2019-05-29

毎月18年。



パーティーとは一体何でしょうか? 自分の個人的見解を率直に述べると、 DJとお客さん、クラブ&オーガナイザーが三位一体になってみんなが心底楽しいと思える空間と時間を創造し、音に限らず映像や光も融合させ共有してもらう。そして、多くのクリエイターのアイデアやイマジネーションが詰まった1つの形がパーティーだと思っている。そのパーティーに集う人達は、医者や弁護士、エリート官僚、普通のサラリーマン、土建屋のオニーチャンであろうと職種なんて全く関係無いし、学生も同じく、性別、年齢等に囚われることなく、全ての人が平等でありながら、社交や音楽を楽しめる場所であるべきだと今でも信じている。少なくとも自分が成長する過程で、クラブって本当に最高に楽しくて大好き!!と信じて疑わなかった90年代のニューヨークはそんな要素が凝縮されていたし、魅力的でキラキラしていた自分の青春時代の体験を日本で具現化したい欲求がかなり強かったのは間違いない。

世の中はいつの時代でも移り変わる。今の東京のクラブシーンでは息子や娘でもおかしく無い世代の人々がプレイヤーになり、そんな彼らをサポートする人々が時代の代表になった。クラブに対する価値観も大きく変化し、東京及び渋谷の遊び場のあり方や概念、実際に遊びに来てくれる人達も激しく入れ替わったけれども、根本的なパーティーに対する考え方は1mmも変わっていないし、ブレていない。何故なら自分達が少しづつ進化しながら変化してきた Wombでのドラムンベースパーティー”06S”は、そんな信念を持って毎月200回以上 18年に渡って休むことなく、継続してきたからだ。ここまでくると胸を張って誇りに思える歴史が証明する事実がそこには存在する。海外から招聘したアーティストは延べ100組を越えて、毎月他に例の無い 06Sならではの雰囲気のパーティーを連打し続けて東京及びアジアのアイコンとして、世界中のアーティストやシーンから認められる歴史と結果を積み上げたからだ。

18年と一言で言うのは容易で簡単だけど、1つの音楽に拘った音楽イベントを毎月継続するには相当長い時間と労力を1つの同じ場所で費やしてきた。産まれたての子供なら大学受験をする年齢になっているし、60歳で定年退職した人なら死んでしまってもおかしく無い程の長時間。。。パーティーを開始した2001年。当時はスマホも無かったし、SNSも当然無かった。数千枚のフライヤーを印刷し外販や手渡し。携帯電話のメモリーに記録されている人々にパーティーに遊びに来てよ~と電話をかけまくっていたアナログな日々が今では懐かしくも美しい思い出だ。そんな時代から元号が変わったこの瞬間まで18年も継続出来たのは、全て 06Sの長い歴史に関わってくれた人々のおかげです。レジデント DJとして、この日を迎えられる事実は心から感謝しかありません。東京クラブシーンでも数少ない18年間続いたパーティー”06S”でパーティーとは何なのか? みんなに体験して欲しいです。6月1日土曜日は盛大に WOMBでお祝いしましょう。

0 件のコメント: