2014-04-24

Jupiter _ 6時間のジャーニー

ALL NIGHT LONG SET… DJならだれでも憧れるその言葉。オープンからラスト迄自ら選び抜いた音楽を鳴らし、その夜を演出する。それは何も混じりっけが無く自分自身を一晩通して表現する行為で、DJにとっては1つのステータスであり、DJであるなら1度は自分もそんな立場になれるものなのか?と幻想を抱くものだ。

ダンスミュージックの歴史の中で、ハウスやテクノのDJにとってロングセットは一般的であり、トップDJに許された特権でもある。WOMBは今週末で14周年を迎えるけど、過去にジャーマンテクノの帝王SVEN VATH、ミニマルの貴公子RICHIE HAWTIN、DEEP DISHから突然変異し、その才能を独自の解釈で完全に開花させたDUB FIRE等、名立たる1流DJが6時間に及ぶDJセットを披露してきた。もちろん全てのDJを体感させてもらったし、若かりし日の頃に生活していたニューヨークでは、伝説の大箱TWILOで、レジェンド JUNIOR VASQUEZが実験的かつ革新的な音を爆音で鳴り響かせて、毎週6時間を超えるロングセットを敢行していた。どの夜も自分にとっては忘れがたい経験であり、ダンスミュージックの神髄を垣間見た時間だ。

1流DJ達の6時間に及ぶDJセットは、正に音によって構築されるジャーニーで、お客さん的には好きなDJや音楽を1晩中体感出来るこの上ない贅沢な時間で、幾重にも重なって展開されていく空間によって、その音楽の魅力をより理解出来て、更にその音楽に魅了されて行く大きな要素だ。

そんなロングセットは、自分の音楽であるドラムンベースでは、他のダンスミュージックに比べて全く一般的では無くて、本場イギリスでは基本的に各DJが1時間のセットで、何人ものDJが1つのパーティーに出演するのが一般的。4ビートの音楽と比較すると音楽性や楽しみ方に違いがあるから、DJの立場、DJの構築するセットの違いがあって、ドラムンベースのDJは、1時間にどれだけ多くの曲を詰め込めるかを競うような傾向もあって、ロングセットという概念自体があまり存在しない。しかし、ドラムンベースという音楽ジャンルもジャングルの時代から数えたら20年以上の歴史があり、また近年細分化が進んで、幅広い音楽性を持った素晴らしい楽曲が無数存在している。そんな現状や自分の18年に及ぶDJキャリアを考えると、違う事に挑戦した欲求と共に、その幻想を形にしてみたい想いが強まり、遂に6時間セットを実現出来る機会を与えられた。きっと200曲位をmixし、プレイするけど、多分自分のジャンルで6時間出来るDJはそんなに居ないと思うから、挑戦する価値もとても大きい。

今回23時から朝5時迄止まる事無く、青山FAIで開催するDJAKiとYUUKi MCによる6時間セットが決定した時に、パーティー名や、パーティーコンセプトを考えた。自分自身を1晩通して我がままに表現出来る訳だから、より自分らしい名前を付けたかったんだけど、色々と考えた結果、気学では自分の生まれ持った星が四緑木星なのもあって、Jupiter = 木星 にした。木星は太陽系で最大の惑星で、ドラムンベースがダンスミュージックシーンの中で認知されてもっともっと大きくなって欲しい想いも込めた。これから6時間セットを敢行する時は、Jupitereというパーティーにする。この想いが伝わって、自分のやりたい欲求がより多くの人に理解されて、フェスティバル級に大きくなれたら更に嬉しい。


何か読み返してたらちょっと理屈っぽくなってるけど、簡単に言っちゃうと6時間DJやりたかった!って事と、1晩通してみんなで長い時間遊ぼーよ!って事。DJAKiの初めての挑戦にみんな付き合ってね♡

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