2010-04-29

TOTAL SCIENCE

セルビア共和国から、ウィーン経由で帰国し、その足で、成田から大阪に移動。大阪のパーティーは、人は少なめだったけど、アンダーグランド感たっぷりな箱は、案外楽しめた。そして、今週土曜日は、06S @ WOMB。


今回のゲストは、PAUL SMITHと、JASON GREENHAUGH のユニット TOTAL SCIENCE。イギリス・オックスフォードを拠点に活動する彼等は、'94年に結成され、20年以上に渡ってシーンで活躍し、玄人好みなサウンドで、根強い人気を誇っている。CIA、ADVANCEと、2つのレーベルを主宰し、自身のアルバム"ADVANCE"、"SILENT REIGIN EP"、そして、大ヒットした名作"MARS NEEDS TOTAL SCIENCE "のリリースはもちろん、若手プロデューサーの発掘にも務めている。また、DJ MARKYのレーベル"INNERGROUND"や ZERO T 等、多数アーティストのコラボレーションも活発だ。自分も SQUASH や、BAD COMPANY の往年の名曲クラシック "CHAMPION SOUND REMIX" は、当時相当ヘビーローテーションした。


自身のレーベル以外にも METALHEADZ や、HOSPITAL、CREATIVE SOUCE 等からもリリースを重ね、現在ではすっかり重鎮になった彼等だが、最近注目されている女性ボーカリスト"RIYA"は、現在 TOTAL SCIENCE のメンバーでもあり、S.P.Yや、D-BRIDGE とのコラボレーション作品が、熱い注目を集めている。


往年のドラムンベースフリークにはたまらない、TOTAL SCIENE。今回の 06S で、彼等の最新のサウンドを楽しませてくれるだろう。

2010-04-27

セルビア共和国 _ ベルグレード

東ヨーロッパのバルカン半島に位置する、セルビア共和国の首都ベルグレードに訪れた。ヨーロッパ大陸は、オランダとベルギー、スイスしか訪れた事がないから、そんなに詳しく知らないし、ましてや東ヨーロッパは初めての上、日本にこの国の情報が少ないから、全然想像もできなくて、出発する前から、どんな国で、どんな事が起こるのか?初めて訪れる未開の地にワクワクしていた。


ベルグレードには、オーストリアのウィーン経由でのフライトだったけど、本来10時間位のフライトが、火山灰と燃料費削減の影響で、11時間半もかかった。ウィーンの経由ターミナルには、喫煙所もあるし、インターネットが無料で使い放題。4時間の経由も比較的時間を潰すのに、事欠かない。






あっと、言う間にベルグレード行きの飛行機に乗り換える時間になったが、何とプロペラ機。。。自分の記憶が定かなら、前にプロペラ機に乗ったのが、'98年に DJで、ニューヨークからノースキャロライナに飛んだとき以来。未だに80年代に作られたようなプロペラ機が、飛んでいる事実に驚きながら、落ちないでくれよ~と祈りつつ搭乗したけど、プロペラの音が機内に鳴り響く飛行機に揺られ、1時間ちょっとでベルグラードに無事着いた。飛行機から降りると荷物を受け取るゲージ周辺には、視線の鋭いミルコクロコップのような強面の警官達が何人も居て、いきなり東ヨーロッパの緊張感。イミグレーションでは、入国カードが存在しなくて、パスポートを見せてスタンプを押してもらうだけ。こんなに入国が楽な国は珍しい。




今回のフェスのオーガナイザーをしている、この旅を一緒に渡航しているYUUKi MC のイギリスの大学時代の後輩が、空港にピックアップしてくれて、車でホテル迄向かった。夜だから街並みをはっきり見る事は出来なかったけど、至る所に共産圏だった名残があって、割と殺風景だけど、人がいきいきしていて、活気はある雰囲気。ホテルに荷物をおいて直ぐに、YUUKi のイギリス時代の大学の先輩だった、セルビア人の "スロボダン"が、夕食に連れて行ってくれるということで、彼の家に訪れ、いきなりベルグレードのローカルな生活に滑り込む。相変わらず YUUKi は世界中に友人が居るなぁと感心した。

ブラジルやイギリスでもそうだけど、地元の人達が歓迎してくれて、迎え入れてくれる事で、その土地で暮らす人達の生活や文化を、到着したその日に垣間みれる。観光では感じる事の出来ない、DJ として旅が出来る喜びを感じる瞬間だ。


先輩は、勇気の大学を主席で卒業した秀才で、英語がとても上手。秀才でありながらベルグレードの TOP HOUSE DJ で、音楽をこよなく愛し、心が温かく、素朴でとても良い人だ。

彼がレストランに連れて行ってくれたが、レストランが禁煙じゃなくて、男も女もみんな、たばこをガンガン吸っている。近年の先進国ではあり得ない光景。お店に入るとお客さん全員から痛い程の視線を感じる。アジア人は見た事はあると思うけど、こんな姿の日本人を見るのは初めてなのか? セルビアのローカル感たっぷりのお店に居る自分たちから、かなり違和感を感じているのか?とにかくみんな一瞬固まってから、凄まじいガン見状態で、圧倒されまくり。。。色んな国を訪れていても、これだけスーパーアウェー感たっぷりな土地は、本当に初めてだ。


セルビアは、長い間トルコに侵略されていた時代があるから、食事はトルコ料理に似ていて、基本お肉のバーベキューが多い。しかも、みんな体格が凄く良くて、背も横幅も軽く日本人の1.5倍はある。あの体格の人達と、サッカーをしても日本代表が勝てるはずないなぁと心底思う。もちろんそんな大柄な国民だから、その分食べる量も多くて、これが前菜ですか!?って思う程の量が、テーブルに並べられた。プラムのサラダ、ポークチョップ、ラムのステーキ、パスタと、ボリュームがあったが、割と美味しかった。

食事も終わり、クラブに連れて行ってもらったが、東京のようなインターナショナルな雰囲気は皆無で、ほとんどセルビア人。ここでも凄まじくみんなからの熱い視線を受けたけど、とにかく人が持つエナジーがとてもポジティブで、エネルギッシュな印象が強い。音楽を純粋に心から楽しんでいて、リスペクトしている。


セルビアは、旧ユーゴスラビア時代に、国の内戦が長い間続いていて、民族間で凄まじく争っていた。もちろんベルグレードの街も爆撃を受けていて、未だ戦争の傷跡が残っている場所もある。実際まだ戦争が終わってから15年しか経っていないから、きっとクラブに居るような若い人達でも、子供の頃は戦争の時代で、自分の未来が見えない不安な世界観の中で、育ってきているはずだし、親達はもちろん実際に戦争をしていたに違いない。そんな暗黒な時代から、戦争も終わり平和が訪れている分、みんな前向きに生きていて、やっと勝ち取った平和を、心から楽しもうとする様子をヒシヒシと強く感じる。そんな状況だからこそ、音楽をストレートに心底楽しもうとする姿勢があるんだろうと納得出来た。戦争から60年以上経って、完全に平和ボケしてしまって、色々と歪みが産まれている日本も、きっと戦後は、国を復旧する為に、みんな必至に前向きになって生きていたんだろうなと、思わずには居られなかったし、平和な社会で何不自由無く生活出来ている日本人は、もっと平和の有り難みを感じなくてはいけないと実感した。新しい土地に訪れると普段感じる事のない、感覚や考えが産まれ、その土地の時代背景迄もが見えてくる。おもいっきりタイムスリップしたような感覚さえも覚えた、東ヨーロッパのベルグレードだった。フェスの模様は次のブログで。

2010-04-22

船が出るぞぉお! WOMB CRUISE 2010

毎回クラブでは味わえない、開放的な船ならではのバイブが最高に楽しい、 "WOMBCRUISE"2007年9月から始動し、今回で7回目を数えるが、毎回 DJ 出演していて、はっきり言って、良い思い出ばかり。毎回サウンドシステム "FUNKTION 1"を導入し、大型客船バンティアンや、セレブリティーで、東京湾をクルーズしてきた。


今回は、銀河鉄道999や、宇宙戦艦ヤマト。そして、近年では DAFT PANK PV アニメーションも制作した松本零士氏がデザインし、総工費8億円で造船された未来艇 "JICOO" でのクルーズパーティーが決定した。この船には、床と天井に LED ライトが設置されていて、過去最高に光の洪水の中でのクルーズになるから、今から楽しみだ。


自分が出演するのは、3回に分けて行われるクルーズの最終便で、時間が 22:10 - 23:30Dr.SHINGO と共に DJ。チケット発売は、423日から WOMB STORE で開始される。乗船出来る人数は、1便限定150名と少ないので、早めのチケット購入がオススメです!


今回の WOMB CRUISE は、船が発着する、日の出桟橋に併設されているカフェで、入場無料のフリーパーティーも同時開催。是非遊びに来て下さい。

2010-04-20

D&B ARENA TV インタビュー

D&B ARENA TV

イギリスの老舗ドラムンベース WEBSITE "D&B ARENA TV" に、先月の ゲストだった、SHIMONと受けたインタビューと、パーティー映像レポートが UPされた。いやー拙い英語で申し訳ないっす。キャラクターって事で許して下さい。

時間がある人は見てね♬

2010-04-18

WOMB 10th ANNIVERSARY REPORT MOVIE

WOMB 10周年記念パーティーの際、DJブースからMY MATE "K2HG"が撮影してくれた映像を、youtubeUPしてくれた。

このモーメントは、丁度、最近プレイするとフロアーが激震する、DJ AKi & TAKEO TECHNOPOLIS カバー。

半端じゃなくフロアー盛り上がってるね~。

他にも何スライスも映像をUPしてくれたので、パーティーに来られなかった人も、是非チェックです!

2010-04-17

NOISIA _ SPLIT THE ATOM

オランダはもとより、現在ではヨーロッパのドラムンベースシーンを代表する強力な3人組ユニット"NOISIA"。BLOCK CONTROLで、衝撃的にシーンに頭角を現して以降、様々なアーティストとのコラボレーションや、RAM RECORDS よりFACADE VIP。VIRUS RECORDINGS から END GAME と、 トップレーベルより次々とリリースを重ね、全世界で NOISIA フリークが増殖中だ。そして、満を持して先日、自主レーベル "VISON"よりリリースされた、デビューアルバム "SPLIT THE ATOM"。


約2年前 06S にメンバーの1人、 Thijs (タイス)が出演してくれたが、それ以来、度々新曲を送ってきてくれている。音質と曲のクオリティーが凄まじい勢いで、年々進化していて、プロ中のプロである、ED RUSH や、OPTICAL が、プロダクションスキルを彼等に尋ねるらしく、NOISIA ならではのサウンドクオリティーは、正に玄人も唸らせる職人芸。シーンでメキメキと頭角を表している NOISIA だが、今回リリースされたアルバムは、とにかく凄い!の一言。約 3ヶ月前に送ってもらって、初めて車で聞いた時の衝撃は、とてつも無く大きかった。。。


ドラムンベースシーンから飛び出したプロデューサーでありながら、アルバムの三分の二はドラムンベース以外の他ジャンルで、エレクトロ、ハードコア・ブレイクビーツと、バラエティーに富んでいて、様々なリスナーが楽しめる内容になっている。何と言ってもサウンドクオリティーの際立ち方が、驚異的で、ビートはよりソリッドに、ベースはより極太になっている。最近は自分も TAKEOとスタジオに籠り、スタジオワークの日々だけど、あの音を奏で、響かせる難しさと、そこに裏打ちされた経験値と知恵は、憧れ的存在であり、目指すべきサウンドだ。


アーメンビーツ炸裂の "SHELLSHOCK"は、長年ドラムンベースを聞いて来て良かったなぁと思わせてくれる、おもいっきりハードコアな楽曲で大好きだし、先攻シングルとしてリリースされた "MACHINE GUN" は、エッジが効きまくった驚愕のサウンドで、ブレイクビーツでありながら、様々なドラムンベース DJ にもヘビーローテーションされ、ロシアンモダン・テイストな PV も制作され、大きな話題を呼んでいる。先週の WOMB 10周年記念パーティー で自分も最後にプレイしたけど、盛り上がりが凄まじく、ジャンルレスに NOISIA が支持される事を確信出来た。


はっきり言って、NOISIA 完全に来てます。このサウンドを聞かずしてシーンを語るなかれ。

2010-04-15

WOMB 10周年記念パーティーレポ

何ヶ月にも渡って心待ちにしていた10周年記念パーティー。自宅から WOMB に向かうタクシーの中から既に気持ちが高ぶっていた。当日は開始3時間前に会場入りしたけど、まず驚かされたのが、初めての試みだった、ミラーボールの周囲に設置した UFO LED の豪華絢爛さにびっくり!DJ ブース背後の LED スクリーンと、こちらも初導入だった4発の LED ムービングライト。3つの光達が、フルに融合した時に産まれる、色と光の洪水は、アニバーサリーパーティーが盛り上がらないはずがない!と、サウンドチェックの時点で予測するのは簡単だった。


他にもリニューアルされた、ロッカー付近のエントランスや、シルバーを基調にし、ブース上に、

LED スクリーンが常設された VIP ラウンジの雰囲気も、かなりフューチャリスティックになっていて、新たな RESTART 感が産まれていた。今後も細部に渡ってリニューアルされるので、期待したい。


パーティー開始と当時に、怒濤の勢いで入場者が訪れてくれたけど、いつもと比べるとかなり早い時間からのプレイだったし、今回のアニバーサリーは、各ジャンルの TOP DJ 達の総出演で、ジャンルレスな客層になるのは必至だったから、フロアーがどんな状況になるのか?ちょっと心配だったけど、心配は無用で、自分の DJ 開始時には、ちゃんと自分の SET 時間に合わせてフロアーで待っていてくれた、06S フリークの姿も多数

で、既にフロアーはパック状態。スタートから飛ばして、ハードコアなサウンドでグイグイひっぱってみたけど、フロアーから跳ね返ってくるバイブをビンビン身体に感じ、アニバーサリーならではの最高な雰囲気と、ハイテンションなみんなのノリの良さは格別だった。今回のパーティーでは、オリジナル曲を5曲プレイしたけど、各曲の反応も上々で、この2ヶ月程ほとんど社交をしないで、スタジオにこもって、曲制作していた甲斐があったなぁと心底思えたし、自分のプレイを通して、少しでもドラムンベースの持つ魅力を、感じ取ってくれた人がいたら嬉しく思う。


プレイ終了後、各フロアーを覗いて見たけど、それぞれの DJ 達のプレイが、アニバーサリー仕様の音で、終止ハッピーバイブが館内に漂いまくっ

ていた。何処に行っても人の数がもの凄くて、不自由な想いをさせてしまって申し訳ない気持ちで

一杯だけど、それだけ沢山の人達がお祝いにかけつけてくれたのは、とても嬉しかったし、何年か振りに会う人達も多数で、10年の歴史を十二分に感じる事が出来た。


今回は、ラストの ISHIIさんの後に1時間弱2回目の DJ をしたけど、ブース周りには、WOMB ファミリー総出で最後の閉めに入って、かなりの盛り上がり。アットホームな雰囲気でアニバーサリーが終了出来て、とても楽しかった。

2度目の DJが終わってから4Fで、もう全てを解放しての、日本酒大会で、10周年記念用に作ってもらった、熊本の名酒、蓬莱大吟醸酒を、1時間で軽く4本も空けてしまって、スタッフや友人はもちろん、OSAWAさんや、ISHIIさん始め、かなりの人数を撃沈させてしまいました。。。私の JAPAN JAPAN コールにお付き合いのみなさん、ご迷惑をおかけしました。。。しかも、最後の最後に樽酒の鏡割りをして、樽ごとお酒を飲んでみたけど、樽が重くて、不覚にも身体にかなりの量の日本酒を浴びました。。。優勝した野球チームのビールかけのような体験で、最高に気持ちよかった!


いつもそうだけど、良いパーティーほど、一瞬の出来事のように、あっと言う間に終わってしまう。。。超満員御礼!! の言葉と共に、WOMB 10周年記念パーティーに足を運んでくれたみなさん、そして参加してくれた DJ の方々。沢山の人達のサポートがあったからこそ成し得た10年です。本当にありがとうございました。心より感謝します。一生忘れる事の出来ない、過去最強なアニバーサリーパーティーでした。

2010-04-14

これって一体どういう事でしょうか??

以前日本に住んでいて、ニューヨークに数年前に引っ越したブラジル人の友人から、先週末 facebook 越しにメールが来た。 AKi いつ ニューヨークに来たんだ? 今週末は、マンハッタンの何処で DJなんだ!?とメッセージが。。。


丁度 WOMB 10周年パーティー直前で、もちろん自分は日本に居るのに、彼は何をメールしてきているんだ?と返信したところ、直ぐさま返事が帰ってきて、ニューヨーク の雑誌" TIME OUT" に、AKi の写真が載ってるんだけど、と更に返信が。。。そのメールに添付してあったデータが、この写真記事。。。これって一体どういう事でしょうか??


本文は細か過ぎて何が書いてあるか分からないけど、"盛大なこの1日は、マンハッタンから旅立たずに、東京を旅しよう!"的な見出しのコピーがある。何か日本がらみの フェスティバルのようだが、誰が何の目的で、自分の写真を掲載したのでしょうか?? しかも、このフェスの主役のように、ど真ん中のレイアウト。私の肖像権は何処?? 10年程前にニューヨークに長年住んでたから??いやいや、そんな事は関係ないなぁ。。。

誰か、NYC TIME OUT 関係者にお知り合いが居たら、真相を教えて下さい。 まぁ笑っちゃいましたが。。。

2010-04-08

10周年直前に思う事

410日土曜日、WOMB 10周年を迎える。WOMB はご承知の通り、自分の愛する活動拠点で、何者にも代え難いホームだ。自分はオープンして1年経ってから関係が始まり、 DJ 活動と運営サイド の2足のわらじで、 歩んできたけど、正直山ほど色々な事がありながらも、あっと言う間に10年経ってしまったような感覚だ。


WOMB との関わりが始まったのは、ニューヨークから帰国したばかりで、長年日本を離れていたせいか、感覚が半分アメリカ人的になっていて、日本社会のシステムをあまり良く理解していなかった若かりし頃。でも、情熱は人一倍あったと思うし、大切な仲間に恵まれていた事は確かだ。


当時はプログレッシブハウス全盛の時代で、ドラムンベースという音楽を少しでも日本に浸透出来たら良いな、と言う熱い想いで帰国したけど、パーティーや、DJ が出来る場所を見つけるのは簡単では無かった。欲求と現実の狭間で悩んだし、強い想いに反比例して、やりきれない想いを感じる事が多々あった。そんな矢先、日本にニューヨークから共に帰国した現代表取締役のSABiが、オーナーから、WOMB の運営をしてみないか?と誘われたのが、大きな人生の分岐点だった。実際、当時自分たちは5人のクルーで、みな帰国子女。当然クラブ業界で働いた事も無かったし、経験値は皆無だったけど、幸いにも5人まとまって WOMB に関わるチャンスをもらった。


WOMB をどんなクラブにして行くのか? 最初の2年間はみんなで共同生活をし、24時間体勢で色んな事を常に話し合い、様々なプロジェクトを企画しながら、試行錯誤していた。手探りな状況で、日本社会の仕組みや、日本のクラブシーンを学びながらだったけど、自分たちは、海外のリアルなクラブシーンをおもいっきり体感しながら育っていて、本物を身を持って知っていたし、日本と海外のギャップは充分理解していた。クラブ業界はエンターテイメントビジネスだけど、自分たちも楽しみ、そして、人々を楽しませながら、そんなギャップをどうやって埋めるかに対して知恵を絞り、奮闘してきたが、最終的に自分たちが WOMB に関わる前から、働いていた、現店長である桃井サンや 、DJ の大西クン達との考えや行動力が融合し、確固たるチーム力が確立された結果、現在の WOMB が出来上がったと言っても過言ではない。


10年続くクラブは、世界的に見てもほんの一握りだし、今迄後ろを振り返る事無く、前だけを見て進んで来た姿勢があったからこそ、現在の WOMB は存在している。WOMB で学んだ事や、このクラブのおかげで 成し得た経験値によって、DJ として、人として成長させてもらったし、大きな飛躍を遂げられた事は、自分にとってとてつもなく大きな財産だ。様々な場面でチャンスを与えてくれた、オーナーの中川社長には、心から感謝している。そして、共に一緒に歩んで来た仲間やスタッフ、今迄支えて来てくれた、サポーターのみんなに、自分の出来る事をもっともっと形にし、更に飛躍させて、恩返しして行きたいと思う。


土曜日10周年記念パーティー当日は、24:10 ~ 70分間メインフロアーで DJ。スタートダッシュで行きます。そして、パーティー最後の30分位 DJをする予定。当日は大混雑が予想されるし、DJAKi の出番がいつもと比べるとかなり早いので、みんな24時目指して WOMB にお祝いに来て下さい。待ってます!

2010-04-06

Ki15W10 _ KEN ISHI と WOMB のコラボ作品

日本のテクノ界を代表する、テクノゴッド"KEN ISHI"がアーティスト活動15周年を迎えた。ISHII さんと初めて会ったのは、当時自分が住んでいたニューヨークの伝説的クラブ "TWILO" に、彼が出演の為、来日した時だった。まだ DJ の駆け出しの頃で、テクノの事もあまりよく分かっていなかったけど、日本人で海外にまで呼ばれて、ニューヨークのお客さんをスマッシュしていた、その光景は刺激的で、こんな日本の DJ が居るんだな~と感心させられた。そんな雲の上のような存在だった ISHIIさんも、約5年程前にブラジルツアーを一緒に廻って以来、色々と話す機会があって、距離がぐっと近づいた。スペインを中心にヨーロッパや、海外でも認知度の高い、男気たっぷりな ISHIIさんは、自分と同じ 1970 年生まれで、頭脳明快な魅力的なキャラクターで、海外まで見たい試合があると飛んで行ってしまうほどの、大の格闘技マニア。格闘技の話を聞いていると、格闘評論家にもなれるなぁと思わされる程だ。今回の曲のタイトルである"RIGHT HOOK"は、現在は UFC で活躍している元PRIDEのミドル級王者、ヴァンダレイ・シウバの一撃必殺の技からきている。


第1線のテクノアーティストとして、常に注目を集めているが、今年15周年のアニバーサリー企画で使用された楽曲が"RIGHT HOOK"。様々なアーティトとのコラボレーションで、何曲もリミックス作品が出来上がっているが、今回 WOMB の10周年 とKEN ISHIの15周年を記念した、コラボレーション作品のリリースが決定した。タイトルは、"Ki15W10"。WOMB からDJ AKi & TAKEOと、TECHRDERSが、制作に参加し、4月7日から iTunes STOREでリリース開始になる。

世界のダンスミュージック・シーンから見比べると、まだまだ小さなシーンと言える日本だけど、同じ日本人同士で、プロダクションレベルでの交流が産まれているのは、とても素敵な事実だし、今後ジャンルや世代を超えて産まれてくるであろう、今回のような作品達が沢山増えるのが、楽しみだ。WOMB の10周年記念パーティー当日もこの曲をプレイすると思うので、機会があったらiTunes をチェックして欲しいと思う。

Special Thanx to Yama!!

2010-04-01

恵比寿 _ イエローカンパニー

約7年前、1枚目の MIX CD のリリースツアーで、初めて札幌に訪れた際に食べたスープカレー。丁度冬だったのもあって、食べると芯から身体が暖まる、新鮮な味覚に衝撃を受けて、こんな美味しい物があるんだなと思った。その後も札幌に訪れる際は、心の本店や、らっきょ等、名店と呼ばれるスープカレー屋に訪れ、知らず知らずに好きになっていた。

一昔前に東京でも、"心"チェーンを中心に軽くブームが起きて、中目黒や、渋谷のセルリアンタワーの裏手にあった"心"に頻繁に行ってたけど、東京進出に失敗したのか、あっと言う間に全店舗が閉店してしまった。スープカレー難民になっていた矢先に出会ったスープカレー屋さんが、東京のスープカレー好きの間では有名な、恵比寿イエローカンパニーだ。丁度渋谷と恵比寿の中間くらいの、明治通りからちょっと道を入った所にあって、子洒落たカフェのような店構え。北海道の素材に拘り、化学調味料は一切使用せず、30種類のスパイスと、野菜や肉の旨味を凝縮したスープは、このお店のオリジナリティーが高く、食後もすっきりしていて、満足出来る味。恵比寿、渋谷近辺で本格的なスープカレーが食べたくなったら、是非この店へ。このテキスト書いてたら食べたくなって来た。。。