2017-09-22

Ultra Music Festival Japan 2017

9月18日、日本で最大にして最も勢いがあるフェスティバル”Ultra Music festival Japan 2017”の3日目最終日のライブステージに出演した。3日間で12万人が集結したこのフェスは、初日2日目と台風に見舞われて大雨の中の開催だった2日間が嘘のように、最終日は朝から秋とは思えぬピーカンなお天道様が登場。20年間屋外でDJをする時に、自分のDJの時間帯に1度も雨が降ったことが無い自分としては、当然晴れると信じていたし、むしろ暑すぎるその夏日なお天気は、DJブース内の体感温度が非常に高く、子供の頃に風呂でのぼせたり、中学生の頃に激しく走りこまされて失神寸前だった部活を思い起こさせるような状態だった。台風をも吹き飛ばす晴れ男伝説はまだまだ終わらないし、何度も言うけど、ここまでくると屋外フェスを計画している方々は、てるてる坊主代わりに、DJ AKiをブッキングした方が良いですよ!と言いたい。

有難いことに UMFとはご縁があって、初めて2013年の韓国のUMFに出演して以来、2年振り4度目となった今年のステージから、余韻と興奮が冷めやらぬまま3日が過ぎたけど、今回受けた経験は今後自分が進む道が何処に向かい何をすべきか、明確にその方向性が見えた掛け替えのない経験になった。

今年の夏は、自分にとって大きな流れがあって、先月チェコ共和国で開催された世界最大級のドラムンベースフェスティバル”Let It Roll”に出演するために、クラウドファンディングで”Let DJ AKi Roll”プロジェクトを立ち上げて、多くの方々から支援を受け、Shimonが主宰するレーベル”Audio Porn”のステージに立つ機会をもらった。ヨーロッパのシーンの現状を目の当たりにし、その規模感と音の振動を身体全身に受けるサウンドシステム、そしてオーディエンスの音に対する真剣さ、スマホなんていじらないでひたすら楽しみ尽くすそのアティテュードに圧倒されて、自分が今まで信じて愛して来たドラムンベースの価値観がひっくり変えるような、とてつもない経験をした。当たり前なんだけど、フェスでDJをするという事は、クラブでDJをする事と似て非なる行為であると多分に学び、自分としては、チェコでの時間から UMFまでの一連の流れはずっと続いていて、着地した最終地点が、お台場の会場だった。
DJキャリアが20年を超えて、自分の人生の半分近い時間を費やし、振り返ると良くもこんなに長く継続して来られたなと、自分でも思うけど、今回の UMFでは、より冷静に、そして激しく、今まで信じて来た音、そしてヨーロッパで体感し、新たに産まれ変わった自分を表現する事が最大のテーマで、その為に考えられる演出の為に最強の布陣でステージに挑んだ。

まずは、長年の相棒である YUUKi MC。彼は現在ノルウェーに移住して1年が立ち、共にステージに立つ事が当然のように困難になって、この1年はYUUKiが居ない状態でステージに立ち続けた結果、彼がフロアーをどれだけコントロールしてくれていたのか、身を持って知って、その存在の大きさに改めて気づいていたけど、今回はこのステージの為にノルウィーから、フェスの当日に帰国してくれた。久しぶりに長年の相棒が一緒にステージに立ってくれるその安心感は精神安定剤のようなもので、いつもの自分を保てる大きな助け舟になってくれた。そして、チェコにも同行してくれた VJのYAKO君。彼は長年自分のレジデントパーティーである 06Sに、15年以上通ってくれて、どんな映像演出が DJ AKi及びドラムンベースにとって大事で必要か知り尽くす VJで、今では 06Sでバイマンスリーで VJをしてくれて居て、この日の映像演出の為に新たな映像を製作してくれた。そして、日本を代表するライティングマスターの AIBAさん。もう説明無用なプロ中のプロである彼は、17年近く照明をコントロールしてくれる心から信頼出来る人で、隣のエリアだったレジスタンスの照明演出担当だったにも関わらず、DJ AKiの時間帯にライブステージに乗り込んでくれた。また、今回はいつもの 06Sの最強メンバーに加え、シークレットゲストとして新たに UMFのステージに参戦してくれたのが、只今、フリースタイルダンジョンで2代目モンスターとして熱い注目を集める MCの ACE君。実は彼とは2回 Tokyo Street Collectionというイベントで、WombとageHaで共演し、その鉄の心臓から繰り出すマイクパフォーマンスでコントロールするフロアーの掌握力、Hip Hopの MCでありながら、ドラムンベース MCとしても、面白い化学反応を起こすスキルと、ステージの立ち姿の貫禄を強く DJブースから感じていて、また共演してみたいと思っていたアーティストだった。今回はライブステージに出演だったのもあって、長年の相棒の YUUKiに加え、ACE君がステージに立ってくれたら、更にライブ感が増して新しい結果が産まれるとイメージして、自分から直接彼にオファーをすると、出演の承諾をしてくれた。

そして、ACE君が登場の際にプレイしたオリジナル楽曲を長期間に渡って製作してくれた GAKちゃん。チェコにも同行してくれてドラムンベースの真髄を体感した彼との音源を、より本物の UKサウンドに仕上げてくれた、レジェンドと呼ぶに相応しいプロデューサー SHIMON。これだけ役者が揃えば、後は自分の仕事をするだけ。45分間の短い出演時間だったけど、より濃縮されたバイブとフローを生み出すであろう、フェスでの DJはこうあるべきだ!と思うセットを何日もかけて塾考した。

DJ AKiは毎月23時から朝の5時まで6時間セットを Fai青山で開催しているパーティー”Jupiter”で、UMF2日前に、その考え抜いたセットをぶちかまして、強い手応えを感じ取った上で、更にセットを微調整してステージに挑んだ。正直、今回のライブステージは、バンドがメインだったから各出演者の転換時間が30分ほどあって、音が止まる状況からスタートする状況で、そこに関してはどうなるのか?当日を迎えるまで全く想像ができなかったし、UMFというフェスに初めて設置されたライブステージで、今の自分がどういった形で乗り越えられるか、自分がどれだけの運を持っているかの腕試しで、全く響かない可能性もあったし、最高の結果が生まれるかも知れないし、とにかく半信半疑の玉砕覚悟でステージに立ったのは素直な気持ちだったりもする。しかし、今回の UMFでは媚びる事なく自分が信じる音と共に、最強布陣で挑んだおかげで、いつものように全く緊張や気負いすることなく、DJを開始した。

スタート前は、ほとんどフロアーに人が居なかった開始直後から、時間が経過すると続々と人が集まって来て、ブースからは誰か分からない程遠くで、激しく踊る人たちが数え切れないほど居て、音と映像、照明、MCが三位一体になって、爆発力が産まれた。フロアーから跳ね返ってくるバイブを、ガッチリと掴んで、冷静にコントロール出来た事は、チェコでの時間を経験したのが大きく、今までの自分とは違うサイズ感や心境によって乗り越えられたのが、何よりも大きな収穫だった。そして、一切リハーサル無しでのぶっつけ本番だったにも関わらず、長年に渡って多くの時間を共に過ごしたチームの阿吽の呼吸は、DJ AKiの意図を言葉なくして感じ取ってくれるプロフェッショナルなメンバー達のおかげで、台本が無い大舞台で逆に緊張感が産まれて、よりライブ感が高まったのは間違いない。DJという職業は、フェスのような屋外の大きな場所で1人で出来る表現に限界があって、周りでサポートしてくれる人々がいてくれるからこそ、DJのみで出来ることの表現力との大きな違いが発生して、彼らが居てくれたからこそ今回のステージが完成した。自分は本当に優秀な人々に囲まれて、恵まれていると改めて心に沁みる時間になった。

もちろん、この日を目指して UMFに足を運んでくれた人々のサポート、 今回の出演機会や手厚いホスピタリティーを与えてくれた、AVEX及び、UMF関係者には多大な感謝と共に、この経験を糧に更に飛躍したいと考えている。長いようであっと言う間だった20年のDJキャリア。今はまだ夢の途中。今回の UMFを新たなスタート地点と捉え、DJ AKiはネクストレベルへ踏み出すので、これからもよろしくお願いします!! 

Massive Shout to : Fukagawa (Avex), Takeo,Itti (High Concept), Sabi,K2hg(9B), Momoi,Keisuke,Kana(Womb), Fai Aoyama , Seigo Kamiyama(3 faiths DJ School)


2017-07-09

残り後3日です!

 およそ2ヶ月前に開始した、”Let DJ AKi Roll” プロジェクトが後残り3日で終了する。2017年8月3日から3日間に渡って、チェコ共和国の首都プラハで開催される世界最大級のドラムンベース・フェスティバル”Let it Roll”。述べ200組を超えるアーティストが集結し、約10万人近いオーディエンスが、世界中から集うこの夢の祭典から主演オファーをもらって以来、いくつかの問題点を乗り切り、より良い形でチェコまで渡航し、このフェスティバルに出演する為のサポートを常日頃からお世話になっている方々から募ってみようとチャレンジした、全く今まで試みた事が無かった新しい形であるクラウドファンディング。海外ではアーティストや起業を志す人々を支援するプラットフォームとしてクラウドファンディングは浸透してきているけど、日本ではまだまだ一般的にそこまで知られていない。およそ2ヶ月前にこのシステムを利用して、今回のプロジェクトを成就させられるのか?正直初めての経験で全く想像が出来なかったけど、プロジェクト終了まで、後残り3日の時点で当初の目標300%目前の結果になっている。この現実は多くの人々からの愛がこんなにも注がれるんだと知り、感動的な気持ちにもなった上に、アーティスト活動を続けるにあたって、今後の若い世代の人々にも希望を与えられたのでは無いか?とも考えている。当然、自分のような立場の人間がこの試みをする事で、好意的に受け止めてくれる人たちが多く存在する事実と裏腹に、否定的な意見が上がるのも想像していた。でも、とにかく新しい事をして良くも悪くもバズが起こら無い事が、自分の DJ生命に直結していて、常に挑戦する気持ちの大切さを改めて知るプロジェクトになった。そして、当初の目標をはるかに超えた状況で、更なる新しい挑戦を試みる機会を与えてくれた。これだけの愛が注がれた結果、素直にみんなと今回の旅で自分が受けるであろう刺激的な感覚を、みんなと共有する事が出来無いか?と模索し妄想し、そんな想いに対しても更にアイデアやテクノロジーを与えてくれる人たちが自分の周りに沢山存在してくれて、より良い形のゴールを設定する事が出来たのも自分にとって大きな収穫になっている。正直この一連の流れや旅の模様を1つにまとめて、VR映像を使って伝え、その感覚がどこまでみんなと共有出来るのか、未知数であるけど、これも更に新しい挑戦。20年以上もDJを継続してきて、成熟してきている部分を垣間見ると同時に、これから先、もっと成長するであろう自分を、自分自身で知りたい。そして、そんな自分をみんなに見守って欲しいと思います。後残り3日。更なるご支援をお願いすると共に、必ず期待に応えられるような結果を産む事を約束します!! 


DJ AKiの想いを最善な形で成就させて上げようと賛同してくれる人々は、こちらからご支援よろしくお願いします。https://camp-fire.jp/backers/21054



2017-06-07

熱狂と愛に満ち溢れていた...


数え切れないほどの人達の愛に満ち溢れて、そんな愛に包まれながら、心から幸せだと思える充実した瞬間が幾重にも波の様に押し寄せる感覚を味わえる人生は、例えようも無く光輝いていて本当に尊く素晴らしい。先日の我が愛すべきホームグラウンド Wombでの 06S 16周年記念パーティーは、困難にくじけることなく、初志貫徹の決意と精神を持って頑なに貫き挑んできた想いが、新たに大きく花開いたと実感した煌びやかな空間と、高速グルーブで一気に駆け抜けた時間だった。全てが最高で最強過ぎて、3日過ぎた今でも余韻が体内の隅々に残っている。未だ魂が戻っていない状態の中、16年間の山の様な記憶を振り返りながら自分を見つめ直している。

自分の人生においてドラムンベースという音楽は、切っても切り離せない、体や精神の大部分を支配していて、自分からこの音楽を取り除いてしまったら何も残らないほど、どっぷりと深く広く浸かり、測りし得ないほどの長い時間をかけて、ドラムンベース及び DJという1つの生業に対して真剣に向き合ってきた。流行やファッションでは無いその魅力に没頭し夢中になりながら、自分の居場所や生き方を見出そうと常に前向きに、この音楽と歩んできた20年。その間の16年間を06Sへ費やしてきたと考えると心底感慨深い。明確なのは、自分たちが表現したい欧米にも負けないパーティースタイルや本物のクラブパーティーのあり方を探求してきたのは間違い無いし、1人でも多くの人にその魅力を伝えるんだ!と強く熱い気持ちと共に、ドラムンベースという音楽に拘りを持って、心からやりたい事を真剣にやる! という信念は、ブレて無かったと改めて心に突き刺さった。


Wombが爆発寸前だったあの熱狂的で突き抜けたパーティーバイブは、日本中のクラブパーティーの中でも正直そんなに存在しないと思う。そこには16年という長い年月が凝縮されていて、およそ200回弱に及ぶ 06Sを、毎月少しづつ試行錯誤しながら、東京のドラムンベースアイコンとして育ててきた愛が積み上がった結晶であって、全て06Sに関わってくれる1人1人が本気で1つになったからこそ産まれた賜物。まだまだ終わらない、むしろ新しく始まったと思える、東京ドラムンベースシーンの勢いと底力が壮観過ぎた。常日頃から暖かい気持ちと愛を持って応援してくれる熱いドラムンベースを愛する人たち。全くパーティーとして成立しなかった黎明期からサジを投げずに 06Sを16年という長い年月をかけて成長させてくれている Womb。今回既に決まっていたブッキングを動かしてスケジュールを調整し、このアニバーサリーの為に来日してくれた Pendulum の Elfornet と Mc Verseとの友情。真摯に取り組んで 06S のステージに立ってくれる DJ とVJ、Lighting。そして、家族同様にいつも背中を押してくれる、心から信頼出来る仲間達。いつもいう事だけど、DJ は1人では何も出来ない愚か者。でも、沢山の愛に支えられると、こんな愚か者でも人に喜びや楽しみ、音楽の素晴らしさを伝える伝道師になれると思えました。色々と書きたい事があり過ぎて、1冊の本になってしまいそうだから、今回は多くを語らずに、全ての想いを大切に心に保管しておきます。とにかく今は、弾けそうな感謝の気持ちと共に、自分の活動をより活発に行って、もっともっと多くの人たちに愛を返して行きたいです。心からありがとうございました!!!


2017-05-18

Let DJ AKi Roll プロジェクト!!

Let DJ AKi Roll プロジェクトがクラウドファウンディングのキャンプファイアで開始して1週間が経過した。まずは、この場をお借りしてこの1週間支援してくれた皆さんに心からの感謝とお礼を伝えたい。自分が望む活動に対して支援して上げようと思ってくれる人たちが、これだけ存在し、応援してくれる事実に、正直かなり久しぶりに心が震えました。本当にありがとうございます。この感覚は初めてで、より気持ちを引き締め更に高く DJとして 更に飛躍する所存です。

そんな嬉しい状況の中、その反面クラウドファウンディングって何?という人も多く、 IT系に詳しくない人にはあまり聞きなれない言葉。自分も実際そうだったし、初めてその言葉を耳にしたのは、2015年11月に出演した、中野区役所前で開催されたフェスティバル、Re Animation 8(以下リアニ)。どうやら支援者からのサポートを募るWeb Site。日本ではキャンプファイヤーというサイトが主流で、このシステムを利用し、支援者を募り、集まった金額で自らのビジネスやイベントの予算を支援金によって展開させる新たなIT系の試み。確かに、あっ!これ古い温泉旅館の若旦那が活用して再生したニュースを見たなと思っていたけど、リアニが集める金額は数百万円で、それだけの予算が集まるもんなんだなと感心して、実際オーガナイザーの杉本君に、その仕組みや考え方を指南してもらった。実際内容を知ると、まだ完璧な答えが明確では無い無限の使用方法があるシステムで、支援金を集めるためのルールも自由度が高すぎて、これはかなり難解かつ簡単では無いなと理解した。

何度も様々なSNSやラジオで伝えているけど、DJ AKi の DJキャリアは20年に突入した。20年と一言で言うとたわいも無い単語に過ぎないけど、振り返ると沢山の違った場所や国でDJをしてきたし、無限の記憶がそこには凝縮されていて、一瞬だったなんて言えない、長い時間を DJ をするという行為に費やしてきた。そんな大きな節目であるDJ 20周年の記念は、自分の人生にとっても自分の軌跡を振り返る良い機会で、もちろんその節目をみんなに知ってもらいたいし、では、そこに向けて何をしたいのか? 自分に問いかける日々が続いていた。幸いな事に、過去に目標としてきた世界各国のDJブースに立つ事が出来て、結果や爪痕を残せてきたかなと思うけど、今自分は何をしたいのか?考えた時に、チェコ共和国の首都プラハで開催されている、ヨーロッパ屈指の大型ドラムンベース・フェスティバル”Let It Roll”に出演してみたい欲求が、そこに存在していた。

各SNSを通して、また毎月自分のパーティーに招聘するDJやプロデューサーと話していると、ここ数年はLet It Rollの話題が上がる。そこには過去に存在しなかった、200組の出演DJ。3日間で10万に及ぶクラウド。かつてなかった ドラムンベースシーンの世界がそこには存在していて、それを自分の目で確かめて、リアルなヨーロッパで凄まじい成長を見せるシーンを更に体感して、この国日本に伝え無いといけないんだなと実感し、今後の日本でより拡大させるべくシーン作りのヒントが必ずあると考えていた。そんな矢先、全く別件でチャットをしていた、Andy Cの義兄であるShimonが、今年は彼のレーベル”Audio Porn”仕切りでステージを出すから、DJをしに来ないかと誘われた。彼とは何度と無く世界中の様々な街で会う機会があって、自分と世界のシーンを繋げてくれるキーマンで、ウィーンで開催されたフェスティバル”BeatPatrol”に誘ってもらった事もあるし、ロンドンに滞在した際は、3日間彼の家に泊めてくれて一緒にスタジオに入った時間もある。心から信頼出来る人で、そんなShimonから今回のオファーをもらったのは、かなり嬉しく受け止めたけど、条件として、日本からヨーロッパへの渡航費用は無く、まずはプラハまで来て欲しいと。海外で活躍する日本人のアーティストや DJ は、実際そんなに存在しないし、全てに当てはまる訳では無いけど、案外ビッグネームの DJ でも渡航費が捻出されないケースが実は多々ある。

DJやアーティスト活動を継続するには、もちろんそれに対する資金や支援者が必要で、そんなサポートを得られずに廃業してしまった優秀なDJやダンスミュージックに関わる人たちを、日本に帰国した2000年から山のように見てきた。自分は今まで環境に恵まれていたからこそ20年もDJを続けられているのは間違いが無い。様々な各方面からのサポートは自分の活動を、今までドラムンベースに触れる機会が無かった人に対して、電波させてくれた役割も大きかったし、知名度が大きくないドラムンベースという音楽の啓蒙活動に対して応援してくれた人々が居たから、今のDJ AKiが存在し、そんな人たちがシーン作りの、重要な役割を果たしてくれた。それでも今後につながる何か新しいアプローチが出来ないかと模索していた時に出会ったのが冒頭に書いたクラウドファウンディング。DJ AKi が DJキャリア20周年を迎え、MIX CDの作成や、全国ツアーを模索していた際に、クラウドファンディングという新たなシステムに着目した。少なからずDJという活動に携わって海外進出をしてみたいと夢見る若者たちが存在すると、DJスクールを開講し知る機会があった。自分のような20年も活動しているDJが、そんな若者たちに対して、自分の求める夢を叶えるには、今回のようなプロジェクトによって成就できる可能性がある事を示す機会にもなるのでは?と考えた。

自分自身でも信じられ無いけど、目標としていたゴールは、プロジェクト開始9時間でサクセスして、1週間でおよそ250%の結果が生まれた。今までもそうだったけど、様々な人たちの愛を受けて自分は成長してきたんだと改めて知る機会になったこのプロジェクト。クラウドファウンディングには、ストレッチゴールといつシステムがあって、ゴールしてもその先に新たな目標が作れるのも面白い利点で、今現在のその先のゴールを近々アナウンスします。今まで誰もやらなかったような挑戦をしたいと思います。是非楽しみにしていて欲しいです。そして、更なるみなさんからのご支援よろしく御願いします。

“Let DJ AKi Roll” Project のページはこちらです。

2017-03-15

DJ AKi 教授になれるかな?

DJ AKi は昨年 djキャリア20周年を迎えた。47歳という年齢になった現在でも DJを生業とし、Mixによって醸し出すグルーブでご飯を食べられている自分は、正直様々な運命の分かれ道で幸運に恵まれるケースが多々あった。極東の島国で生活しながら、目標としてきた海外のクラブやパーティーの DJブースに幾度も立つ機会が与えられ、Wombという日本で最も DJにとって最高な環境のクラブで16年も自分のパーティーを継続出来ている。自分が目指してきた道筋や、生きてきた時代にも恵まれたのは確かだ。でも、その反面、親が他界しようが、交通事故や病気で歩くのもままならない状態であろうが、俺が1番楽しいんだ!という姿勢を崩さない強い気持ちを持ち、どんな場面に対しても、いつも通りのDJ AKi で居ないといけないジレンマは正直今でもある。DJという仕事は、自分のプライベートに何が起こっていようが全く関係なく、絶対的に音楽の力で人を楽しませないとならない職業であり、道化師(ピエロ) みたいな存在だ。それでも、自分の意思で選んだ道である以上、ピエロであったとしても常に自分の愛する音に拘って、攻めの姿勢は崩さず、そんな想いと音楽をしっかりと伝えるべく、自分が成し得る理想のDJスタイルを探求してきた。そして、日本においてアンダーグラウンドでマイノリティーなドラムンベースという音楽ジャンルのDJでありながら、未だ生き抜いている奇跡は、大げさな話でなく、ご先祖様や神に守られ、まだこの仕事を続けなさいとお告げが降りている気がする。この20年で乗り越えてきた修羅場、金では買えない掛け替えのない経験は、自分にとって大きな財産であり、改めて自分には DJしか無いと信じているし、生涯現役でブレる事なく、この仕事の究極の行き先をこれからも模索すべく着実に歩んでいきたい。それが自分の人生であり生き様だから。

20年という長いようであっという間だった時空を超えた矢先、お前はひたすらその DJに対する熱い想いをより探求し続け、世界の舞台に立っても怯む事なく突き進め!と常に強く背中を押してきてくれた、盟友YUUKi MCが昨年ノルウエィーに移住し、親友関係は元より、10年以上続いたDJ と MCという表現者としての最大のパートナーと同じステージに立つ機会が当然の事ながら激減した。彼が担ってくれていた役割は自分にとって本当に大きく、彼のおかげで乗り越えられた局面は計りし得ない。そして、15年に渡ってWOMB の社長として、常に俺がやりたい事、招聘したいアーティストへの理解や気配り、もちろんそれらに伴う予算関係、全てをバックアップしてくれたサビが、新たな人生の出発の為、WOMBを退社した。初めて出会った時、彼が17歳、俺が22歳のお互いクソガキだったけど、夢だけは大きく、’90年代に縁があってお互いニューヨークに移住し生活していた血気盛んな若かりし頃も、2000年にWOMBに入社した頃も、熱い夢物語を語り合い、喧嘩も沢山したし、助けあったし、支えあってきた。彼が居なかったら 06Sも DJ AKiも存続出来なかったのは明らかで、そんなサビの退社は今後の自分の人生及び、DJ活動に大きな変革を求められていると強く受け止めた。もちろん新体制の WOMBからのサポートも大きく、06S継続の為に尽力してもらえているのも、本当に自分は幸せだと噛みしめているけど、今まで真横で自分のやりたい事を突き進め!と応援してくれた最強の2人が居なくなったのは、15年も当たり前だった事が、当たり前でなくなる時が人生では起こるんだと身にしみて感じたし、自分が DJとして新たなアプローチを模索しないといけない状況に置かれたのは事実だ。

そんな中、何か新しい動きをしたいと思案していた最中に、現在全国に9校のDJ SCHOOLを開校させ、名実ともに日本一のDJスクールへと成長させた lll FAITHS DJ SCHOOLの代表である神山クンから、日本で最も尊敬するDJの AKiさんに当校で、ドラムンベースに特化したクラスを開講する気がないか?とオファーをもらった。彼は06S 1Fパーティーの立ち上げの際のオリジナルメンバーであり、もう7,8年のお付き合いだけど、長い間、一味も二味も既存の日本人DJとは違う何かを俺のプレイから感じ取っていてくれていて、この機会にDJ AKiをアドバイザー及び講師として、当校と関わって欲しいと熱い想いを伝えられた。素直にそんなオファーをもらえた事を嬉しく思えたけど、果たして自分に講師としての力量がどれほどあるのか? かなりの時間考え抜いたけど、明確なのはこの20年間現場で培った経験がそこにはあって、新しく自分が出来る動きとして、DJスクールの受講希望者に、今までいくつもの修羅場を通ってきたからこそ身についた知恵やテクニックを惜しみなく、新たな世代の人々に伝えられる機会は自分にとって大きな挑戦であり、今後のシーンに少なからず影響を及ぼせるのでは無いかと答えが出た。正直初めての事で未知数だけど、シーンの裾野を広げるチャンスでもあり、今後自分が育てあげるであろう、これから出会う生徒達が、06SやJupiterのみならず、様々なフィールドで活躍してもらえたら、そんな未来があって素敵な話は無い。開講に向けて緻密なカリキュラムも製作中で、それぞれの生徒のレベルに適したレッスンを組める見通しも立った。自分自身も講師を飛び越えて、教授(プロフェッサー)になるべく、この場を借りて正式に発表させてもらいます。

DJ AKi Drum & Bass Training  camp (ドラムンベース・トレーニング・キャンプ) を2017年の4月から開講致します!!!
詳細はこちらから。

http://3faithsdjschool.com/hp/djaki.html

熱い想いを持って、受講希望の方々には真摯に向き合い、自分が教えられる事は全て包み隠さず伝授するので、ご連絡お待ちしてます!!