2011-04-27

WOMB NEXT 11th ANNIVERSARY

429() GWの入り口に開催される、WOMB 11周年記念パーティー。オープンから11年が過ぎ、 WOMBが掲げる今年のテーマが、WOMB NEXT。若い世代のDJ、アーティスト、クリエイターを、よりサポートしていくという、正に若い世代には、大きなチャンスが待っていると思う。結局、自分と同世代の人達は軒並み卒業してしまったし、これからのダンスミュージックシーンの未来を担っているのは、間違いなく20代前半の大学生や、新社会人。彼等が起こして行く行動が、日本のシーンの全てだし、そんな彼等をサポートして行く事で、今後も WOMB が共に成長していくと思う。


イベント当日の11周年記念パーティーでは、WOMB で長年レジデントパーティーを続けて来た各 DJ 達が、25歳以下の DJ をそれぞれピックアップして、共にプレイする B2B スタイルという新たな試みに挑戦。今回自分は、若手ドラムンベースDJとして成長著しい、YMASA と出演する。彼は、中目黒の SOLFA で、25歳以下の DJ 達が出演するパーティーをオーガナイズしたり、多ジャンルのパーティーにも出演する等、彼等の世代の中でも目立った活動をしていて、昨年から 06S のオープニングDJとして数回出演している。11周年パーティーに備えて、実はもう2度ほど YMASA と、秘密特訓をしてみたけど、目に見えて成長している彼の姿と、DJ をするという事に対する誠実な姿勢を見ていて、若かった頃の自分を見ているようで、自分にとっても良い刺激になっている。今回共にプレイする YMASA にとっても、今迄にない大きな舞台に立ち、様々な感覚を得られると思うから、これを糧に更に大きく成長してくれたら、WOMBNEXT を立ち上げた本当の意味があると感じている。出演は、24:30〜90分間。11周年は、年に1度の WOMB の誕生日。みんなでお祝いしましょう!

2011-04-05

震災後初の 06S

4月9日、今週土曜日の 06S @ WOMB に出演予定だった、AUDIO PORN 主宰、SHIMONと オーストリの TOP DJ、DISASZT の来日が、今回の震災を受けて延期になりました。本人達は、来日の意思を持っていてくれたけど、ヨーロッパでの加熱する原発報道も個人的に気になっていたし、ここはお互いに様子を見ると言う事で、結論が出ました。まだ正式決定では無いけれど、夏頃にまた日にちを設定出来ればと考えています。


こんな状況で、海外からのアーティストの来日キャンセルが、全ジャンルで起こっているけど、ここは、日本で活動するみんなの力で、新しい形を創り上げる良い機会なのかも知れない。先日 NEON @ MODULEに遊びに行ったけど、ドラムンベースに関わる沢山の人がパーティーに足を運んでいて、アットホームな雰囲気はとても居心地が良かったし、これからは、ここにいるみんなでシーンを盛り上げて行かないといけないと、パーティー中にヒシヒシと感じていた。音が持つ力と共に、前向きに進まないといけない。


4月9日の 06S は、AKi、YUUKi MC、KEiTA、SHIGE 、KID の日本人DJ のみで開催するけど、10周年記念パーティーを目前に控えた今回の06S に、沢山ドラムンベース好きな人たちが集まってくれるのを期待してます。また、WOMB の会場に募金箱を設置するので、みなさんのご協力お願いします。


また、ディスカウントゲスト(¥2,000)を希望の方は、フルネームと必要な人数を、4月9日(土) 17:00迄に、DJAKiのfacebokまでメールして下さい!

2011-03-31

SOMETHING WE CAN DO

3月30日にMAKOTOクン主宰の日本を代表するドラムンベース・レーベル "HUMAN ELEMENTS" からリリースされた、東北関東大震災チャリティーコンピレーションアルバム "SOMETHING WE CAN DO"。


自分は先日iTunesでリリースしたMIXのイントロ曲としてTAKEOと制作した"TRUE COLORS"を楽曲提供した。前のブログにも書いたけど、震災後 DJ である自分に何が出来るか考えている矢先、"HUMAN ELEMENTS" A&R の VELOCITY から連絡があって、MAKOTOクンの元に、イギリスの最大ドラムンベースポータルサイト、"DOGS ON ACID"より、日本のレーベルとして、チャリティーコンピレーションをリリースしないかと提案があったとの事だった。もちろん一つ返事で参加と楽曲提供の承諾をしたけど、この企画立案から、僅か2週間でリリース出来た事実は、とても素晴らしいし、日本ドラムンベースシーンのポテンシャルを多大に感じ、HUMAN ELEMENTSクルーが費やした労力が、リリースという結果に繋がったと思う。


レーベルオーナーのMAKOTO クンは元より、楽曲提供したアーティスト達、VELOCITY、アートワークを担当した 9BのHIRO、WEBデザイン担当のAKIRAクン、MOVIE制作をしたCHA2、そして、今回のアルバムのマスタリングを本人の希望で参加してくれた、元 INTENSE の BREU THOMAS。全てのみんなに対して、大きな尊敬の念を抱いている。音楽で出来る事はまだわずかしか無いと思うけど、日本のドラムンベースアーティストが集結して完成した今回の作品で集まった収益金が、被災地の方々の助けに少しでも役立ってくれたら、幸いです。


また、このコンピレーションアルバムのリリースチャリティーイベントが、4月30日にAOYAMA LOOPで開催。詳細は追って報告します。

2011-03-30

東北関東大震災

過去に経験が無い程の被害をもたらした、東北関東大震災。今迄の人生で、ここまで大きな負のインパクトを与えられた経験はなく、地震大国日本の歴史を見ても、未曾有の大きな震災になった。東京でも激しく揺れた地震が起きてから3週間近くが過ぎて、状況的にも精神的にも落ち着いて来たので、ブログを書いてみようと思う。


地震の起こった3月11日。前日から徹夜で作業して、朝方になってしまい、築地に訪れて、大好きな鮨文を食べ、日本酒を飲んでほろ酔い気味のまま帰宅。寝ようとしていたら、自宅に電気屋さんが訪れて、ビルの工事の音がうるさくて寝れないなと思っていた矢先の大地震。あまりにも揺れが酷くて、思わず走って30秒の代々木小公園に避難。公園のすぐ側には、建設中のビルがあって、大型クレーンがおもいきり揺れていて、公園に向かって倒れてくるんじゃないかと思う程。もちろんご近所さんはじめ、工事作業員等がみんな公園に集まっている姿が、大きな地震を象徴してたけど、その後家に戻ったら、冷蔵庫の物が飛び出しているし、仏壇の中身も床に散らばっている状況で、地震の大きさを物語っていた。そして、何よりも地震後の津波や原発の被害をテレビで見て、次々と流される悲惨な映像に強い衝撃と、今回の震災の大きさを痛感した。


その後、世界中の友人から安否を気遣ったメールが無数届いた。そのまま日本に居ないで、逃げておいで!という内容も多数だった。一体世界のメディアはどんな報道をしているのか?そして、TVから流される震災や原発の報道は、正直素直に受け取れない内容ばかりで、元々素直に受け入れられなかったメディアや日本政府に対する不信感がとても高まってしまった。果てしなく続く無数の余震の中、じっと東京に居て、軟禁状態のまま彼等の言う事を聞いていたら、命にも関わるかも知れないと判断し、東京から1,000km以上離れた熊本に避難し、数日様子を見て、再び東京での生活を始めている。


今回の震災で強く感じるのは、人それぞれ違った考えがあって、人それぞれに違った思いがある。元々人間ってそういう生き物だけど、日本の社会では、出来るだけ自分の意見や、個性を殺すような生き方をせざるおえなかったのかなと思う。でも、震災によってtwitterやインターネット上に吐き出される情報は、人それぞれ多種多様で、人間の本来の姿が露呈されてしまっていると強く感じてしまった。そして、これだけ良くも悪くも様々な情報が交錯している現状で、自分は何を信じるべきなのか?震災後正しい答えが未だ見つけられないまま困惑している。


震災が直撃した東北地方では、1万人以上の方々の命が一瞬にして失われ、未だ1万人以上の行方不明者がいる。自分の周りにも実際家族や親戚、友人が被害を受けた人も沢山居る。昨年自分は母親を亡くしたが、母親一人の死に対して、どれだけの人が悲しみに包まれたか痛い程知っている。たった一人の死に対してだ。そんな悲しみが2万人分だと思うと、完全に自分の想像の許容範囲を超えた、とてつもない大きな悲しみが東北地方を襲っている事実を、もっと噛み締めなければいけない。そして、20万人を超える避難民の現状を考えると、心がとても痛むし、そんな人達に対して何が出来るのか?一人一人が真剣に復興に向けての考えを持って、行動しないと、このまま日本は崩壊してしまうかも知れない。でも、ここで新たな日本を復興出来た時に、新しい世界が始まると信じたい。


正直、自分の生業である、音楽やイベントで被災地の方々を直接的に手助けする事は現状厳しいと思う。だって、今は生き抜く為のおにぎりや、生活する場所の確保の方が大切だから。でも、何もしなかったら何も変わらない。このままずっと自粛していては、全ての状況が悪化するだけだ。そんな状況の中、MAKOTOクン主宰のレーベル"HUMANELEMENTS"からリリースされるチャリティーコンピレーション"SOMETHING WE CAN DO"への楽曲提供や、WOMBで開催されたチャリティーイベントの企画運営に携わった。まずは、自分の出来る事から。1歩1歩、前に進んで行くのみ。それが今自分が導き出せた唯一の答えだから。

2011-03-02

FUTUREBOUND





















あっと言う間に、今年も2ヶ月経って、早くも3月ですね~!もう春もすっかりそこまで訪れている今日この頃。

さて、3月5日(土)にWOMBで開催する 06S。今回はスペシャルゲストに、リバプールの暴れ馬、VIPER RECORDINGS 主宰の"FUTUREBOUND"が、盟友 MATRIXとの来日以来、約2年振りの帰還。


リバプールは、イギリス北西部に位置する古い港町で、THE BEATLES の誕生の地として有名で、地元のサッカーチームに対する愛がとても強い。FUTUREBOUND も例に漏れる事無く、もちろん大のリバプールファンで、若い頃にサッカーの選手だっただけあって、その愛はとてつもなく大きく、数年前にリバプールが優勝したチャンピオンズリーグの決勝戦を、イスタンブールに応援に行く程だ。


約3年前にリバプールに訪れた際には、彼の家に滞在させてもらったけど、優しく美しい奥さんとの新婚生活は、とても幸せそうだったけど、この3年で、息子と娘が誕生し、すっかり優しいパパの印象。しかし、いざ DJ ブースに入ると、若かりし頃にレイブで遊び回っていたやんちゃな血が蘇るのか、凄まじいMIX とグルーブで、そのDJスタイルは、多くのフリークから多大な支持を集めている。そして、約3年前に MATRIXと共にリリースしたアルバム、UNIVERSAL TRUTH以降、プロデューサーとしても大きな注目を集め、SASHA の XPANDER等、数々のリミックスも手がけている。また、若手プロデューサーの発掘も頻繁に行っていて、CAMO & KROOKED等、ヨーロッパの若いプロデューサー達から絶大な信頼を受けている。


とにかく男気溢れる FUTUREBOUND。まるで兄弟を思うような彼の性格は、とても友人想いで、お互い一人っ子同士の自分としては、彼は、リバプールの兄弟だ。彼に会うのは、昨年 7 月のウィーン以来で、最近はレコードバックの中身が特に充実しているぜぇと昨日話していたので、今回の06Sでの彼のDJ SET は、楽しみだね!


3月5日の06Sで、ディスカウントゲスト(¥2,000)が必要な方は、フルネームと、必要な人数を、

DJAKiのfacebookにメールして下さいね♬ → メールは、こちらから!

2011-02-24

フリーダウンロード開始!

224日から、iTUNES STOREで開始した "NIKE+ BASIC RUN[SPEED] TOKYO MIX / DJAKi & TAKEO" のフリーダウンロード。先日リリースした NIKE+ の MIX の為に書き下ろし、オープニングと、最終曲として MIX し収録した、"TRUE COLORS"と、"SEE YOU THERE feat.MIYU"。この2曲を、このフリーダウンロード用にMIX。約5分間の長さだけど、この音源で、MIXで表現したかった世界観を感じ取ってもらえたら嬉しいです。先着10,000名なので、早めにダウンロードして下さいね♬


★ フリーダウンロードは、こちらから!


そして、東京ビッグサイトで開催される、東京マラソン EXPO 2011 に出展される NIKE のブースにて、2 日間連日 DJ をします。


2月25日(金) 16:30 ~ 21:00

2月26日(土) 14:30 ~ 20:30


基本は、緩めの音源や、歌もの、AUTONOMIC サウンドを中心に DJ をします。途中、ゲストのプレゼンテーション・タイムやトークセッション、ランニングコーチの講習等も入って、休憩が30分位づつあるけど、基本NIKE ブースに設営された DJ ブースに居るので、東京マラソン参加者で、ゼッケンの申し込みに来る人は、ブースを覗いてやって下さいね!


そして、2月26日は、東京ビッグサイトを出発後そのまま、名古屋!

CAFE DOMINA で開催される、"W-DOUBLE 7th ANNIV,"に出演します。久しぶりの名古屋なので、楽しみ!東海地方の方々は、遊びましょう♬ ひつまぶし〜!

2011-02-23

SONY XB

SONYよりリリースされた新たなコンセプトのヘッドフォン"XB"。ネーミングの通り、エキストラベースが特徴的なヘッドフォンで、DJ プレイの際に使用するというよりは、クラブミュージックの、特に BASS サウンドを楽しめる、リスニング用に、開発されたヘッドフォンだ。このヘッドフォンのモニターをした、ロングインタビューが、SONY XB のWEBSITE に掲載されたので、どんなプロダクトなのか?是非チェックしてみてね♬


そして、313()に、XB meets DOMMUNE ULTIMATE DEEP BASS と題したストリーミングが行われます!イギリス・ロンドンの大型クラブ FABRIC と、DOMMUNE の2都市を結ぶストリーミングで、東京からは、KEN ISHII、DJ KENTARO、DJAKiが、出演し、ロンドンサイドからも豪華 DJ が出演予定との事。日本のTOP DJ を始め、ロンドンからも最新の音源が楽しめる、中々興味深い企画で、このUSTREAMは、是非見逃さないで欲しいと思います。

2011-02-18

06S _NIKE+ BASIC RUN[SPEED]リリースパーティー

2月12日(土)に、WOMBで開催した06Sは、先日iTUNES STOREでリリースされた、NIKE+ BASIC RUN[SPEED] のリリースパーティー。

6ヶ月振りの出演だった、DJ KEiTAのオープニングから、安定したグルーブ感が朝迄続いた印象があった。ゲスト出演してくれた、MAKOTO クンは、彼ならではの世界観がやっぱりしっかりとあって、RESPECT 出来るアーティストだ。3月20日は、彼のHUMAN ELEMENTS にも出演するので、楽しみだし、今年は色々と共に出来たら良いねと話しているから、期待している。


メインゲスト出演してくれたdBRIDGEとRIYAのコンビネーションは、大人な渋い空間を見せてくれた。RIYAの透き通った声は、食事の時から耳に響 く印象的なクリーンな声。彼女のメロディーと、dBRIDGEの重厚で、プログレッションしていく、大人なディープな音の融合は、今迄の06Sに無かった、新しいコンビネーションが新鮮で、ライブを見ているような感覚だった。年内には彼等のアルバムがリリース予定で、そのアルバムに収録される”Stronger Than Lies”は、東京のスタジオで、1夜にしてdBRIDGEが書き上げた楽曲で、素晴らしい仕上がり。dBRIDGEのスタジオワークは、20年の経験に裏付けされた巧みの技の連続で、リラックスしながらどんどん曲を構築して行く術は、とてつも無く衝撃的だった。あの境地に辿り着いているドラムンベースのプロデューサーは、数少ないし、包み隠さず全てを見せてくれたdBridgeには、心から感謝したい。自分で聞いて自分のサウンド良いと思えれば、それで良いんだよと、笑顔で話してくれた彼の言葉が、強く印象に残っている。


毎月06Sを重ね、春過ぎには、いよいよ10周年の "06S"。06Sを通して、ファミリーとなった dBridgeとのリリパは、YUUKiのお誕生日もお祝い出来たし、とても意味のある思い出に残るパーティーだった。

Special Thanx to Minowa _ Nike Japan!!!

2011-02-11

NIKE+ BASIC RUN [SPEED] PV完成!


29日にiTUNESで発売された、NIKE+BASIC RUN [SPEED] MIXED by DJAKi。発売翌日(2/9)時点で、iTUNES 総合アルバムチャートにて、BEATLESYMOに続き第3位にランクイン!正直かなり嬉しい!音楽を続けていて良かったなぁと心底思うし、これだけ多くの人がサポートしてくれている事実が何よりも幸せを感じる。


そして、遂に今回のプロジェクトの最終兵器、NUMAN監修による、コンセプト映像が公開された。彼ならではの感性が光り輝く今回の映像は、近未来を走っているような、音源のイメージにマッチした完成度の高い作品に仕上げてくれた。とにかく、まず見て下さい!

2011-02-09

本日遂にリリース!

遂にiTUNE STOREで、リリースされた "NIKE+BASIC RUN[SPEED] MIXED by DJAKi" 。昨年末から製作作業に入って、前に進んできた今回のNIKE+とのコラボレーション・プロジェクト。4年前に製作した、前2作品で学んだ経験を活かしながら、今回の作品では何を表現し、何を伝えるべきか、製作オファーを受けてからプロジェクトメンバーで、何度となく話し合いを繰り返し、お互いのクリエイティビティーを集約して、作品を創り上げる事となった。


まず、全体的な楽曲の選曲から MIXは、コーチングボイスとの時軸を合わせる為に、何度となく曲を入れ替えた。またオリジナル楽曲製作を Takeo と行った。どんなプロジェクトでも変わらない想いがあって、プロジェクトを通して、少しでもドラムンベースという音楽の持つ魅力を伝え、より多くの人達にその魅力を知ってもらう事。日本での活動が10年を迎えるけど、この気持ちは10年経っても何も変わらない。そして、今回は、dBRIDGE の主宰する EXIT RECORDS と、AUTONOMIC から楽曲提供を受ける事に決めた。dBRIDGE が主宰する両レーベルは、既存のドラムンベースシーンに一石を投じる、実験的かつ新たなサウンドを模索する強いレーベルポリシーを持っていて、長いドラムンベースの歴史の中でもあまり前例が無かった、ミニマルでディープなサウンドが、世界中に飛び火している。実際、今回セレクトした楽曲プロデューサーは、ロシア、イギリス、日本、アメリカ、オーストラリアとグローバルだ。MIX 自体も、過去にリリースした MIX の中でも最も完成度が高く、ドラムンベースと、彼等の新しいサウンドを、安定したグルーブ感で、日本に紹介出来た事は、とても意味のある事だ。


今回の作品では、MIX の世界観に物語(ストーリー)を意識的に盛り込みたかった。MIXを通して、近未来的なアニメーションの中に存在しているような感覚を表現出来ないか?と考えた。実は、4年前の作品の際も、ランニングのコーチングボイスをアニメーションの声優さんに頼んだらどんな作品になるのか?と話に上がっていたアイデアがあって、だったら今回は、みんなが当時から強い印象を持って、その世界観に大きな共感を得ている"攻殻機動隊"の草薙素子少佐役の田中敦子さんにお願いてみたい!と欲求が高まり、幸いな事に彼女が今回のオファーを快く承諾してくれて実現する事となった。実際 MIX 音源と、田中サンの声が融合した瞬間に産まれる世界観が、イメージ通りで、レコーディング時に、田中サンの声が持つ強い力と魅力に、すっかり魅せられてしまった。20年に及ぶ彼女のキャリアは、正にプロフェッショナルだった。


MIX の流れを考えると同時に、もちろんオリジナルの楽曲を盛り込みたかった。結果的にイントロと最終曲に MIX をした楽曲は、"TRUE COLORS"と、"SEE YOU THERE"。共に今迄制作していた楽曲とは違ったダウンビートなイメージで、SEE YOU THERE には、ボーカルに MIUチャンが参加してくれた。元々彼女は、ドラムンベースが好きで、いつもパーティーに遊びに来てくれているけど、自分の USTREAM チャンネル"DJAKi STREAM"で、ボーカルを募集した際に、タイムライン上で、彼女が立候補してくれて実現した。そして、自分が10年近く住んでいるエリアである、代々木公園をイメージして楽曲を製作した。


コンセプト映像は、06Sで、10年間映像を担当し、WOMBADVENTURE のコンセプト映像を手がけた、NUMANが、担当してくれた。作品の基本コンセプトである、SPEED 感や、音楽で表現しきれない部分を、飛躍して映像としてビジュアライズしてくれた。映像が youtube にUPされたら、このブログにもエンベッドしようと思う。


今回のプロジェクトの他のメンバーは、アートディレクターに、常に DJAKi のデザイン周りを面倒見てくれている K2HG。ライターには、彼の実弟で、音楽とサッカーに精通する、 TR2HG。プロデューサーは、NYC 時代からの親友で、長年楽曲制作や、プロジェクトを共に全力で取り組んで来た、"TAKEO"。そして、このプロジェクトにおいて、 AUTONOMIC サウンドを広めたい想いを理解してくれて、様々なアイデアを形にすべく、フルサポートしてくれた、NIKE JAPAN の蓑輪さん。 最高のクルーで挑むプロジェクト程、気分がワクワクして、作品が完成して行く過程が毎日ヒシヒシと伝わってきて、緊張感はあるけど、最高に楽しい。この作品に関わってくれた全ての人達に心から感謝します。


様々な創造力が立体的に重なった結果、形作られた今回の作品。無事に完成し、リリースされた今は、とても充実感が高いし、自分でもとても好きな作品になった。この作品に触れて、少しでもドラムンベースや、AUTONOMIC サウンドに興味を持ってくれたら、心から嬉しいし、純粋にこの MIX を楽しんで欲しいと思う。


そして、この MIX のリリースパーティーが、2月12日 @ WOMBにて開催!そちらも合わせて楽しみ!


2/12 (SAT) 06S - NIKE BASIC RUN [SPEED] RELEASE PARTY -

GUEST : D-BRIDGE (EXIT RECORDS , AUTONOMIC) , RIYA (METALHEADZ) , MAKOTO (HUMAN ELEMENTS)

LINE UP : DJ AKi & YUUKI MC, KEiTA

VJS : NUMAN, CHA2, EYE-LINK

VIP LOUNGE : TECHRIDERS , AKR , AKIRA LAWARAZAKI , YU-KA , SUPPPY

WOMB LOUNGE : GROOVE PATROL, YUKI TSUKINAGA, KTYNG

OPEN: 23:00


DJAKi STREAMも約3ヶ月振りに、2月10日22:00-配信!ゲストには、dBRIDGE が出演!!


2011-02-07

dBRIDGE

東京での活動を2000年に開始してから、最も親交の深いアーティストの1人、dBRIDGE。公私ともに様々なサポートをしてくれているdBRIDGEは、大きな信用と友情を抱ける、大切な友達であり、長年に渡ってシーンを支えている重要人物だ。


ドラムンベースの黎明期から、MALDINIとのユニット"FUTURE FORCES"で、大きく注目された彼等だが、RENAGADE HARDWARE という老舗ハードコア路線レーベルは、当時、既存のレーベルに収まりきれなかった彼等のサウンドの為に、TROUBLE ON VINYLが立ち上げたサブ・レーベルだ。それぐらい彼等のサウンドは新しく、衝撃的だったのだ。自分の買った最初のレコードの5枚以内に、彼等の楽曲があったのは、遠い懐かしい記憶だ。


その後、FRESH と VEGAS が FUTIRE FORCESと融合し、結成されたのが、BAD COMPNAY (現BCUK)。今では伝説ユニットとなったが、BAD COMPANYは、"NINE"、"4 DAYS"、"PULSE"等、10年経った今でもTOP DJ達がプレイする、大ヒットチューンを次々と連発。一躍時の人となった彼等は、ファーストアルバム、"DIGITAL NATION"で、ドラムンベースシーンに大きな金字塔を打ち立てた。しかし、4人は、音楽性の違いからわずか3年間で、解散してしまう。


BAD COMPANY解散以降のdBRIDGEは、BAD COMPANY時代とは一線を画した路線を突き進み始め、独自のレーベル"EXIT RECORDS"を主宰し、より研ぎすまされたサウンドを求め始める。EXIT = 出口。彼の命名したレーベル名は、今迄の活動から脱却し、新たな活動の第1歩を歩み始めた、彼のメンタルを象徴するシンボルなのだ。そして、彼の探求心は、より深い物へと発展し、彼の産み出すサウンドは、実験的で、研ぎすまされた上質な音達によって構築され、よりディープかつミニマルに進化していく。進化して行く仮定において、彼のサウンドに傾倒する様々な世界中のプロデューサーが誕生し、dBRIDGEが示すレーベルポリシーに賛同したアーティスト達が、彼の元に集結した。その一人である、INSTRA:MENTALは、dBRIDGEの盟友であり、未来のサウンドを語り合い、模索するアーティストであり、EXIT から更に進化した形の音源を発表するレーベルとして、"AUTONOMIC" を共に立ち上げた。進化の止まらない彼等のサウンドと、レーベルが進んで行く方向が、予測不可能な新たな物ばかりで、まるで新たなジャンルになってしまいそうな勢いだ。今後の動向も大注目だろう。


そんな中、今年の1月にEXIT RECORDS からリリースされた、コンピレーションLP "EXIT RECORDS presents MOSAIC, VOL.01 "。18組の世界各国のプロディーサーの作品22曲が収録された作品は、正に最先端の音源が集結した2011年の方向性を示す、最重要なアルバム。先日リリースしたNIKE +の MIX にも、4曲このアルバムからセレクトし、MIXした。NIKE+のMIXと合わせて、MOSAIC LPは、要チェック!

2011-01-19

SEEMS LIKE _ RIYA


212日の06Sは、NIKE+ BASIC RUN [SPEED] MIXED by DJAKiのリリースパーティー!ゲストである、06S でもお馴染みの dBridge と、初登場になる Riya が、今回スペシャルショーケースを用意して来日してくれます!まずは、dBridge が Instra:mental と新たに立ち上げたレーベル"AUTONOMIC" からリリースされた大好きな彼等の曲、"SEEMS LIKE" の PV を見て、2月の 06S まで、気持ちを高めておいて下さい♬

2011-01-18

草薙素子少佐と遭遇

29日に iTUNES でリリースが開始する、NIKE+ BASIC RUN [SPEED] MIXED by DJAKi。NIKE SPORTS MUSIC としてリリースされ、iTUNESのエレクトロニック・チャートで1位に輝き、それ以降も記録的なロングランを続け、ドラムンベース好きからランナーまで多くの支持を集めている第1弾となった"LONG SLOW DISTANCE"に続く、第2弾となる今回の作品は、コーチングボイスにアニメ"攻殻機動隊"の草薙素子少佐役の声優、田中敦子さんが参加してくれた。実際会ってみると、とてもチャーイングな方で、先方のレコーディングスタジオで行ったレコーディングは、とても興味深く、アニメの声優さんが働く仕事場を垣間みれた。田中敦子さんは、20年に及ぶ声優のキャリアがあって、仕事っぷりは、気持ちが良い程、プロフェッショナルだった!昨日完成したMIX に彼女の声が融合するとどんな科学反応が起こるのか? 今から期待で心が躍る想いだ。

2011-01-17

06S _ DJAKi BIRTHDAY CELEBRATION

1月もあっと言う間にもう月末。いつもブログを読んでくれている皆さんには申し訳無かったですが、気付けばブログを1ヶ月以上も放置してしまいました。喪中なのもあり、おもいっきり新年おめでとう!とも言えず、最近はtwitterもあるし、USTREAMも開始していて、中々ブログを書く時間が作れなかった。でも、やっぱり個人のブログって大事だし、2011年はよりアーティスト活動に励みたいから、時間を見つけて、まめに UP 出来ればなぁと思ってます。


久しぶりなので、何を書こうか悩んだけど、やっぱり1月8日の06S _ DJAKi BIRTHDAY SPECIAL の話でも書こうと思う。ゲスト出演した、06S 初登場の HIGH CONTRAST は、約4年

前にブラジルのフェス"SKOOLBEATS"に出演した際に、始めて会って、機会があったら東京に来る時は、06Sに出演しなよ!と話していて、その後も LIVERPOOL のパーティーで一緒だったりで、何度か合う機会はあったけど、今回遂に先方からオファーがきて、出演してくれた。HOSPITALのエースプロデューサーとして、アンセムチューンを数々リリースしてきた彼だけど、ウェールズ出身なのを始めて知った。しかも、ベジタリアンで、お酒もタバコもやらないし、心底クリーンなおとなしい人で、出身地や、彼の性格、環境等が、大きく彼の産み出すサウンドに影響しているなと実感。DJ セットも彼のそんな人柄を示す様に、柔らかく優しい音を中心に、フロアーのテンションを上手にあげていて、1曲目から話題のUNDER WORLDとのコラボチューン "SCRIBBLE"で、一気にフロアーのバイブが上がって、おもいっきり盛り上がっていたのが、印象的だった。彼自身も初の06Sを心から楽しんでくれたようで、東京の新たな一面に感銘を受けてくれていた。フロアーには普段あまり見かけないようなお客さんが、大勢いたけど、やっぱりみんな HOSPITAL ファンなんだなぁと感じたし、今では本国イギリスでは、HOSPITALは、RAM RECORDSと並ぶ2大レーベルの1つとして存在し、常に新たなリリースを重ねているから、今後HOSPITAL のアーティストを呼ぶのも良いかなぁと考えている。


毎年1月は、WOMBで誕生日を沢山の人々に祝ってもらっていて、もう9年目。いくつになっても誕生日は嬉しいもので、今年も沢山の人々に祝ってもらって、最高にハッピーでしたし、いつも以上に DJ ってやっぱ楽しいな!と思わせてくれた 06S でした。


2月の 06S は、2月9日にiTUNEでリリースされる、NIKEのランニングミュージック"NIKE+BASIC RUN[SPEED]MIXED by DJAKi"のリリースパーティー詳細は、追って報告します!ゲストDJには、dBRIDGE & Riya のスペシャルショーケース。また、MAKOTOクンも緊急参戦が決定!2月は、通常の1週目ではなく、2週目に移動して開催するので、お間違いなく!

2010-12-07

WA'10 REPORT

WOMB が1年に1度打ち上げる大型フェスティバル、"WOMB ADVENTURE"(以下WA'10)が、今年も12月4日に幕張メッセで開催された。今年で、3度目となる WA'10 だが、遂にドラムンベースの時間帯が設けられ、オープニングから3時間の間に自分と RONI SIZEが出演した。自分の出演時間は、21:30~で通常のクラブイベントから比べると、とても早く、正直どれくらいの人が、オープンから遊びに来てれるか?と、全く想像も付かなかった。でも、実際フェスの開始時間に合わせて足を運んでくれた友人や、多くのドラムンベースファンが沢山居て、徐々にフロアーが埋まって行く様子をDJブースから眺めていると、とても感慨深く、様々な想いが込み上げてきた。

どんなパーティーや、フェスティバルでもオープン開始から足を運ぶ事って、まず無いと思うし、でも、そんな中ドラムンベースを心からサポートしてくれている人が、こんなにも沢山居るんだ!と認識出来た事実は、何者にも代え難く、心から嬉しかった。


そもそもブラジル、サンパウロでの大型フェス "SKOOL BEATS"や、オーストリア、ウィーンの "BEAT PATROL"等、海外の大型フェスに出演する機会をもらい、ドラムンベースの持つポテンシャルや、可能性を体感させてもらい、DJとして最高の経験をして、日本でもこんな大きなステージや、会場でドラムンベースが出来ないのか?と想い、模索しながら進んで来て、今回実現出来た事は、とても大きな意味のある事で、経験から持っていた目標をクリアー出来た事は、今後の日本のドラムンベースシーンに一石を投じる事が出来たと思う。多くの反響があって、また2011年も!という声が想像以上に多かったから、2011年も実現すべく励みたいと思います。