2010-05-08

SUPERNATURAL FESTIVAL

先週末訪れたセルビア共和国の首都ベルグレード。先日のブログで、到着してから感じた街や人の印象等を書いたけど、DJ 出演したフェスティバル "SUPER NATURAL" の事を書こうと思う。このフェスティバルは、街の中心地から車で20分程の自然に囲まれた、大きな公園で開催されていた。ベルグレードで最も奇麗な水が湧き出るほど、自然豊かな山の中の公園は、街よりも涼しく、空気も奇麗で、中々良い環境だ。入場料は通常の前売りチケットの他に、空いたペットボトルを数本持って来ると入場出来るシステムも存在している。去年は10tに及ぶ空きペットボトルを回収出来たと、オーガナイザーが話してくれた。環境問題を強く意識したフェスだなと納得。







フェスティバル当日のお昼から開始していて、早い時間はキッズプログラムが行われていて、子供の合唱団や、人形劇等が行われていた。早めに会場入りしたから、ちょっとだけ子供達が楽しむフェスの様子も伺えたし、親子で自然と音楽を楽しむ姿は、何とも平和な光景だった。

夕方の五時頃から本格的に、音楽フェスへと以降し、地元のバンドがいくつか出演。サブステージでは、DJ を中心にプログラムが組まれていて、ぞくぞくと人が集まって来た。昼間から夜24時までの1日で、およそ1万5千人の人が集まったらしく、メインアクトだったバンドは長年セルビアで活躍するバンドで、1曲目からセルビア語で大合唱。会場は見渡す限りの人で埋め尽くされて、想像以上に大盛況だった。メインアクトの次にイギリスのDUBバンド ZION TRAIN がプレイしてから、日曜日の夜だったのもあってか、少しずつ人もひき始め、自分たちの出演時には、ピーク時の30~40%程の人の数になっていたけど、充分に人がまだ残っていた。ステージからお客さんまでの距離がかなりあって、お客さんとのコミュニケーションを取るのが中々難しかった。そんな中、遠くで踊る人達を眺めながらのプレイだったけど、思いのほか自分たちのプレイに対して良い反応があって、1時間のプレイがあっと言う間に終わってしまった。初めての国で初めての DJ だと、小さなクラブやバーで、小規模なパーティー出演が常だけど、あれだけの人達に、自分たちのプレイを聞いてもらえたのは、とても素晴らしい事だし、しっかりと手応えを感じる事が出来た。去年同じ時間帯に出演した DJは、あまり良い反応が無かったらしく、最後にはお客さんが全く居なくなってしまったようで、今年は最後迄人が残っていて良かったと、オーガナイザー始め、スタッフも喜んでくれたし、翌日街を歩いていたら、昨晩は良い音楽だったよと、声をかけてくれる人達もいて、とても嬉しかった。ベルグレードには、様々なドラムンベースのアーティストが訪れていて、シーンも徐々に浸透して来ているようだから、今回のフェスティバルをきっかけに、またセルビアに訪れる事が出来たら良いなぁと思えた、時間を与えられた。


フェスティバル翌日に、オーガナイザーのファミリーと、出演者が20人程集まって、セルビア料理のレストランで、ビッグディナーがあった。ギターとバイオリンの弾き語りが居て、みんなで美味しい食事とワインを楽しみ、多いに歌う、ディナースタイルは、おもいっきりセルビアのローカルな時間で、そんな場に、日本人の自分が一緒に居る事自体、かなりレアで、まるでウルルン滞在記の中に、滑り込んでしまったような感覚。心から楽しい貴重な時間を過ごさせてもらった。

まだまだ知らない土地があり、そこに住む人々と、音楽を分かち合い、楽しむ喜びを強烈に感じた、セルビアの首都ベルグレードだった。

1 件のコメント:

MARIKO さんのコメント...

新たな人との出逢いって素敵ですね
早く食道炎治りますように★