパックの状態で、そこに渦巻く熱気は想像を遥かに超えていた。フロアーの外の遠くまで見える人達までもが踊っている風景は壮観で、長年の相棒 YUUKi MCと作り上げたライブ感やフローは、自分が考えていた以上に爪痕を残せたと思うし、あのとてつも無い数のお客さんの中から06Sや、JUPITERに来てくれる人が産まれ、シーンがより成熟してくれたら心から嬉しく幸せだ。でも、自分のプレイの自己評価は75点で、合格ギリギリのラインだったと感じていて、まだまだ究極に突き詰められたし、今でも1つ1つのMIXを手に取るように覚えていて、若干のミスや選曲の並び替えは、もっと大なり小なり沢山の現場で経験を積んで改善し、今後のDJプレイに生かして行きたい欲求が強く産まれた。


実はこの9月でDJキャリアが20年目に突入した。ターンテーブルのピッチすら合わせる事もままならなかったあの日々から20年。まだまだ全く悟りが開か無いけど、自分にとって20年という長い年月は大きな節目。今回UMFという大舞台を乗り越えた事で経験値が上がったのは確かで、悩みながらもひたすら前向きに続けてきたDJをまだ続けないとダメだよと、天の声が聞こえているようで、自分にとって大きなターニングポイントになった。この気持ちになれるのも、全ていつも支えてくれる仲間、06Sファミリー、今回の何者にも代え難い経験を与えてくれたUMF関係者の方々のおかげで、心から感謝している。そして、より強く1歩づつ前に進んで行こうと考える。残りの人生をかけて自分が進むべき道をしっかり捉え、この想いを成就させたいので、これからのDJ AKiを暖かくしっかりと見守って下さいね。

2015-09-22

UMF JAPAN 2015 DJAKi Track List

UMF JAPAN 2015 DJAKi のトラックリストを公開。新旧織り交ぜ拘りを持って選び抜いた、DJ AKi好みのハイクオリティーな楽曲揃い。90分間全51曲。

The Nemes _ Ed Rush & Optical
Once Again _ Loadstar
Anonymous _ Dirtyphonics
Lrad _ The Prototypes Rmx _ Knife Party
>> Deadline bootleg _ Dub Phizix
Where We Go Feat. Doctor _ Calyx & TeeBee
Robots & Romans _ June Miller
Snares _ Joe Ford
Zodiac _ Mob Tactics
Foodchain _ Audio
Freak ft. Josh Barry (VIP) _ Friction
Impulse _ Mind_Vortex
Spider (Optiv & BTK Remix) _ BC
In Your Eyes _ Callide & Intraspekt
The Pulse (The Prototype Remix) _ BC
City Of Gold (Extended Mix) _ The Prototypes
Shaman VIP _ DC Breaks
Some Chords (Cyantific Remix) _ Deadmau5
Abyss 2015 _ The Prototypes
Ghost _ Delta Heavy
Himsa _ June Miller
I Need You Here _ Tantrum Desire & Drumsound & Bassline Smith
Show Tell _ The Voss NC-17
>> Timewarp VIP _ Sub Focus
Heartbeat Loud (ANDY C VIP) _ Andy C ft Fiora
Borg _ Original Sin
Experts - The Prototypes Remix (Explicit Mix) _ Skisim
Phantasm _ Drumsound & Bassline Smith
Last Night On Earth _ June Miller
Kill The Silence (feat. Ayah Marar) _ The Prototypes
The Black Hole _ Smooth
Nitrous (Audio Remix) _ BC
Dune _ Loadstar
Way Of The Warrior _ James Marvel ft. MC Mota
Raptor _ Frankee
Force Majeure _ The Voss NC-17
Shatterdome _ Audio
Angry Bird _ Ed Rush & Optical
Perforation (Original) _ Wilkinson
Slaughter House _ Slang Banger
Take me Away (ANDY C rmx) _ Dj SKT
Half-Truth _ Ed Rush & Optical
Don't Look Down Feat. BullySongs _ Rene LaVice
Slow Down _ June Miller
Major Happy (VIP) _ Fred V & Grafix
Liberate (Matrix & Futurebound Remix) _ Eric Prydz
Heaven & Earth _ ASY
Xpander (Futurebound Remix) _ Sasha
Stand High Feat. Daniela _ Mind Vortex
Freefall VIP (feat. Reija Lee) _ Metrik
You Can't Stop (Matrix & Futurebound Remix) _ Afrojack & Shermanology

2015-09-18

いよいよ土曜日はUMF!!
























いつかは、好きなアーティストを集めてフェスとかやってみたいよね。06Sを始めた頃まだドラムンベースシーンなんて日本で全く認知されて無かった時代に、仲間達と熱く語りあって、そんな妄想を膨らませていた。もちろん中々簡単には実現出来る案件では無いのは衆知の事実。でも、いつかは必ずと思っていた夢のような話が今週土曜日のUltra Music Festival Japanで遂に実現する。

ヨーロッパや、アメリカでは巨大なフェスティバルが乱立していて、2DAYSや3DAYS開催のフェスティバルだと、ドラムンベースのステージが設けられる現状自体、20年間ドラムンベースDJとしてキャリアを積んできた歴史の中でも有り得無かったけど、世界的なダンスミュージックシーンの中での立ち位置が随分と変化してきたなと感じている。日本のUMFでも、その変化が今年実現すると思うだけで、とても感慨深いし、最高に喜ばしい歴史的快挙だ。そして、そんな豪華なラインアップと共に自分の名前が並ぶ現実は、刺激的であり、開催日に近づくにつれ、気持ちが高ぶっている。

今回自分が出演するUMF初日のWorld Wide Stageには、Sub Focus、Chase & Status、Pendulum、Sigmaと今のシーンを象徴し、旬な音楽を常に発表し続けているトップアーティスト達が一同に介する。06Sでブッキングを試みても、中々実現出来無い、常にスケジュールが埋まっている、アジアツアーでさえも中々敢行出来無い、売れっこアーティスト揃い。このラインアップを良くも揃えてくれたなと、UMFには心から感謝しつつ、この高まる気持ちを自分のDJプレイに、YUUKi MCと共に、魂込めて全力で挑もうと思います。13:30。World Wide Stageに大集合でよろしく。

2015-08-05

DJ AKi 大分復活致しました

今年は大殺界のせいか、何気に頻繁に病気になるなぁ。。。およそ3週間前から身体の右上半身に鈍痛があって、肩は上がら無いし、首が後ろに回ら無くなっていたんだよ。一向に症状が改善されなくて、そんな状態で6時間DJセットを迎えて、最後まで大丈夫かな?と思いつつも、ブースに立ってDJを始めてしまえば痛みを忘れてしまって、無事に最後まで乗り切れたんだけど、翌日上腕二頭筋に、謎の湿疹が広がって痛みが激しくなった。寝てるだけでも痛いし、肌が荒れる事なんて殆どないから流石に心配になって、患部を写真に撮っていつも06Sに遊びに来てくれる看護婦さんに送ってみたところ、私の経験上これは間違いなく帯状疱疹だから重症になる前に直ぐに病院に行って下さい!とアドバイスされ早速病院へ。案の定帯状疱疹と診断された。この病気はとにかく例えようも無い痛みが強くて、友人が何人か患ったのを見てたから、辛そうだなって思ってたけど、まさか自分にもやってくるとは。。。なめてかかると、湿疹が顔まで広がったり、重度だと1ヶ月入院しないといけないみたいだけど、今回は早期治療のおかげで、湿疹も広がらず治ってくれた。でも、大量の治療薬と鎮痛剤を未だ服用しつつ、無理の無い生活をしてるよ。


体調がおかしくなった時は、もう無心になってひたすら療養するしかないね。幸いな事に先週末は何ヶ月か振りのお休みで、痛みと傷を癒す為に、名湯有馬温泉で湯治出来たのも効いたし、出来るだけより良い食事を心がけ、この3日間は毎日海で何も考える事なく、光合成を繰り返し、潮風を十分に浴びて大分体調が回復してきた。でも、太陽光の浴びすぎで脳にダメージがあるような気もするw 今回も、沢山の方々にご心配をかけ、早く良くなって下さいとお見舞いメールやメッセージを頂きました。優しいみんなに、この場を借りてお礼します。どうもありがとう。DJ AKi大分復活致しました。

まずは明日のDJ AKi STREAM でDJのリハビリとスパーリングを開始します。今回はYUUKi MCが海外に渡航中の為不在でお一人様での配信だけど、休んでいる間も沢山新譜が届いているから、23時~いつもの場所で会いましょう。日焼け凄まじい闇に溶け込むほど真っ黒な私でお送りします。そして、月に一度のお楽しみ、土曜日の06Sには、もっと体調も復活していると思うし、十分に療養したからエネルギーも大分チャージされているはずなので、いつも通り全開で飛ばして行く所存です。夏はクラブよりも海やレジャーって人が多いけど、8月は1週ずれ込んでドラムンベースが足りなくなっている中毒患者も沢山居ると思うし、夏休みだから行ける!と言う学生さんや、地方からの参戦者も多数いると思うので、AUDIO PORNのエースXILENTのサウンドと共にWOMBで開催する06Sで、音の栄養を補給して、夏バテ防止、精力増強して下さいね。でも、発病してから毎日早寝早起きを心がけてたから、深夜3時半に元気で起きていられるかなぁとか、健全な社会人のような心配をしているDJ AKiだけど、みんなから一杯元気もらいたいと思います。

2015-07-24

グルーブの謎

グルーブとは常に謎だ。そもそもグルーブの由来は諸説あるけど、レコード盤の溝による音の緩急や強弱から産まれ、踊れる音楽の雰囲気や空気感をグルーブと呼んだらしい。もう20年もこのシンプルかつ、奥深い世界に足を突っ込んで時間が経つけど、このグルーブという存在が、ダンスミュージックには不可欠で、人に高揚感を与え、心地良く音楽にはまって踊る為には、絶対的にグルーブが無くてはならない。そして、時にその表現方法の難しさは厄介でもあり、とてつも無い謎に満ちている。自分の過去の経験上考えられるのは、グルーブとは自分の肉体や精神の奥底から沸々と湧き出てくるようなものであって、音楽でありながら音楽を奏でる訳でも無く、作曲をするでも無く、既に存在する音楽2曲を混ぜ合わせMIXする結果、そこに生まれる音楽のうねりや融合感を表現する為にグルーブは存在する、口では説明しずらい感覚的な物だ。それはコンピューターがどれだけ進化して、正確なタイミングで2曲を混ぜ合わせたとしても、逆に非人間的なグルーブになってしまって、人間が醸し出すグルーブは、人間にしか表現出来無いし、より良いグルーブを表現するには、その日のコンディションが重要で、食べたものとか、精神状況に激しく左右される。

DJ AKiのDJ論として、再生している曲に、次の曲を混ぜるのでは無くて、自分のグルーブに再生されている2曲を合わせるべきと考える。そうする事によって、所謂それぞれのDJ達のグルーブが産まれると、キャリアが10年過ぎた頃に気づいたタイミングがあった。DJを始めたばかりの頃は、2曲のbpmを合わせる事しか考えられ無いけど、お前らに合わせるんじゃ無い!俺に合わせる!と、長い事DJをしているとそんな悟りが開いたりする。(この考えは俺だけかも知れない?)そんな自分のグルーブをしっかり形作る事が出来る程、個人的には好きなDJの大きな評価基準になっているから、自分としては、今までそのより良いグルーブを産む為に人生の全てを注ぎ込み、挑んできたと思っている。


ビートは基本的にスネア、キック、ハイハット、タム等によって構築されるけど、2曲をMIXする時に、どこを狙って落とし込むか?どのポイントを重ね合わせていくのか?が、もの凄く重要で、全く正確に狂う事なく完璧にビートをシンクロ(同期)させても、踊れなくてつまらないグルーブになりがちで、常日頃からTRAKTARやCDJのシンク機能を使うDJに対して疑問が残るのと同じ。では、どうすれば自分本来のグルーブを表現出来るのか?差し込んでいる曲のビートが既に流れている音楽よりも突っ込ませるのか、それともビートの裏気味に乗せていくのか?で全く違うグルーブを産む。個人的な見解だけど、前者は白人、後者は黒人がそれぞれの人種が持つグルーブの特性表現を持っていると思う。じゃあ自分はどうなのかと言うと、意識的に常日頃から2曲目を前のめりに突っ込ませるグルーブ感を強調させていて、それがみんながいつも感じてくれているDJ AKiのグルーブ感だったりする。案外繊細な話でDJでは無い人に文章で説明するのは難しんだけど、伝わってるかな? もっとちゃんと知りたい人は直接話してあげる!(笑)

そんなグルーブだけど、先日のJupiter 6時間セットはいつもの自分とは違って、前のめりでは無くて、何故か心身共に裏に入りたがっている自分が居て、裏気味に入りながら、より楽曲を引っ張っていくようなMIX感が6時間終始継続的に強調され反復していたと思う。冒頭に書いたように、自分でも何でなのかが分から無いんだけど、それがグルーブの謎。最近はアワビとかウナギを食べてからDJをする機会が多いけど、この日は厚切りのステーキを食べたからかな?とか、好きな夏になって暑くなって日焼けしまくってるからかな?とか、最近割と毎日楽しく過ごせてるからかな?とか、色々と思い当たる節はあるけど、意識的では無い部分で、自分のグルーブに違いが産まれるのは間違いない。そんな感覚を感じ取ってか、今日のAKiさんはいつもよりもよりハードでしたねと、結構色んな人に言われたんだけど、発信側と受け取り側のグルーブの感じ方も随分と違う物だなと思った。でも、普段の自分から湧き出てくるグルーブと違う良いグルーブ感があったのは事実で、物凄く6時間が楽しかったよ。どちらにしろJupiterは本当に濃厚なドラムンベース好きが早い時間から遊びに来てくれて、DJブースとフロアーが凄く近くて、波動のキャッチボールがし易く、アットホームな雰囲気が最高に好きだ。次回のJupiter @fai青山は9月12日で、しかも8月21日は初めての大阪CIRCUSでの開催になる。06Sとまた違ったライフワークになりつつあるJupiterは、刺激的で毎回沢山の大事な要素を学ばせてもらえる。朝まで1晩中DJをやらせてもらえるなんて、こんなに贅沢でDJ冥利につきるパーティーは無いし、混じりっけ無しで100%ピュアなDJ AKiのグルーブをお腹いっぱいに満喫出来るJupiterをみんなで育ててやって下さいな。そして、今後もDJ AKiのグルーブ感の探求の旅は続いて行くのであります。


2015-07-10

グアムレポート

梅雨が憂鬱な日本から3日程脱出して、初めてのグアム島に訪れた。グアムは太平洋にあるマリアナ諸島南東の島で、成田から飛行機で3時間と利便性が高く、手軽な海外旅行先で、家族連れや初めての海外旅行者に向いていて、日本でも一般的な観光地。今回の旅の目的は今年で開催3回目の5,000人規模の音楽フェスティバル”Electric Island Festival”と、WOMBのコラボレーションがあって、WOMBのステージも設けられる初の試みだった。基本的にEDMが軸のフェスだから、ドラムンベースの入り込む隙間が無く、自分はフェス前日のプールパーティーでのDJオファーだった。正直過去にグアムに訪れた人達の感想を聞いても良かった試しが無いから、過度の期待をしないで、ひとまず近いし南の島にでも行くかと、軽い気持ちで旅立った。でも、実際訪れてみるとそこは海外。海外に行くと背中から羽が生えたように解放されて活き活きとしちゃう性分だから、ブラジル以来約1年振りの海外で、到着から灼熱の太陽と、むせるような熱気に南国好きな自分としては、心が躍らない訳が無い。


ホテルに到着すると、既にプールパーティーが始まっていて、自分の部屋はプールの1フロアー上で、DJブースの真上。徹夜からのフライトで3時間しか飛ばないと、充分な睡眠が取れないから、え~もう着いちゃうの?って思いながら、眠い目をこすりながらホテルに到着して、夜のDJの為に一眠りしようと思ってもそこは爆音鳴り響く部屋で当然無理。ひとまずDJまでパーティーで遊ぶ事にして、程なく自分の出番になったけど、プールパーティー最後のDJで元々関係者のみのパーティーだったから、正直そこまで人が居なくて、ここはまずグアムの関係者にちゃんと音楽を伝えようとDJを開始すると、1曲目でいきなりDJ機材全ての電源が落ちた。。。特設のDJブースで屋外だと起こらない事故ではないから、復旧を待っていると、ホテル自体のブレーカーが飛んでしまって、回復不可能と判断。グアム迄来て1曲もかけれないのかぁと困惑していると、クルーの連中が今夜ホテルから歩いて5分のところにあるクラブでパーティーをやるから、このままこの機材を持って行くし、ここよりも人が居るし、何時に来てくれても構わないから、DJをやりに来てくれないか?と。これは予想に反したオファーで、お願いされれば何処にでもDJをしに行く精神の自分としては、1つ返事で承諾して、部屋に戻ると大雨のスコールが降り出した。おかげでユックリと一休み出来たし、これって音が止まってなかったら機材が大変な状況になってたなぁと思うと、グアムに来ても晴れ男伝説。今夜のパーティーでAKiにDJしてもらう為に音が止まる運命だったんだよと、グアムの人々は明るくナイスで前向きだ。
クラブに向かってホテルから歩いていくと、もう既にダンスミュージックが300m先から聞こえてくる。小さなクラブの入り口にはスピーカーが設置されていて、外に向かってガンガン音を鳴らしている。こんな風に爆音を外で鳴らしたら、日本だったら騒音苦情で直に警察が来ちゃうけど、そこはグアム。むしろ音に誘われて人が集まって来る。お店の作りは凄くシンプルなバーが1つあるラウンジ形式の内装で、客層はほとんどが現地のアメリカ人。人種も様々で、黒人、白人、アジア人、現地人? 等、多種多様。どうやらグアムで唯一の音箱らしく、久しぶりの海外でアウェーな環境。きっとドラムンベースを全く知らないであろう人々をどうやって踊らすか腕が鳴った。実際にプレイしてみると、まずは黒人達がDJ AKiのグルーブ感に引っ張られて、ソファーでまったりしていたのに、突如ガンガン踊りだした。音的には歌ものを中心にあまりオーガニック過ぎない選曲で組み立てた。アメリカでDJするのは本当に久しぶりだったけど、もちろん英語圏だから歌詞の並びに拘ったのも功を制したと思う。失恋の歌詞からハッピーな歌だと意味合いがおかしな事になるからね。その辺の意図も通じたのか、その場に居た人達のノリの良い事。終止最後迄大盛り上がりで、改めて音楽に国境は無いなと実感出来たし、音楽知識やボキャブラリーに捕われず、しっかりとしたDJのグルーブと良い音楽さえ鳴っていれば、何処であってもパーティーはきちんと成立するし、伝えるべきグルーブが受け取り側に理解してもらえれば、4つ打ちだろうとドラムンベースだろうと関係無い。


プールパーティーで音が止まった事で、想定してなかったギグが出来て凄く楽しかったから、ご機嫌でその夜を過ごし、空腹で朝早く起きてしまったのもあって、ホテルの朝食バイキングを食べに行ったら食あたりに。。。最近自炊メインで油を抑えた野菜中心のヘルシーな食生活をしてる自分としてはいかにもアメリカな食事と油が全く合わなくて、腹痛に見舞われ起き上がれなくなってしまった。その夜はメインイベントのフェスなのに、でも絶対的に行けないなぁと思っていると、薬を持って迎えが来てくれて、何とか会場に足を運べた。会場に着くと人種のるつぼで、フェスのお客さんは割と年齢層が若め。時空ボケもあって、一瞬自分が何処に居るのか?分からなくなったけど、熱気があって賑わっている。メインステージはEDM。WOMBステージはテクノ。WOMBのステージのサウンドシステムの鳴りと、大型LEDスクリーンの質感がアナログ感満載で、何故か懐かしくも暖かみがある演出。南国の開放的な気候と空気感に遊びに来ている人々は終始楽しそうで、良い雰囲気のフェスだった。

最終日体調も何とか復活して、部屋でゆっくりしていると、今夜のビーチパーティーでもDJをしてくれといきなりオファーが。ドラムンベースがグアムにも思いの外響いたようで、パーティーの閉めをどうか?と。もちろん断る理由は無い。大きなビーチサイドのレストラン脇に特設DJブースが設置されてある。背中にビーチを背負った景色のサンセットはロマンティックに奇麗で、中々のロケーションを見つけたなぁと感心。昨夜のフェスティバル関係者やDJ、もちろんお客さんも沢山集まっていた。ビーチパーティーならではのまったりとした雰囲気で、みんなお酒と食事を楽しんでいたけど、ブースの前にはそれなりのフロアーのサイズもあるし、割と音が鳴っている。まずは、ディープ目でトライバルな音でDJを開始して現地の黒人の人々を取り込んでみた。すると音に引き寄せられられるように人が集まって踊り始めた。彼等は本能的にグルーブ感がイイから、黒人がフロアーで踊ってくれると、フロアーのテンションがグッと上がる。そこからオーガニックな如何にも海にマッチしたポジティブな歌モノを連発して、最高潮なテンションで無事に終了。夜のビーチサイドの雰囲気は本当に心から楽しめた。その場所と雰囲気に合った音楽で響き渡る音楽の力は、海外だとより深くまで心に沁みる。

今回のグアムは予想に反して2回全く想定しなかった場所でDJをしたけど、自分は凄くツイてるし、良い意味で持ってるなと改めて思ったよ。2ギグともグアムでDJするならこの2カ所でしょ!と言っても良い程の最高の環境でDJをやらせてもらえたし、初めて訪れた土地なのに現地のホントに心が優しい沢山の人達とコミュニケーションを取れて仲良くなれた。もちろん日本から来てくれていた人達と海外ならではの時間軸の中で色々と建設的な話がゆっくりと出来たし、WOMBのクルー達とも記憶に残る思い出が出来た。音楽を通じて広がるボーダレスな友達の輪や、まだDJ駆け出しの頃にNYで外国人を相手にDJをしていた頃の懐かしい記憶も蘇えったりで、貴重な経験になった。そして、前日のフェスに出演した同級生だけど大先輩のKEN ISHIサンが、フロアーで踊っていてくれて、AKi君Good Jobだったよ~と言ってもらえたり、卓球さんにもロケーションにはまった良いセットだったよ、しかもISHII君がドラムンベースで踊るのを初めてみたよって笑って話してくれた。大先輩のテクノレジェンド達からの愛のあるメッセージはグアムの大きな記憶の1つになった。


グアムは東京からたった3時間のアジア圏なのに、英語が普通に通じるし、もちろんおもいっきりアメリカで、こんな近くにアメリカがあるんだなと初めて知った。70年前の戦争当時だったら、機関銃で殺し合っていたであろう土地で、楽しく至福感に包まれながらDJが出来て、何て良い時代に生きてるんだろうって痛感したよ。観光で見るべき場所も無いし、3夜連続でパーティーだったから、パーティーとホテルで3日間があっと言う間に過ぎてしまったけど、食事さえ改善されればまた絶対に訪れたい南の島だった。来年もこの企画絶対にやって欲しい!

2015-06-18

今夜は最後のBASSTECH

今からおよそ3年前。麻布十番にあったクラブ”Warehouse”で、block.fmの創始者M-floのTakuさんと初めて共演した時に、Takuさんから直々に「実はダンスミュージックを軸にしたインターネットラジオステーションを始めるんだけど、もしも良かったら番組をやりませんか?」 と声をかけてもらった。当時既にDJ AKi STREAMを開始していた自分としては、もちろん興味はあったし、ストリーミングで音楽をみんなに聞いてもらって知ってもらう重要性は強く感じていたから、1つ返事で承諾したし、むしろTakuさんがどんな考え持って展開し、自分のラジオ局に対してどんなビジョンを持っているのか? 凄く期待した。そして、AKiさんの好きなようにやってくれて構わないと寛容な気持ちを持って迎えてくれた。

BASSTECHでは、可能な限り鮮度が高い、まだリリースされていないプロモ楽曲を中心に紹介し、それらをMIXしながらトークもしっかりするのが主旨で、結構な量のお酒(テキーラ)を飲みながら番組配信していた時期もあったし、規定の時間を超えて、延長コールで1時間以上番組配信を延長してしまった過去もあって、今考えると、しっかりと時間のプログラムが組まれているラジオ局で、かなり無茶苦茶だったなと反省している。すいませんでした。でも、それぐらい楽しくいつも配信させてもらっていた訳だけど、紆余曲折しながら、今ではほとんどお酒も摂取しないで、しっかり台本も書いて真面目に配信する品行方正な番組スタイルに辿り着いた。(そう思っているのは俺だけ?)

配信しているスタジオは、自分が慣れ親しんだ渋谷富ヶ谷にあって、昔仲間達と住んで居た一軒家のはす向かいで、数ヶ月前迄住んで居た自分の家から歩いて3分と、正に地元エリア。Takuさんの趣味が反映されているインテリアや、雑貨、レコード、機材、書籍等、センスが良くて、居心地が良い解放されているスタジオで、スタッフもみんなナイスな仕事が出来る大好きな人達だ。番組を開始してからから3年経って、block.fmのおかげで色んな経験や沢山の人達との出会いを与えてもらって心から感謝している。そして、今夜は最後のBASSTECHになる。

block.fmで番組を持たせてもらってから強く感じているのは、今迄自分ではリーチ出来なかった人達にドラムンベースという音楽を知ってもらう機会が格段に増えた。ある時は、九州自動車道のサービスエリアで、トイレから出て来た俺に、「AKiさんですよね?block.fm聞いてます!」って声をかけてもらったり、元block.fm局長TJOさんと一緒に訪れて、往路の電車の中で、音楽やクラブシーンの現状等、凄く沢山の良い話が出来て、それ以来色んな新しい音楽の情報をTJOさんが与えてくれるきっかけになった、富山県魚津のクルー達も大のblock.fmリスナーだし、先日の浜松クルーの1人がblock.fmでドラムンベースを勉強させてもらってますと言ってくれた。そして、毎週水曜日に配信されている番組、LOCALIZEでドラムンベースを知って、そこから06SやBASSTECHに集まってくれるようになった人達も一杯居る。今では、DJ AKi STREAM、BASSTECH、JUPITER RADIO、3番組全てを聞いてくれて、タイムラインを賑わしてくれる愛すべき人々。block.fmから拡大し広がっていった人達の輪は自分にとって掛け替えの無い大切な物であって、彼等との出会いはとても大きい。きっと、これはドラムンベースシーンに限った事では無くて、多ジャンルでも同じ現象が起こっているだろうし、block.fmを聞いてダンスミュージックを知って、クラブや各種パーティーに通ってくれるようになった人達は山のように居る。間違いなくblock.fmが日本のダンスミュージックシーンに与えた影響力は計りし得ない。


冒頭に最後と書いたけど、実際は今迄の第3木曜日24時から、第4木曜日の22時半から24時迄に番組改編に伴って移動する。BASSTECH by DJ AKiが遂にゴールデンタイムに突入なんだよ。今迄寝落ちしちゃいましたとか、翌日の仕事や学校が早くて聞けませんって声があったけど、これで聞きやすい時間帯になるし、しかも1時間から90分番組に拡大。自分にとって今回の提案はとても光栄な事で、素直に嬉しく喜ばしい事だ。これから気持ちも新たに、より品行方正なDJ AKiをお見せすべく、リニューアルする新番組BASSTECH+(ベーステックプラス)を楽しみながら、しっかり楽しんでやって行こうと思います。そして、今迄以上にみんなでタイムラインをガンガン滑らせて盛り上げてくれたら、DJ AKiはとっても幸せです!

2015-06-10

BPM1の攻防

 BPMとは、Beats Per Minute(ビーツ・パー・ミニッツ)の略称で、音楽や演奏のテンポを示す単位。DJにとってどのBPMを推移して、フロアーに音楽を継続的に落とし込むか? 簡単に言うと音楽やリズムのスピード感をどのスピードで流すか?まず基本的にDJが考えるべき大切で重要な要素だ。同じ曲でもBPMが10違えば全然違う曲に聞こえるし、音楽の速度によって音のキーも、もちろん変わる。最近のドラムンベースは、174BPMでリリースされるケースが一般的で、ある意味世界基準のBPM数値。DUB STEPなら140、EDMなら128等、ジャンルによってBPMは異なる。実際最近のDJ AKiのプレイ中のBPM はめっきり落ちて来て、06S開始当初は180を超えていた時もあったけど、現在は主に175が、素材を損なわず自分のグルーブにフィットしていて、感覚的にしっくり来る。

15周年へ向けた第1歩を踏み出した06S。06月06日(ゼロロクゼロロク)と、今迄年に1度しか来ない6月で6日だった日が過去14年間にあった記憶がないけど、とにかく06Sにとって縁起が良い日。ゲストDJにイギリスブライトンを拠点に活動する、SHOGUN AUDIO主宰、DJ FRICTIONが1年ぶりに再来日してくれた。説明不要のDJスキルは正に世界トップクラスで、昨年からpioneerのオフィシャルパフォーマーに就任しただけあって、4台のCDJを駆使して繰り広げるMIXは職人技。プレイの安定感が抜群で、CUEの設定を細かく切りまくって、狙い澄ましてハメ殺すダブルドロップの洪水は、彼独特な疾走感や音圧、躍動感を産む。計算され尽くした 90分の流れやフロー作りは流石の一言に尽きる。この日がオーストラリア・ツアーを終えて立ち寄った日本だけに10連投目。10日連続、移動しながらDJをするのは、かなり体力的にハードで簡単にはやりきれないけど、プロのDJにとって、それが仕事であり、好きで無いと到底乗り切れる物ではない。FRICTIONは普段から接していると、この人本当にDJするのが好きなんだなぁって思わされる生粋のドラムンベースDJだ。

 ゲストアーティストを毎月招聘する理由の1つとして、もちろんそのDJをシンプルに見たいのが大きな理由だけど、もう1つ個人的にある目的は、世界のトップDJやプロデューサーを招聘して、自分が1番慣れ親しんだホームであるWOMBのDJブースで、彼等がどんなプレイやパフォーマンスをするのか未だに凄く興味がある。全く同じ環境に本物のアーティストが身を置いた時に産まれる自分との違いを間近で感じる事で、自分に足りないところや、改善すべきところ、また自分のチャームポイントをしっかり比較出来る。実際DJを始めた時からこの20年間ドラムンベースのみならず、色んなジャンルのDJを間近で見て来た。ブースにかじり付いて、1つ1つの動きを把握して、技を学び、それを糧に成長してきた。DJは音楽であるけれど、目から入ってくる情報も実は沢山あって、目で学ぶ事も凄く大切だ。簡単に言うと同じ土俵でどんな相撲を取ってくれるのかがワクワクするんだよ。DJは格闘技じゃないから個人個人でDJに対する評価は千差万別だし、勝負事のように明確な結果がある訳では無いけど、自分としては毎回来日してくれるアーティストに負けない気持ちでブースに立ってる。

そんな世界の3本指に入ると思う、FRICTIONとの対戦。彼は1流中の1流ですからね、簡単には隙を見つけられないけど、勝てない相手では無い。彼のプレイで今回気になったのは、BPMが177前後で推移していた事と、所謂王道系の楽曲でまとめていたのがポイント。いつもよりも少し早い気がしたし、最近の自分ではかなり早く感じるBPM。でも、フロアーのテンションは最大迄膨れ上がっていた。いつもゲストとDJを交代する時に考えるのが、自分はどのBPM数値から始めるか?で、前のDJが180近かったりすると、176で開始するとグルーブが落ちたように感じるのは当然。でも、だからと言って同じBPMで始める事も出来ないし悩みどころだけど、今回はFRICTIONから1つ落として開始。この1つの差がフロアーに大きな違いを産む。実際は1つ落としていても曲のテンションによって、スピード感が違って聞こえるのも不思議なグルーブのマジックで、1つ落としているにも関わらず、FRICTIONよりも自分のグルーブが突っ込んでいる印象を開始数曲で感じて、そこから徐々に175まで落とし込んだ。いつもの自分の時間帯は3:30から最後迄と遅くて、ゲストDJが上げ倒してくれると、フロアーの人々のエネルギー残量が落ちるのも当然で、ピークタイムから同じBPMをひっぱっても、うまく行かない事が多い。結局フロアーを見て感じ取ってその場の雰囲気や時間の流れに合った音楽やBPMをコントロールしないといけない。FRICTIONから引き継いだBPMを最終的に2つ落としてパーティーが終わったけど、今回はその微妙な差が1晩の流れを奇麗に作ったと、やけに感じた06Sだった。そして、何と言っても RamからリリースされたJUNE MILLERと、Hospitalからの LYNXのアルバム!! この2つのアルバムから選曲した楽曲達のMIX映えが素晴らしいと思った。彼等は正に新世代のプロデューサーで、変則的で期待を裏切るような構成力がたまらないし、2015年を象徴する旬の音で、自分のDJセット内のエッセンスとして効果的に役割を果たしてくれた。アルバム通して楽しめる作品だからチェック! DJ的には最近はまってるループ機能もいつも以上に多用してライブ感が強めに表現出来たし、え!?もう4:45??って思う程一瞬で自分のセットが終わってしまった感覚だったけど、Frictionとの対戦で、今迄気づかないような新しい世界観を垣間みれて、これから更に進化するドラムンベースに早く出会いたいと強く思った。そして、みんなのおかげで15周年の第1歩を無事に踏み出せて最高の夜だった。