2010-04-08

10周年直前に思う事

410日土曜日、WOMB 10周年を迎える。WOMB はご承知の通り、自分の愛する活動拠点で、何者にも代え難いホームだ。自分はオープンして1年経ってから関係が始まり、 DJ 活動と運営サイド の2足のわらじで、 歩んできたけど、正直山ほど色々な事がありながらも、あっと言う間に10年経ってしまったような感覚だ。


WOMB との関わりが始まったのは、ニューヨークから帰国したばかりで、長年日本を離れていたせいか、感覚が半分アメリカ人的になっていて、日本社会のシステムをあまり良く理解していなかった若かりし頃。でも、情熱は人一倍あったと思うし、大切な仲間に恵まれていた事は確かだ。


当時はプログレッシブハウス全盛の時代で、ドラムンベースという音楽を少しでも日本に浸透出来たら良いな、と言う熱い想いで帰国したけど、パーティーや、DJ が出来る場所を見つけるのは簡単では無かった。欲求と現実の狭間で悩んだし、強い想いに反比例して、やりきれない想いを感じる事が多々あった。そんな矢先、日本にニューヨークから共に帰国した現代表取締役のSABiが、オーナーから、WOMB の運営をしてみないか?と誘われたのが、大きな人生の分岐点だった。実際、当時自分たちは5人のクルーで、みな帰国子女。当然クラブ業界で働いた事も無かったし、経験値は皆無だったけど、幸いにも5人まとまって WOMB に関わるチャンスをもらった。


WOMB をどんなクラブにして行くのか? 最初の2年間はみんなで共同生活をし、24時間体勢で色んな事を常に話し合い、様々なプロジェクトを企画しながら、試行錯誤していた。手探りな状況で、日本社会の仕組みや、日本のクラブシーンを学びながらだったけど、自分たちは、海外のリアルなクラブシーンをおもいっきり体感しながら育っていて、本物を身を持って知っていたし、日本と海外のギャップは充分理解していた。クラブ業界はエンターテイメントビジネスだけど、自分たちも楽しみ、そして、人々を楽しませながら、そんなギャップをどうやって埋めるかに対して知恵を絞り、奮闘してきたが、最終的に自分たちが WOMB に関わる前から、働いていた、現店長である桃井サンや 、DJ の大西クン達との考えや行動力が融合し、確固たるチーム力が確立された結果、現在の WOMB が出来上がったと言っても過言ではない。


10年続くクラブは、世界的に見てもほんの一握りだし、今迄後ろを振り返る事無く、前だけを見て進んで来た姿勢があったからこそ、現在の WOMB は存在している。WOMB で学んだ事や、このクラブのおかげで 成し得た経験値によって、DJ として、人として成長させてもらったし、大きな飛躍を遂げられた事は、自分にとってとてつもなく大きな財産だ。様々な場面でチャンスを与えてくれた、オーナーの中川社長には、心から感謝している。そして、共に一緒に歩んで来た仲間やスタッフ、今迄支えて来てくれた、サポーターのみんなに、自分の出来る事をもっともっと形にし、更に飛躍させて、恩返しして行きたいと思う。


土曜日10周年記念パーティー当日は、24:10 ~ 70分間メインフロアーで DJ。スタートダッシュで行きます。そして、パーティー最後の30分位 DJをする予定。当日は大混雑が予想されるし、DJAKi の出番がいつもと比べるとかなり早いので、みんな24時目指して WOMB にお祝いに来て下さい。待ってます!

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